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【常滑焼(とこなめやき)】の急須が日本最高峰と呼ばれる理由とは?

【常滑焼(とこなめやき)】の急須が日本最高峰と呼ばれる理由とは?

投稿者:ライター 岸本美樹(きしもと みき)

2020年2月 3日

急須や招き猫などで知られる陶器、常滑焼。今回は常滑焼の特徴や常滑地域の魅力を解説しつつ、受け継がれてきた常滑焼独自の陶器技法、また急須や招き猫が有名になった秘密に迫る。毎年開かれる常滑焼まつりの楽しみ方も紹介するので参考にしてほしい。

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1. 日本六古窯の一つ、常滑焼の特徴とは

愛知県常滑市周辺で作られている、日本六古窯の陶器の一つ、常滑焼。知多半島で採れる鉄分を多く含んだ陶土を使用するため、熱によって鉄分が赤く発色し、「朱泥(しゅでい)」と呼ばれる常滑焼ならではの色が出る。この土は耐水性で水を吸わないため、お茶をいれる急須にも最適だ。

常滑焼は基本的に釉薬をかけずに作られる陶器だ。しかし最近では、急須や皿など日用品のほか、土管や建築土木用の陶器製品、衛生陶器など、釉薬を使用した製品も多く見られる。

2. 常滑地域ならでは!1000年の歴史を持つ伝統技法「手ひねり成形」

常滑焼の起源は平安時代末期に遡る。当時は3000基もの穴窯があったとされ、常滑は日本六古窯の中でも最大の陶器の産地だった。古くから伝統技術を有した職人によって制作されてきた陶器である。

たとえば、約1000年の歴史の中で受け継がれてきた手ひねり成形という技術がある。とくに「ヨリコ造り」は大きな壺など大型陶器を制作する際に使われる技法だ。その技法とともに多種多様な常滑焼が、現在もさまざまな場面で用いられている。

3. 国内シェア日本一!常滑焼の有名な品、急須と招き猫

常滑焼の急須でお茶をいれるとおいしいワケ

常滑焼の名品の一つに「急須」があるが、こちらのシェア率はなんと日本一だ。常滑での急須の製作は江戸時代末期の幕末頃から始まっている。

常滑焼の急須でお茶をいれるとおいしいとよく言われるが、なぜなのだろうか。これは陶器に含まれた鉄分(酸化鉄)がお茶のタンニンと反応を起こし、渋みを押さえて旨みを引き出したり、お茶の苦みをまろやかにしたりするからだ。そのため常滑焼の急須は、現在でも多くの人々から愛用されている。

常滑焼の急須は、昔ながらのスタンダードな形からモダンな形まで、100種類以上もデザインされている。機能性にも優れており、使いやすいデザインや密閉性の高い蓋なども、多くの人に選ばれる理由の一つだ。

もう一つの日本一、招き猫

常滑焼やその系統の陶器で作られた「招き猫」も、実は国内生産量80%を誇るシェア日本一である。戦後まもなく二頭身デザインの招き猫の量産に成功したことに始まり、陶器の産地である常滑で作られる招き猫が全国的に有名になった。常滑焼の招き猫は、観光客に幸福を招く縁起物として、常滑市内の企業や商業施設などに常設されている。

4. お手頃価格で常滑焼を手に入れよう!

常滑焼のイベントといえば、「常滑焼まつり」が最大規模のイベントだろう。愛知県常滑市で毎年10月中の2日間に渡り開催される陶器市だ。陶器市には、窯元、問屋、作家などが集結するので、お買い得品や限定品など掘り出し物を探し当てるのも楽しい。地域の特産物の販売や特別企画などもおこなわれる。ちなみに2019年の特別企画は、シェフやテーブルコーディネーターによる、常滑焼の陶器を取り入れた朝食スタイルのアイデアが特集された。

常滑焼まつりは、メイン会場「ボートレースとこなめ」とそのほか4~5つの会場に分かれて開催される。ほかと開催時間が少し異なる会場もあるので注意が必要だ。イベント中は常滑駅から無料シャトルバスが出ているのでぜひ活用しよう。

結論

今回は、常滑焼に受け継がれてきた伝統技法から、常滑焼の名品・急須とその人気の高さの秘密まで、素朴な疑問も合わせて解説した。古くからの伝統技術を受け継ぎつつ、時代とともに変化していく常滑焼の今後にもぜひ注目したい。

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