1. 好物のはずが...
結婚して夫にお弁当を作り始めたばかりの頃の話です。
冷凍食品の唐揚げをメインにお弁当を作った所、「美味しかった」と大好評でした。それからは「唐揚げといえばこれで間違いない!」と、同じものを良くお弁当に詰めるようになりました。
しかしある日、夫から「あれ、飽きたからもういれないで...」とうんざりした顔で懇願されました。私自身が同じものを食べ続けても平気な性質だったので気づかず、夫には悪いことをしたなと思いました。
それからは、なるべく同じものは続けてお弁当のおかずに使わないように気を付けています。
(44歳/主婦)
2. 感動の手紙
息子が幼稚園に通っていた2年間、私は週4日、朝早く起きてお弁当を作っていました。
苦手な野菜も、食べやすいように工夫し、ポテトサラダや野菜入り卵焼きにしてお弁当に入れていました。
息子は「僕、野菜は嫌いなんだけど」と言いながら、毎日残さず弁当を食べていました。
家ではいつも野菜を残していた息子。しかし、先生や友達も一緒の昼食の時間には、頑張って食べていたのでしょう。
卒業式間際の3月のある日、幼稚園で最後のお弁当の日がありました。息子は、弁当箱の包みに、幼稚園で書いた手紙を入れて持ち帰りました。
「おかあさん いつも おいしいおべんとう ありがとう」
涙があふれそうになり、2年間作った甲斐があったと思いました。
息子は今、小学校に通っています。給食で出される野菜の煮物や和え物も「頑張って食べている」といつも話してくれます。
(39歳/主婦)