1. 衣服には静電気防止スプレーが手軽で便利
金属に触れた瞬間にバチッとなる静電気はなかなか厄介なものだ。昔から、キーリングやブレスレットなどさまざまな静電気対策グッズが販売されている。ところが、うっかり持っていくのを忘れることや、仕事のときは身につけづらいなど、使いにくいと感じる場面がある。
そんなときにおすすめなのが、静電気防止スプレーだ。衣服にシュッと吹きかけておくだけで静電気が起こりにくくなるため、キーリングやブレスレットのように、持ち運ぶ手間も身につける必要もない。
静電気防止スプレーには、界面活性剤が含まれている。界面活性剤には水分を引き寄せやすい性質があるため、衣服に水分を集めることで電気が空気中に逃げやすくなる仕組みだ。
上着の袖やシャツの裾など、触れ合って摩擦が起きやすい箇所を重点的にスプレーするだけと使い方も簡単だ。女性の場合、スカートに吹きかけておけば、まとわりつきを防ぐこともできる。
自動車を運転するときは、シートの背もたれ部分に使用するのもおすすめ。衣服とこすれ合って静電気が発生するのを防いでくれ、静電気の発生にともなう不快な現象を抑えてくれる。
2. 作業時には静電気対策用の手袋がおすすめ
ガソリンスタンドでは静電気が原因で火災が起こる恐れがあるなど、静電気のリスクについてはよく知られている。たとえば家庭でも灯油を扱う際に引火することは十分に考えられるし、パソコンの組み立て作業中に静電気が発生して機械が不具合を起こしてしまうこともある。
そんなときに便利なのが、静電気対策用の手袋だ。手にはめることで摩擦や接触による帯電を防いでくれる。また手袋は薄手で手にフィットし、作業の邪魔になりにくいため使いやすいのもポイントだ。さまざまな素材の静電気対策手袋があるので用途に合ったものを選ぼう。
3. 洗剤や柔軟剤で静電気を防ぐという手も
静電気は衣服がこすれ合うことでも発生しやすくなる。そのため、柔軟剤や柔軟剤入りの洗剤を使うことでなめらかに仕上がり、衣服同士の摩擦を減らして静電気を起きにくくすることができる。
柔軟剤入りの洗剤であれば、普通の洗剤と同じように使って問題ないが、洗剤とは別に柔軟剤を使う場合、洗剤と一緒に入れると本来の効果が期待できないため注意が必要だ。全自動洗濯機を利用なら、柔軟剤は必ず柔軟剤投入口に仕込んでおこう。ウールやカシミアなど縮みやすい素材を手洗いするときは、洗剤を十分にすすいでから柔軟剤を入れるとよいだろう。
なお、柔軟剤は多めに使用しても効果に変化が生じるわけではない。入れすぎると十分にすすげないことがあるので適量でよい。干すときは、シワをきちんと伸ばすとより静電気を防止する効果が高まるといわれている。
結論
嫌な静電気はできれば未然に防ぎたいものだ。キーリングやブレスレットなどを携帯するのも効果があるが、静電気防止スプレーや柔軟剤を使えば、持ち運ぶ手間も身につける必要もなくお手軽だ。また引火の恐れがある場合や精密機械を触る場合は静電気防止に特化した手袋がおすすめ。ぜひとも安全で快適な毎日に役立ててほしい。