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アウトドアで鍋や飯盒が真っ黒!?汚れ落としと予防法を紹介

アウトドアで鍋や飯盒が真っ黒!?汚れ落としと予防法を紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2019年12月 3日

アウトドアでお気に入りのキャンプ料理の鍋クッカーをすすだらけで真っ黒にしてしまった、なんて経験はないだろうか?思わず金たわしでこすってしまい、傷だらけ、ということも。アウトドアでのクッキングにつきものの「すす」で鍋をよごさない方法や、もし汚れてしまった・焦げてしまったとしても、簡単に落とせる方法を紹介する。

1. アウトドアでクッカーがすすまみれにならない方法

アウトドア調理のように火力が炭や薪の場合は、鍋や飯盒などのクッカーにすすがつき、まっくろになる。しかも、一度ついてしまうとなかなかとれない。これを簡単に落とすためには、予防的にクッカーの外側全体にあらかじめあるものを塗っておくとよい。その方法を、アウトドア用語で「コーティング」とよぶ。

(1) 鍋の外に「クレンザー」をひと塗りしよう
アウトドア調理を始める直前に、水で溶いたクレンザーを外側全体にまんべんなく塗っておこう。厚く塗る方がすすがつきにくいが、白色が残る程度に塗るだけでも効果は期待できる。

(2) 「食器用洗剤(液体・原液)」をクッカーの外側に塗る
クッカーの大きさや表面積にもよるが、調理前のクッカーの外側に全体的に薄く食器用洗剤を塗っておく。調理が終わってからスポンジで軽くこするだけですすが取れる。

(3) 「固形石鹸」を付ける
固形石鹸と少量の水で、手のひらで石鹸水を作り、調理前のクッカーの底や表面に塗りつける。ついたすすは水で簡単にすすぎ落とすことができる。

(4) 「土・泥を水で溶いたもの」を塗りつける
キャンプ場に下水道・浄化槽設備が完備されていない場合は、エコを考えて泥や土を使ってコーティングしよう。粘土のように厚塗りにするとすすもはがれやすくなる。土を使った場合は、流し場では洗わず、軽くこそぎ落としてから水で地面に流すとよい。
取っ手などの洗いにくい部分は、念入りに塗っておくか、アルミホイルで覆うようにしよう。

2. すすまみれになってしまったら

塗り方が足りなかったり、あらかじめクッカーに対策を施さなかった場合は、あとからすすを取り除く必要がある。メラミンスポンジで根気よくこすっても時間がかかるし大変だ。そんなときは、以下のような方法で掃除してみてはいかがだろうか。
手が汚れるためゴム手袋をして掃除するとよい。

(1) 「重層と酢」で磨く
重層だけ、または重層と酢をつけて磨くとすすよごれはとれやすく、よく利用されている。しかし、1つ注意しなければならないのだが、アルミ鍋に重曹を使うと黒ずんでしまうので、アルミ鍋の場合は酢のみを使うことが重要。すすがついたクッカーよりひとまわり大きい鍋を用意し、そこに水と酢(大さじ2くらい)を入れて火にかけ、数分煮立て、そのまま数時間置いておく。スポンジでこするとすすがとれやすくなる。

(2) 「アルコール」で磨く
すすには油分が含まれていることも多く、アルコールだけで取れない場合は、マニキュアを落とす時に使う除光液で磨くという方法もあるようだ。

(3) 「スチールウール」で磨く
ステンレスウールよりも細かく傷が付きにくいとされるスチールウールで軽く磨くとすすよごれは取れやすい。ただ、やはり強く擦り過ぎると鍋肌に傷はついてしまうため、軽くこするようにするとよい。もともとコーティングがほどこされている素材ははがれてしまうことがあるので注意が必要だ。

3. 素材別クッカーの特色について

クッカーには、大きくは、ステンレスやアルミ、チタンなどの素材がある。ここでは、素材別のクッカーの特色やあと始末の方法についてみていこう。

(1) ステンレス製
一般的な調理鍋によくつかわれている素材。重いが丈夫なので、たき火などの直火で使えるうえ、ごしごしとこすってもキズがつきにくいのが特徴だ。さびはつきにくいが、焦げなどで汚れやすい点もある。鍋の内側の汚れやさびを除くときにこすり洗いをしたくない場合には、鍋の中に水と酢を入れて煮ると汚れがおとしやすい。

(2) アルミ製
アウトドアのクッカーでよく利用される素材。温まりやすく、小さな火でも調理がしやすく燃料の節約にもなる。一方、やわらかく、へこみやすい、さびやすいといった、強度が弱い面もある。塩分の高い料理を長時間鍋に入れておくと、鍋の内側が傷んでしまうため、調理後はすみやかに料理を鍋から出す必要がある。また、ゴシゴシとこするとキズがつきやすい。

(3) チタン製
うすさ・軽さと丈夫さが最大の長所である。耐食性はステンレスより優れ、さびには心配がない。しかし、熱伝導が悪く、火力の強い部分が焦げやすいのが短所である。また、価格も高価である。

いずれの素材も、調理後はすみやかに中身を取り出し、ペーパーで拭き取るなど、汚れをなるべく長時間つけたままにしないことが鍋を傷めないためのポイントである。

結論

アウトドアでは水場も限られ、また、洗剤を使えない場所もある。大切なクッカーをできるだけ汚さないようにあらかじめコーティングをほどこしておくことは、キャンプの準備のひとつとしても重要であろう。汚れを最小限におさえ、自宅に帰ってからじっくりメンテナンスをすることも忘れずに。
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  • 公開日:

    2019年11月10日

  • 更新日:

    2019年12月 3日

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