1. 火おこしの基礎

BBQにおいて、火起こしはとても重要な工程。火と炭の状態いかんで、BBQの仕上がり=焼き具合に差が出る。さらに、会場に着いてからスピーディーに火を起こすことができるとそのあとの進行がとてもスムーズ。手間なく、火を起こす方法はどんなものだろうか?
煙突状の炭がキーワード
火起こしには、さまざまな方法があるが、共通して言える重要なキーワードがある。それが炭や薪を煙突状に炭を積み上げること。煙突状に積み上げることで上昇気流が起こり、筒の中に空気が充満し、安定した火になるのだ。
初心者の火起こし
火起こしには様々な方法があるが、初心者であれば、木炭と着火剤を使った方法がおすすめ。用意するのは、BBQ用の木炭、着火剤、柄の長いライター。固形の着火剤であれば井の字に起き、ライターで火をつけ、井の字になるよう炭を重ねていく。なかなか火がつかないからといって、着火剤を継ぎ足すのは絶対NG。危険なのでやめよう。少しずつ火が回ってきたら、うちわで風を送り、安定したところで炭を追加する。安定した状態とは、炭の内部まで赤くなり、表面に白い灰がうっすらかぶった状態を指す。
2. 網使いのコツ

次に網使い。網の素材は、熱伝導がいい鉄かお手入れが楽チンなステンレスを選ぶのが正解。サイズは、必ずコンロにあったものを選ぼう。サイズが合っていないと、ずれて落下するなどの危険が。
くっつき防止には油か酢
肉や魚などのタンパク質を焼くと熱凝着でくっつきやすくなる。これではせっかくの素材も台無し。くっつき防止に必須なのは、油かお酢。火にかざす前に、キッチンペーパーに油か酢を染み込ませ、まんべんなく塗っておくだけで、くっつきは防止できる。後片付けも楽になるので必ず行おう。
温度管理が重要
コンロに網をのせてすぐの状態で焼くとどうしてもくっつきやすく、さらに食材が生焼けになってしまう危険性が。コンロに網を乗せて10分ほど温めてから、焼き始めるのが正解。コンロが大きい場合は、炭を重ねた強火ゾーン、炭が少なめの中火ゾーン、炭を置かない弱火ゾーンに分けるとさらにいい。
3. 食材選びのいろは

肉の量はグラムで換算
多くの人が集まるBBQ。いったいどれくらいの肉を用意すればいいのか、よくわからないという声もよく聞く。大人の男性であれば300g、女性であれば200g。この基本をベースに考えるといい。焼肉のような肉だけでなく、塊肉も使う。牛肉以外に豚や鶏肉を用意するなど、バリエーションを持たせるのも一考。
そのまま焼いて美味しいが決め手
大人のBBQであれば、量より質にこだわりたいもの。そんなときは、シンプルに焼いて美味しいものをセレクトしよう。オススメは豚や牛の厚切り肩ロース。豪快に1枚で焼き上げると見た目にもワイルドで盛り上がること請け合い。牛肉であれば500gぐらいのものを用意。塩コショウをまんべんなくつけ、表面を焼き上げたら、アルミホイルで包み、余熱で火を通すといい。豚肉は生焼けが心配なので、やや小さめのサイズを選ぶといい。
野菜は焼かないが吉
BBQというとグリル野菜を思い浮かべるが、実はグリル野菜はなかなか加減が難しい。というのも野菜のグリルは、火加減にテクニックがいるのだ。ここは、はなからグリル野菜は作らない!という決断がおすすめ。その代わりに、ピクルスやサルサソース、スティック野菜など、あらかじめ準備していける生野菜を多く揃えよう。
結論
BBQは、わいわい大勢で楽しみたいイベント。しっかり予習、準備をして、当日はやり過ぎないのが最大のポイント。また火を取り扱うので、お酒もほどほどにしよう。