1. 農業をする気はなかった...?

学生時代は農業の道に進むつもりはなかったと話すかっくんさん。ただ、色々な経験を踏まえた上で「やっぱり田舎が好きだなぁ」と感じ、ストレスの少ない環境で働くべく農業を始める決断をされたとのこと。
現在はご両親と一緒に農業をされていますが、3月からは現在の理学療法士のお仕事を退職し、農業1本で生計を立てていくそうです。まこさんもそのお手伝いをし、夫婦で頑張っていくというお話をしていただきました。
「今後はミカンを主軸にしつつ、和歌山の梅、琵琶も育てたい」「素材の味を生かした加工品を作って道の駅などで販売したい」と、ご自身の夢を楽しそうに語られていました。
2. もっともっと、農業を広めていきたい!

農業のすばらしさをどんどん伝えていきたいと話すかっくんさん。現在はInstagramを中心としたSNSでの情報発信にも力を入れており、若い世代の人達にも農業の楽しさを知ってもらえるように工夫をされています。
またSNSでの活動によって販路を拡大し、より多くの人に笑福自慢のみかんを食べてほしいという想いもあるそうです。
3. みかんの種類のお話
私たちも日常的によく食べる大人気のフルーツみかんですが、かっくんさんによると収穫時期によって名前が変わるそうです。その種類はざっと4種類!
まず1つ目に極早生みかん(ごくわせみかん)。10月頃に収穫しすぐ出荷されるとのことで、皮が緑色かつ酸味が強いのが特徴です。
2つ目の早生みかん(わせみかん)は極早生みかんほどではないもののまだ少し酸味は残り、かつ皮が薄いのが特徴です。

3つ目の中生みかん(なかてみかん)は11月頃からの収穫で、冬の時期に私たちがよく見かけるみかんになります。このあたりから甘さが増すようになり、長期保存も可能になってくるそうです。
4つ目は晩生みかん(おくてみかん)。中生みかんからさらに熟成され、収穫は12月頃。皮が分厚く甘いのが特徴で、食感もプチッとした面白いものになります。
一言にみかんといっても、その時期によって味わいが全く変わってくるのは面白いですよね!
4. 「蔵出しみかん」って...??

さらに、先ほど紹介した晩生みかんを湿度・温度を管理しつつ木造の土壁でできた貯蔵庫で2、3か月保存することで、「蔵出しみかん」と呼ばれるみかんができあがるそうです。
蔵出しみかんはしっかりと熟成されることで酸味が抜け、コクのあるまろやかな味わいになるとのこと。?んだ瞬間にジュワッと出てくる果肉は、普通のみかんとは圧倒的な違いがあるそうです。
日本農業遺産にも登録されているまさに至高のみかん、ぜひ食べてみたいです!
5. 結論
今回は笑福さんに農家のあれこれや、みかんの秘密を沢山お聞きすることができました。今後も沢山の農家さんを紹介させていただきます。お楽しみに!
今回ご協力いただいた農家さん
かっくんさん・まこさん

和歌山県海南市でみかん屋笑福を運営中。「笑顔」と「福」を届けたいという思いで、蔵出しみかんや晩生みかんなど様々な種類のみかん作りに挑戦している。Instagramを中心にSNSでも積極的な情報発信を行っている。