鳥取県に旅行するなら押さえておきたい！おすすめ観光地やグルメ、お土産を紹介

鳥取県で堪能したいグルメは冬のカニに尽きる。とくにズワイガニと紅ズワイガニがおすすめだ。雄のズワイガニは松葉ガニと呼ばれ、鳥取を代表する冬の味覚でもある。ずっしりつまった身と濃厚な味はグルメたちをうならせる逸品なのだ。

また、紅ズワイガニは境港を中心に水揚げされており、水分が多く、柔らかくて甘みがあるのが特徴だ。松葉ガニと比べて手頃な価格で食べられる紅ズワイガニだが、鮮度が落ちるのが早いため、全国的に流通する数は少ない。みずみずしい新鮮な紅ズワイガニは、鳥取に来た際には、ぜひ味わいたいものだ。

鳥取には鮮度バツグンのズワイガニを堪能できるお店がたくさんあるので、カニすきや焼きガニ、お造り、天ぷらなど、さまざまなカニグルメを楽しんでみてはいかがだろうか。

境港は対岸の島根半島が天然の防波堤となり豊かな漁場を形成しており、江戸時代から諸藩との交易でさまざまな船が往来していた。明治以降も日本海航路の主要な港として機能し、朝鮮半島との貿易窓口として発展していた。

昭和に入ると政府からの開発援助も後押しして、アジ・イワシ・サバ・紅ズワイガニ・スルメイカなど豊富な魚種の水揚げ場として国内有数の水産拠点を形成するようになったという。境港に隣接する水産センターでは漁港で水揚げされた魚介類を買うことができるので、手土産としてカニを購入するのもおすすめだ。

境港で有名なのはズワイガニだけではない。日本を代表する妖怪漫画家・水木しげるが育った町としても知られている。境港にはゲゲゲの鬼太郎に登場する妖怪をテーマにした人気の観光地「水木しげるロード」がある。

観光地、水木しげるロードの見どころは、昭和レトロな街並みに加え、JR境港駅から続く約800ｍの通りに177体もの妖怪ブロンズ像が立ち並んでいることだ。さらに日没から夜10時までライトアップされ訪れる人たちを楽しませてくれる。おなじみの鬼太郎からねずみ男、ねこ娘に加えて、今まで知らなかった妖怪ブロンズ像にも出会えるかもしれない。たくさんの魅力がつまった水木しげるロードは、子どもから大人まで楽しめる観光地なのだ。

鳥取県のお土産としておすすめなのが山陰銘菓といわれる寿製菓㈱の「因幡の白うさぎ」だ。愛らしいうさぎの形をした焼きまんじゅうで、地元の大山バターを使用したなめらかでしっとりした生地と、ほどよい甘さの黄身餡が特徴のお菓子である。

銘菓、因幡の白うさぎは出雲神話に出てくる白うさぎの物語から「福」と「縁」のシンボルとして誕生したのだ。また、うさぎは、のびやかに飛び跳ねることから、古来より福を呼び込む縁起がいい動物とされてきた。神話でも、大国主命と八上姫との縁を取り持つ役回りをすることから、お菓子にも山陰と全国を結ぶ気持ちが込められている。

昭和43年に開発されて以来、因幡の白うさぎは地元民にも愛され、現在では抹茶餡もある。ほかにも焼き菓子のフィナンシェ（プレーン・ショコラ味）などさまざまなうさぎをモチーフにしたお菓子があり、かわいいお土産として人気が高い。

また寿製菓のお菓子のテーマパーク「お菓子の壽城」もお土産を購入する場として押さえておきたい。お菓子の壽城は、米子城をモデルに建てられた本物そっくりといわれるほどの大きく立派な城だ。天守閣をもつ城内では、寿製菓のお菓子を販売するショップや喫茶コーナー、特産品を扱うコーナー、360度のパノラマビューを楽しめる展望台などがある。工場の製造ラインの見学もでき、充実した施設になっている。ここで鳥取のお土産をまとめて購入してもいいだろう。