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キャンプでお馴染み!飯盒炊爨の「飯盒」の由来とは?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

2019年11月24日

飯盒炊爨(はんごうすいさん)の「飯盒」というのは、かつては兵士の装備品の1つだった。それがいまでは、キャンプなどのレジャーには欠かせないアイテムとして知られるように。今回は、飯盒の基礎知識とともに、現代の「飯盒」に至るまでの由来について紹介しよう。

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1. そもそも「飯盒炊爨」とは?

飯盒炊爨とは、「飯盒」と呼ばれる調理器具を使って、お米やおかずなどを煮炊きすることを指す。普段、キャンプや登山に行くという人であれば、たびたび耳にする言葉ではないだろうか。屋内と違って、調理設備の整わない野外においては、食事をするのも一苦労。飯盒さえあれば、これ1つで「鍋」と「食器」の代わりになるため、かなり重宝される器具だ。

飯盒炊爨と混同されがちな言葉として「飯盒炊飯」があるが、これはお米を煮炊きすることに限定した言い方である。何を入れて調理するかによって呼び名が微妙に異なるが、具材を中に入れて火にかけるだけという使用方法にとくに違いはない。

飯盒の一番のメリットは、使用するシーンを選ばないところ。たとえば、登山中の高地などでは水の沸点が低下してしまうため、なかなか具材の中まで火が通りにくくなってしまう。しかし、飯盒であれば、平地と同様に調理をすることができるのだ。その秘密は、飯盒の圧力鍋のような構造にある。このような特徴を持つ飯盒であれば、少ない水分だけで具材の旨味を引き出し、柔らかく調理することができるのだ。まさに、野外のイベントには大活躍のアイテムなのである。

2. 「飯盒」に隠された由来と歴史

いまでは、野外調理のアイテムとして使われることの多い飯盒だが、もともとはヨーロッパ地方で、軍隊の装備品として使われていたという過去を持つ。日本に伝わった時期については諸説あるが、外国の文化が続々と流入してきた明治末期ころという説が有力。やがて、明治から昭和にかけて戦争の機運が高まる日本において、旧陸軍日本兵たちの調理器具として使われるようになった。

当時は、移動中にいつでも飯盒を使えるよう、腰のベルトに通してぶら下げておくスタイルが一般的。飯盒がまるで豆のように緩やかなカーブを描いた楕円形をしているのも、「兵士たちの腰の形にフィットするように」という理由からだ。アルミ製やステンレス製の飯盒が一般的とされるのも、兵士たちが持ち運びやすいように軽量化を図るため。汚れも落ちやすい素材で、洗う手間も時間も省けるという優れものだ。

「飯盒」と聞くと、かつての兵士たちのイメージからか、自衛隊を連想する人も多いだろう。しかし、実際のところいまではレジャーで使われることの方が多いようである。一度に大量に、そして素早く調理を行わなくてはならない自衛隊にとって、あくまで個人用の調理器具である飯盒は効率がいいとはいえないからだ。ただ、キャンプなどの野外でその自然体な雰囲気を味わうためには、最高のアイテム。飯盒を使って炊いた野菜やお米は、まさに格別の味わいである。

3. 「飯盒」の基本的な使い方

ここからは、いよいよ飯盒の使い方について紹介しよう。今回は、基本的なお米の炊き方について説明する。
  • お米を測る
    お米を測るとき、計量カップは必要ない。飯盒のふたを使って測ることができる。
  • お米をしっかりと研ぐ
    飯盒の中で水の濁りがなくなるまでしっかりとお米を研ぐ。
  • 水を入れてしばらく置いておく
    飯盒には、内側に目盛りがついているため、この目盛りを目安に水を入れる。
    水を入れ終わったら、そのまま30分から1時間程度放置する。お米が水を吸って、炊きあがりがふっくらとなるのだ。
  • 炊飯スタート!
    弱火で炊きはじめて、湯気が出始めるのを待つ。湯気が出たのを確認したら、ふたのうえに重しを乗せて強火にしよう。吹きこぼれた場合は、中火に落とす。このまま10分~15分炊き続ける。
  • 炊きあがったら蒸らす
    パチパチと音がし始めたら、お米が水分を吸っておこげができ始めている合図。火からおろして飯盒を逆さまにする。このまま10分~15分程度蒸らしたらできあがり。そっと、ふたを開けてみよう。
作り方は以上である。手間暇かけて炊いたごはんは、炊飯器で炊いたごはんとは違う味わいが楽しめるはずだ。
飯盒の使い方をマスターさえすれば、お米や野菜を煮炊きするのはもちろん、ふたをフライパン代わりにしたり、プリンを蒸したりすることもできるようになる。丈夫で壊れにくい飯盒は、野外イベントにはぜひ持っていきたい画期的アイテムである。

結論

小学校の野外活動でも取り入れられることの多い「飯盒炊爨」。大自然の中で仲間と食べるアツアツの料理に、思わず童心にかえったように感じるという人も少なくないだろう。かつて、飯盒で調理しながら戦争に参加していた兵士たちに思いを馳せながら料理を頬張れば、改めてごはんを食べられる有難みも感じられるのではないだろうか。

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