1. マルシェはお客様の声を直接聞けるチャンス

マルシェイベントに参加するようになったのは松本さんの代からのようですが、「マルシェに参加すると、お客様と直接コミュニケーションがとれるので、それぞれの好みに合わせておすすめできるのがいいですね」と嬉しそうに語る松本さん。
商品は天日塩のみで漬けたシンプルな梅干しから、はちみつや赤紫蘇で漬けたものまでラインアップはさまざま。好みに合った梅干しが見つかれば、ついリピートしたくなるものばかりです。
2. 時代に合わせた梅干し作り
ひと昔前までは、梅干しといえば酸っぱさが特徴。ですが、いまでははちみつなどのさまざまな味付けのバリエーションが増えています。
松本農園では、梅の栽培から梅干しの製造まですべての工程を自社で完結。除草剤を極力使わない土作りや、昔ながらの手法で行う天日干し、1年以上を要する蔵での熟成など、梅干しをより美味しく食べてもらうための工夫を怠りません。すべてを自社で行っているからこそ、さまざまなバリエーションにもチャレンジできるのだそうです。
3. 梅干し作りにかかる工程

松本さんは、梅干しができるまでの工程を詳しく教えてくれました。松本農園で収穫した梅干しが店頭に並ぶまでには、主に2つの工程があります。
まずは1次工程。1カ月間梅を塩漬けし、暑いときに天日干しにします。皮の柔らかい紀州南高梅がくっつかないよう丁寧に間隔をあけ、昔ながらの「木ザラ」で干していくのです。そうすることで、梅が本来持つ甘みが増していくんだとか。
続いての2次工程では、余計な塩分を除去したり、はちみつや赤紫蘇といった味付けを行っていきます。こうして手間をかけてできた梅干しが、老若男女幅広い世代に受け入れられているのです。
結論
今回は、松本農園の松本さんに、梅干しができるまでの工程について教えていただきました。たくさんの手間暇が、まろやかで香りのよい松本農園の梅干しを生み出しているのですね!
今回ご協力いただいた農家さん
うめぼしの松本農園 松本さん

和歌山県田辺市で梅農家の5代目として生まれ、現在は三重県南牟婁郡御浜町にて梅を栽培。梅干しづくりの2次加工にも取り組んでおり、他にないオリジナルの味付け梅干しを販売している。
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