1. 高い設定温度でも快適に!冷房使用時のサーキュレーター併用のメリット
一般的なエアコンは冷房としても暖房としても使え、いまや現代的な生活をおくるうえで欠かせないが、せっかく温めた空気はどうしても天井付近に集まりやすく、冷えた空気は足元にたまりやすい。
サーキュレーターとは?
室内における空気の流れの停滞を解消するのにおすすめなのが、サーキュレーターだ。サーキュレーターとは、空気を循環させるための装置のことで、扇風機を小さくしたようなものが一般的だ。直線的な風を遠くまで届かせることができるため、効率的に室内で空気の流れを作り出すことが可能だ。
空気を循環させることで室内の温度差を軽減するので、例えば冷房を使用する際、温度設定を高めにしても快適に過ごすことができる。
空気を循環させることで室内の温度差を軽減するので、例えば冷房を使用する際、温度設定を高めにしても快適に過ごすことができる。
サーキュレーター併用による温度変化
ある大手家電メーカーが行った実験の結果、サーキュレーターを使う場合とそうでない場合とで、室内の温度が大きく変化することがわかった。具体的には、外気の温度が32度の環境下で冷房の温度設定を27度にしたところ、サーキュレーター有りの場合、15分後には0.6度も涼しくなった。たった0.6度と思うかもしれないが、体感温度では1度〜2度程度変わるそうなので、やってみる価値はあるだろう。サーキュレーターを併用することで空気の循環が改善され、冷房の効率が向上しているのがわかる。
2. サーキュレーター併用で節約できるエアコンの電気代は?
サーキュレーターを併用することで冷房の温度設定を高めにすることができるのであれば、当然、電気代が安くなる。このことは、サーキュレーターをエアコンと併用する大きなメリットといえるだろう。では一体どの程度、電気代が節約できるのだろうか。
経済産業省によると、エアコンの設定温度を1度高くしたり低くしたりすることによる省エネ効果は以下の通りだ。
経済産業省によると、エアコンの設定温度を1度高くしたり低くしたりすることによる省エネ効果は以下の通りだ。
夏の冷房時
外気の温度が31度の場合、消費電力が2.2kWのエアコンの温度設定を27度から28度に上げ、1日あたり9時間使用すると、1シーズンでおよそ670円の電気代が節約できるという。
冬の暖房時
外気の温度が6度の場合、消費電力が2.2kWのエアコンの温度設定を21度から20度に下げ、1日あたり9時間使用すると、1シーズンでおよそ1,170円も電気代が安くなる。
また、あるエアコンメーカーは、冷房の設定温度を1度高くすると、およそ10%も節電することができるとしている。どちらの数字も無視できない内容といえる。エアコンの温度を1度上げ下げしても快適に過ごすことができるサーキュレーター、ぜひ併用したいところだ。
また、あるエアコンメーカーは、冷房の設定温度を1度高くすると、およそ10%も節電することができるとしている。どちらの数字も無視できない内容といえる。エアコンの温度を1度上げ下げしても快適に過ごすことができるサーキュレーター、ぜひ併用したいところだ。
3. 冷房使用時のサーキュレーターの効果的な置き方とは?
冷房使用時にサーキュレーターをすでに併用している方も多いと思うが、置き方次第で空気の循環効率は大きく違ってくる。正しく使えているかどうか、チェックしてみてほしい。
冷たい空気は床周辺に集まる傾向がある。これを効果的に循環させて冷房の効率を上げるためには、エアコンを背にするようなサーキュレーターの置き方がおすすめだ。うまく空気が流れて部屋全体が涼しくなるはずだ。
暖房使用時は、温まった空気が天井付近に集まる。サーキュレーターの置き方としては、やや離れたところからエアコンに向けて風を送るのがよい。邪魔にさえならなければ、室内の中央にサーキュレーターを設置し、真上を向けておくという置き方もおすすめだ。
冷たい空気は床周辺に集まる傾向がある。これを効果的に循環させて冷房の効率を上げるためには、エアコンを背にするようなサーキュレーターの置き方がおすすめだ。うまく空気が流れて部屋全体が涼しくなるはずだ。
暖房使用時は、温まった空気が天井付近に集まる。サーキュレーターの置き方としては、やや離れたところからエアコンに向けて風を送るのがよい。邪魔にさえならなければ、室内の中央にサーキュレーターを設置し、真上を向けておくという置き方もおすすめだ。
結論
サーキュレーターを冷房や暖房と併用し室内の空気をうまく循環させることができれば、温度設定を通常よりも高め・低めに設定しても快適に過ごすことができる。電気代も大幅に節約することが可能だ。正しい置き方を意識して、効果的に使ってほしい。