1. 薬と思いきや?
私が幼稚園時代に見た、印象的なお弁当のことが忘れられません。
ある日、同級生の女の子が、液体の飲み薬のボトルを持ってきていました。
「風邪でお医者さんに行ったのかな」くらいに思って見ていると、その子はボトルの中身をそのままお弁当にかけ始めました。
驚いて見ていると、弁当箱から麺を食べ始めたのです。
飲み薬だと思っていたのは、なんと麺のスープ。
その斬新なお弁当は、保護者の間でも話題になっていたそうです。
36歳/主婦
2. 毎日の卵焼き
娘の高校入学と同時にお弁当作り生活が始まりました。
私は料理を作るのは好きでも、得意とまではいかないので冷凍食品を取り入れつつ、必ず卵焼きはその日の朝に作って入れていました。
一度だけ時間がなく、卵焼きを入れられなかった日があり、その時は特に何も言わずにお弁当を持たせました。
しかし、娘が帰宅後お弁当箱を流しに出しながらボソッと「今日、卵焼き入ってなかった。」と残念そうに言いました。
毎日味の違う卵焼きを思っていた以上に、楽しみにしていたことがわかり、なんだかうれしくなりました。
それからはどんなに時間が無くとも、忘れずに卵焼きを入れていました。
偶に「お酒の匂いがすごい」とか「甘くなかった」とか本人曰く文句ではないらしい感想を言ってくれるのを楽しみながら。
そんな娘も春からは短大生です。「お弁当は?」と聞くと「お願いします」との返事。まだまだ卵焼きを焼く日々が続きそうです。
48歳/専業主婦