1. やりがいを感じたくて始めたInstagram

現在、原田さんは畑の様子や野菜の成長をInstagramで発信されています。以前は「農家は野菜を作って卸すだけで、実際に消費者の美味しい!という声が届かない」と感じていた原田さん。そんなとき、同級生に「野菜作りをSNSで発信してはどうか?」とすすめられたことがきっかけで、Instagramを始めてみることにしたそうです。次第にいいねやコメントという形で原田さんに「消費者の声」が届くようになります。「もっと農業のことや美味しい野菜をたくさんの人に知ってほしい。」と、農業にやりがいを持てるようになったとのことです。最近では、発信の際に必ず「笑顔溢れる1日となりましたか?」と問いかけを入れることにしているそう。「見てくれる方にも元気になってほしい」という願いと、自分に対しても「今日はどんな一日だったか?」と振り返ることができるからだと、原田さんは語ります。
2. 無駄をなくしたい!こだわった農法
原田さんの作るキャベツには、化学的に合成された肥料は少量しか用いられていません。というのも、みのりファームではスーパーで販売されている野菜の売れ残ってしまったものをリサイクルセンターで堆肥にして、それを畑に戻す循環型農業を実施しています。有機農法研究会を立ち上げた原田さんのお父さんが研究を重ね、「土を豊かにして害虫や病気に強いキャベツを作る」ことにこだわっています。人間と同様、いいものを取り入れると、野菜も免疫力がつくそうですよ!
3. 農家の課題は山積み...解決の糸口を探したい

原田さんの畑がある三浦半島は畑と畑の間隔が近いため、ほかの農家さんが農薬を使うと、その畑にいた虫たちが原田さんの畑に逃げてくるのだそう。虫にとって安全な畑だという証拠ですが、増える害虫の駆除に苦労している原田さん。ほかにも、物価の高騰が続く中でも簡単に値上げできないことや、農家の高齢化など、課題はたくさんあるそうです。畑の規模が大きくて人手不足でも、人を雇えば人件費がかかってしまう......などの悩みもあり、原田さんは解決の糸口を探されています。これらを解決していくためには、農業にもブランディングが大切だと語ってくれました。
結論
今回は、循環型農業でキャベツを作る原田さんにお話をお聞きしました。土の栄養を豊富にするために、廃棄予定の野菜を肥料としてリサイクルする循環型農業は、安心安全で地球にも優しいですね。美味しい野菜を作るために試行錯誤する原田さんは、農家の苦労や問題点なども語ってくれました。今後は原田さんにお聞きしたおすすめの野菜の食べ方を紹介していきますので、ぜひお楽しみに!
今回ご協力いただいた農家さん
みのりファーム 原田さん(写真中央)

ご両親・奥様の4名体制で三浦半島にて秋から春にかけてはキャベツ・夏にはカボチャを栽培。Instagramでの情報発信を積極的に実施している。
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