1. キャンプでダッチオーブンを使う前にやること

ダッチオーブンを初めて使う場合は、最初にシーズニングという作業を行ってほしい。シーズニングとは新しい油でダッチオーブンをコーティングし、鍋ににおいや焦げをつきにくくさせるための作業だ。新品のダッチオーブンは鈍い銀色をしているが、シーズニングを繰り返すうちに「ブラックポット」と呼ばれる黒色に変化していく。味わいのある自分だけのダッチオーブンにしたい人は、ぜひキャンプの前にこの作業を行っていこう。
準備するもの
- 中性洗剤
- たわし(金属たわし不可)
- 油
- キッチンペーパー
- ヘラ
- 野菜のくず
初めてのシーズニングの手順
- ダッチオーブンについているワックスを落とすため、中性洗剤でしっかり洗う。中性洗剤がない場合は鍋でお湯を沸かし、冷めたらたわしでこする。
- ダッチオーブンを空焚きして乾燥させる。完全に水分が飛んだら、ヘラを使って油を鍋全体にまんべんなく塗る。
- 塗り終わったら余分な油をキッチンペーパーでふき取る。
- ダッチオーブンを再び火にかける
- 皮やヘタなど、野菜のくずを炒めて鍋の鉄臭さを消す。
- 炒めた野菜を捨てて、再び油をダッチオーブン全体に塗る
2~4の作業を根気よく4~5回繰り返すことがおすすめだ。何度も熱することでダッチオーブンがかなり高温になるので、シーズニングを行う際はリフターなどを用意しておくといいだろう。
2. ダッチオーブンを使ったおすすめキャンプ飯は?

ダッチオーブンは1台で5つの調理方法ができる。ここでは、それぞれの調理方法でどんなキャンプ飯ができるのか紹介する。
焼く・炒める
食材を焼いたり炒めたりする調理方法は、ダッチオーブンの使い方の中で最もポピュラーだ。初めは焼きそばや野菜炒めなどをつくって、徐々にダッチオーブンに慣れていこう。ある程度使い方に慣れてきたら、今度は鶏を丸ごと豪快に焼いたり、ピザやグラタンなどのオーブン料理をつくったりしてみるのもおすすめだ。
ダッチオーブンは火加減の調整でさまざまな焼き上がりを自由自在に変えることができるので、コツをつかんできたらパンやローストビーフなど、オシャレキャンプ飯づくりに挑戦してみるのもいいだろう。
ダッチオーブンは火加減の調整でさまざまな焼き上がりを自由自在に変えることができるので、コツをつかんできたらパンやローストビーフなど、オシャレキャンプ飯づくりに挑戦してみるのもいいだろう。
煮る
少しの熱でもしっかり火が通るダッチオーブンは煮込み料理にも最適だ。キャンプ飯の定番であるカレーづくりにはもちろん、シチューやポトフなどのスープも簡単につくることができる。また、本体とふたが密閉しているので、豚の角煮などの時間がかかる煮込み料理にもおすすめだ。
蒸す
ダッチオーブンは底上げ網を敷けば、蒸し器としての役割も担ってくれる。ほかの調理方法でつくる料理と違い、素材の味がそのまま引き出されるため、蒸し鶏や蒸し野菜などの調理におすすめだ。
揚げる
ダッチオーブンは揚げ物にも使うことができる。ふたをすれば圧力がかかるため、ふっくらジューシーな揚げ物をつくりたいときにぴったりだ。普段自宅でつくるのが面倒に感じてしまうフライドチキンや唐揚げも、ダッチオーブンを使えばいつも以上の美味しさに仕上がること間違いなし。外をパリッとした食感に仕上げたいときは、最後にふたを開けて揚げるのを忘れずに行おう。
燻す
ダッチオーブンの使い方をしっかりマスターできたら、今度はスモークチップを使って食材を燻してみよう。子どもと一緒にスモーク料理を楽しみたい人はソーセージ、ベーコン、チーズなどを燻すのがおすすめだ。お酒のつまみにもなるので、ちょっと豪勢なキャンプ飯を堪能したい人はぜひ挑戦してみよう。
3. 初心者がキャンプでダッチオーブンを使うときに気をつけること

重くて頑丈そうに見えるダッチオーブンだが、初心者が取り扱う際は十分な注意が必要だ。ダッチオーブンは高温状態のときに水をかけたり、強い衝撃を与えたりするだけで壊れてしまうことがある。また、せっかくシーズニングしたのに、調理後に洗剤でダッチオーブンを洗ってしまい、油のコーティングがとれてしまった、というミスも初心者にありがちなケースだ。ダッチオーブンを使った後は、熱湯を注いで汚れをとるだけにするように注意してほしい。
さらに初心者に気をつけてほしいことが、ダッチオーブンの保管方法だ。湿気を苦手とするダッチオーブンは、新聞紙やキッチンペーパーを詰めて湿気対策を行うことが必要である。次回のキャンプまで期間をあける場合は、こまめにダッチオーブンのメンテナンスを行ってほしい。
さらに初心者に気をつけてほしいことが、ダッチオーブンの保管方法だ。湿気を苦手とするダッチオーブンは、新聞紙やキッチンペーパーを詰めて湿気対策を行うことが必要である。次回のキャンプまで期間をあける場合は、こまめにダッチオーブンのメンテナンスを行ってほしい。
結論
ダッチオーブンはアウトドアに便利なアイテムである一方、持ち運びは想像以上に大変だ。キャンプ場が広い場合や駐車場から歩く距離が長いときは、専用ケースに入れて持ち歩くことをおすすめする。なお、買ったときの外箱に入れる際はガムテープなどで補強しておくといいだろう。