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電源プラグが差し込まれているコンセントの写真

コンセントから火花が出る原因は?一瞬でも危険?対処方法も解説!

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年11月25日

電源プラグをコンセントに差したとき、パチッと火花が散って驚いた経験はないだろうか。本稿では火花の原因を解説するとともに、原因ごとの対処方法や、コンセントや電源プラグが焦げてしまったときの対処方法もお伝えしていく。正しい知識を身につけ、事故防止につなげてほしい。

  

1. コンセントから火花が出る原因

過剰なたこ足配線をしている写真
電源プラグを差したときにコンセントから火花が散った、火花のようなものが見えたというときに考えられる原因を挙げていく。

機器の電源をオンにしたまま電源プラグを抜き差しした

家電などのスイッチをオンにした状態で電源プラグを抜き差しすると、火花が散ることがある。たとえばパソコンのモニター画面が消えていても電源は入っている(スリープしている)場合があるため、プラグを抜く際は電源ランプが点灯していないかをまず確認しよう。

過剰な「OAタップ」や「たこ足配線」をしていた

差込口が複数あるOAタップ(電源タップ)を使っている、さらにそれらをたこ足配線にしているという場合も注意が必要だ。1箇所のコンセントに大量の電流が一気に流れる状態のため、プラグを差し込んだときに火花が出ることがある。
一般的に、ひとつのコンセントで使用できる電流は15A・1,500Wまでだ。OAタップやたこ足配線などはさまざまな電気機器を接続するため、その上限を超えてしまうことがある。これが火花の原因となるのだ。

高電圧時にプラグを差した

一般家庭用の電流は、電圧の流れが一定でない「交流電流」である。電圧が低いタイミングと、高いタイミングが繰り返されているため、高電圧時に電源プラグを差し込んだ場合、火花が散ることがある。

コンセントの差し込み口に異物が混入していた

ピンなど電気を通す異物がコンセントの内部に入ることで、一時的に大量の電流が流れ火花が発生することもある。原因はさまざまあるが、とくに気をつけたいのは小さな子どもがいるご家庭だ。子どもが興味本位で異物を入れてしまうと感電といった危険性も生じる。安全のためにもカバーをつけるなど対策しよう。

コンセントにホコリが付着していた(トラッキング現象)

電源プラグとコンセントの隙間にホコリが堆積し、そのホコリが空気中の湿気を吸収することで火花が出ることもある。いわゆる「トラッキング現象」と呼ばれる事象だ。小さな火花が連続して発生すると電源プラグの表面が炭化し、より激しく発火するおそれもある。
電源プラグを長期間差しっぱなしにしている場合や、大型家具の後ろなど掃除しにくい環境にある場合、コンセントにホコリが溜まっていることが考えられるため気をつけてほしい。

電源コードが断線していた

断線した電源コードに電気が流れることで火花が発生することもある。断線は、電源コードをきつく縛ったり引っ張ったり、重いものの下敷きにしたりといったことで発生する場合がある。電源コードの取り扱いにも注意を払おう。

雷サージなど外的要因で火花が出ることもある

落雷時に発生する瞬間的な高電圧により、過大な電流が流れることを雷サージという。その雷サージが原因で火花が散ることもある。

2. コンセントから火花が出たときの対処方法

ブレーカーを落とそうとしている写真
コンセントから火花が出る原因は上述のように複数ある。では、どのように対処すればよいのだろうか。原因別に解説するとともに、原因不明のケースでの対処方法などもお伝えする。

機器の電源をオフにした状態で電源プラグを抜き差しする

電源をオンにしたまま電源プラグを抜き差ししていることが原因であれば、機器の電源をオフにしてから抜き差しするように心がけよう。

過剰な「OAタップ」や「たこ足配線」をやめる

15A、1,500Wに収まるように使用する、あるいはOAタップやたこ足配線はやめるといったことも検討しよう。

コンセントの差し込み口を掃除する

エアダスターなどを使いコンセントの差し込み口の中を掃除する。電源タップは、必ずコンセントから抜いた状態で拭き掃除をしよう。くれぐれも「濡れた手や雑巾」などで拭くのはNGだ。

電源コードを買い替える

断線しているおそれがある場合、電源コードを新しいものに買い替えると同時に、それ以降の取り扱いにも気をつけよう。きつく束ねた状態のまま使用したり、重いものの下敷きになったりしないよう気をつけてほしい。

雷が鳴っている間は電源プラグを抜く

電源プラグを抜いても問題ない機器などは、雷が鳴っている間だけでも電源プラグを抜いておくと安心だ。

火花の原因が分からないときの対処方法

誤った対処は被害を拡大するおそれもある。原因が分からないときはブレーカーを落とし、要因をじっくり探そう。それでも不明な場合や危険を感じた場合は、速やかに電気工事会社に連絡することだ。

3. コンセントからの火花で焦げてしまったときの対処方法

スマホの充電器のような電源プラグが差し込まれているコンセントの写真
火花が原因で、コンセントの差込口や電源プラグの一部が黒焦げになってしまうこともある。そんなときの対処方法も覚えておこう。

対処方法は持ち家か賃貸かで異なる

持ち家であれば電気工事会社に点検および必要に応じて修理を依頼しよう。賃貸にお住まいの方は、急を要するケースでなければ先に物件の管理会社あるいは大家さんに連絡するのが流れだ。

解決するまではそのコンセントを使用しない

不便になるかもしれないが、原因が明確になりリスクが解消されるまでは、そのコンセントを使用しないことが望ましい。

4. IH炊飯器のコンセントから火花が出る原因は?

炊飯器の写真
IH炊飯器の電源プラグを差したときに火花が見えることもある。これはどういったことが原因なのだろうか?

コンデンサーの影響で火花が出ることがある

IH炊飯器は正常な状態でも小さな火花が見えることがある。IH炊飯器には、外部からのノイズを受けて誤作動を起こさないよう、コンデンサーと呼ばれる機器が搭載されている。そのコンデンサーの影響で火花が見えることがあるのだ。この場合の火花は故障などではないため、取扱説明書を確認するとよいだろう。
とはいえ故障や不具合といった原因も大いに考えられる。火花の程度をよく観察し、ブレーカーが落ちるなど気になる症状があればメーカーに確認してほしい。

5. コンセントから火花が出たときは使用を中止し速やかに原因究明を

キレイな状態のコンセントの写真
相手は目に見えない電気であるため「大丈夫だろう」と高を括るのは危険だ。コンセントから火花が出たときは、たとえ一瞬であっても何が原因であったかを明確にすること、そして原因に応じた対策を講じることが何よりも重要である。
火花は一瞬だけでも、原因が分からないまま使用し続けるとのちに大きな被害を招くおそれがある。何らかの異常が発生しているサインであることに変わりはないため、油断せずかつ甘く見積もらず、使用を中止して速やかに原因を究明しよう。

結論

コンセントから出る火花を放置すると、非常に危険な事態を引き起こしかねない。日頃からコンセント周辺や電源プラグ、電源コードなどの状態には気を配り、安全対策を万全にしておこう。少しでも気になる症状があれば電気工事店やメーカーなどに問い合わせ、適切に対処してほしい。
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  • 公開日:

    2019年8月27日

  • 更新日:

    2021年11月25日

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