1. 5Gが目指す通信速度は4Gと比較してどのくらい?
国内では、2020年に本格的なサービスの提供開始が予定されている5G(第5世代通信)。圧倒的な速度を誇り、一度に大容量のデータ通信が可能になるなど、このところなにかと話題にのぼることが多くなってきた。とはいえ、LTEやLTE-Advancedといったいわゆる4G規格は、それ以前の3Gと比較して驚くほどの高速通信を実現している。3Gでは考えられなかったモバイル端末での映画鑑賞が可能になるなど、使用していてとくに問題を感じていないという方が大半のはずだ。
では、5Gは4Gと比較していったいどのくらい速いのだろうか?例えば、2015年にサービスが開始されたNTTドコモによる4Gサービス「PREMIUM 4G(プレミアムフォージー)」では、最大で受信時988Mbps(メガビット毎秒/2018年5月)という速度を実現している。これが5Gでは最大で20Gbps(受信時)以上になるといわれているのだ。(2019年6月時点)
20Gbpsが20,000Mbpsなので、単純に計算するとおよそ20倍ということになるが、主流となっているLTEが最大で150Mbps(受信時)程度といわれているので、ざっと比較しても100倍以上ということになる。
現在の4Gでもスマホを使って映画鑑賞することは可能だが、5Gで高速化することで、4Kや8Kといった高画質動画もスムーズにダウンロードが可能となり、ストレスなく楽しむことができるようになるのだ。
では、5Gは4Gと比較していったいどのくらい速いのだろうか?例えば、2015年にサービスが開始されたNTTドコモによる4Gサービス「PREMIUM 4G(プレミアムフォージー)」では、最大で受信時988Mbps(メガビット毎秒/2018年5月)という速度を実現している。これが5Gでは最大で20Gbps(受信時)以上になるといわれているのだ。(2019年6月時点)
20Gbpsが20,000Mbpsなので、単純に計算するとおよそ20倍ということになるが、主流となっているLTEが最大で150Mbps(受信時)程度といわれているので、ざっと比較しても100倍以上ということになる。
現在の4Gでもスマホを使って映画鑑賞することは可能だが、5Gで高速化することで、4Kや8Kといった高画質動画もスムーズにダウンロードが可能となり、ストレスなく楽しむことができるようになるのだ。
2. NTTドコモが5Gに関する実験において27Gbpsの通信速度を達成
20Gbps(受信時)というのはあくまで理想値では?といぶかりたくなってしまう方も多いと思うが、NTTドコモでは、実験においてすでに何度も驚異的な実測値の実現に成功しているようだ。
NTTドコモは、2016年2月、エリクソン・ジャパンと共同実験において、実際の利用環境を想定し、無線基地局と移動局装置を使って屋外実験を実施した。実験内容は、無線基地局から複数のビームを使って異なる情報を同時に伝送するというもので、10Gbps以上の通信に成功している。また、移動局装置2台を同時に接続する実験では、最大で20Gbpsを超える通信容量の無線データ通信を実現した。
さらに、2018年に三菱電機と行った同様の屋外実験においては、10mの距離では27Gbps、100mの距離では25Gbpsという通信速度を計測したという。
NTTドコモだけでなく、キャリア各社でも5Gに関する実証実験が進められている。20Gbpsという通信速度は現実味を帯びつつあるといえるだろう。
NTTドコモは、2016年2月、エリクソン・ジャパンと共同実験において、実際の利用環境を想定し、無線基地局と移動局装置を使って屋外実験を実施した。実験内容は、無線基地局から複数のビームを使って異なる情報を同時に伝送するというもので、10Gbps以上の通信に成功している。また、移動局装置2台を同時に接続する実験では、最大で20Gbpsを超える通信容量の無線データ通信を実現した。
さらに、2018年に三菱電機と行った同様の屋外実験においては、10mの距離では27Gbps、100mの距離では25Gbpsという通信速度を計測したという。
NTTドコモだけでなく、キャリア各社でも5Gに関する実証実験が進められている。20Gbpsという通信速度は現実味を帯びつつあるといえるだろう。
3. 5Gの速度を確保するうえで重要な有線ネットワーク
5Gというと、ワイヤレスなネットワークのことを想像する方が多いだろうが、20Gbpsという通信速度を確保するうえで欠かせないのが有線ネットワークだ。というのも、実際に無線で通信するのは端末から基地局までで、残りは有線ネットワークを使ってデータ通信が行われるからだ。
つまりワイヤレスなネットワークの速度があがったとしても、有線ネットワークのスペックが不十分であれば5G本来の通信速度は実現できない。
5Gを実用化するには、現在の10倍以上の基地局が必要だといわれており、それらを高速で接続するのに欠かせないのが光ファイバーとなる。日本では比較的光ファイバー網が発達しているが、5G実現のためにはさらなる充実が求められることになるだろう。
つまりワイヤレスなネットワークの速度があがったとしても、有線ネットワークのスペックが不十分であれば5G本来の通信速度は実現できない。
5Gを実用化するには、現在の10倍以上の基地局が必要だといわれており、それらを高速で接続するのに欠かせないのが光ファイバーとなる。日本では比較的光ファイバー網が発達しているが、5G実現のためにはさらなる充実が求められることになるだろう。
結論
5G規格では4G規格と比較して100倍以上の通信速度が実現するといわれている。2020年のサービス開始に向け、キャリア各社では無線だけでなく有線ネットワークの整備も含めた準備が急ピッチで進められているところだ。5Gの登場によってどんな社会が到来するのか、今から興趣が尽きない。