1. 山田オリーブ園のこだわり
日本には、オリーブの天敵であるオリーブアナアキゾウムシが生息しています。この虫はボロボロになるまで幹を食い荒らすため、これまでオリーブの有機栽培は困難とされてきました。ですが、山田さんはオリーブの有機栽培を諦めません。オリーブアナアキゾウムシの生態を徹底的に研究することで、オリーブの無農薬栽培に成功したのです。
山田オリーブ園は、オリーブ栽培として国内初の有機JASに認定されています。さらにすべての自家農園で有機栽培を行うなど、食への安全性を重視し、農園で育ったオリーブや柑橘類を自社の搾油所で加工しており、新鮮な食べ物の生産にこだわっています。
2. 新鮮なオリーブオイルを手に入れる方法とは?

いいオリーブオイルの特徴をお聞きしたところ、山田さんは「香りが重要。だが新鮮なオリーブオイルを入手しようとすると、どうしても金額が高くなってしまう」と、そのハードルの高さについても教えてくれました。
価格が高騰してしまう理由は、国産のオリーブはそもそも生産量が少なく、一方で外国産のものは新鮮な状態で届けるとなると、空輸費用がかかるためだそう。残念ながら、国産・外国産のどちらを選んだとしても、新鮮なオリーブオイルを入手するには高いお金がかかりそうです。
3. オリーブオイルのおすすめレシピ

個人的な意見と前置きしたうえで、山田さんはオリーブオイルをたっぷりかけた「しらす丼」が一番美味しいと教えてくれました。生産量が限られていることから、搾りたてのオリーブオイルは農業を営む山田さんにとっても貴重なもの。そのため「しらす丼」は年に一度だけの、とっておきのレシピだそうです。
作り方は簡単。どんぶりによそったごはんに、大葉、しらすをお好みでのせていきます。そこに醤油少々を垂らし、最後に大さじ1〜2杯程度のオリーブオイルをかけたら完成です。さまざまな種類の中でも、ルッカ種のオリーブオイルがおすすめとのこと。良いオリーブオイルが手に入ったときは、ぜひ試してみてくださいね。
結論
今回は、山田オリーブ園の山田さんに新鮮なオリーブオイルや、その食べ方について教えていただきました。新鮮なオリーブオイルを味わってみたいという方は、山田さんのお話が参考になるはず。香りと風味が特徴的なオリーブオイルを、ぜひご家庭でお楽しみくださいね。
今回ご協力いただいた農家さん
山田オリーブ園 山田典章さん

都内大手企業に勤めた後、小豆島にてオリーブオイルの有機栽培に着手。自家農園の有機農産物を使用した加工品の開発・販売なども手掛ける。
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