1. 雪とみぞれの違いは

雪にみぞれ、ひょうやあられは、よく知られる降水現象だ。定義や違いについては、小学校で習ったはずだが、実際の違いを説明するのは難しい。突然大粒の氷が降ってきたとき、とっさに「ひょうだ」と言ってみるものの「あられかも」と自信なく思うかもしれない。これを機にきちんと雪とみぞれ、ひょう、あられの違いをしっかりと理解しておこう。
雪とは
雪は降水現象の一つで、大気中の水蒸気が凍って氷の結晶となり、空から地上へ落ちてくるものをいう。大気中にただよう小さなホコリやチリなどと水蒸気が付着し、凍ることでできるとされる。
氷の結晶にさらに凍った水蒸気が付着して雪の結晶ができ、徐々に大きくなる。地上に落ちてくるまでに溶けてしまうものも多いが、溶けずに落ちてくると雪とよばれるわけだ。
氷の結晶にさらに凍った水蒸気が付着して雪の結晶ができ、徐々に大きくなる。地上に落ちてくるまでに溶けてしまうものも多いが、溶けずに落ちてくると雪とよばれるわけだ。
みぞれとは
対してみぞれとは、雪と雨が同時に降ることをいう。雪だったものが地上に近づき気温が高くなるにつれ溶け始め、雨まじりとなったのがみぞれである。または途中まで雨だったものが、次第に温度が下がり雪まじりになるケースもある。
みぞれは雪と雨がまじった現象なので、初冬に初めてみぞれが観測された場合も初雪といわれる。雪とみぞれは違うものでありながら、観測上は雪と表現されることがあり、少しまぎらわしい。
また、雪は予報しやすいのに対して、みぞれは困難だという。そのため、みぞれが降る可能性がある場合、気象予報ではみぞれという言葉を使わずに「雪または雨」や「雨または雪」と表現するようだ。ぜひ気象予報士の言葉に耳を傾けてほしい。
なお東京などでは、雪が降る際はみぞれであることがほとんどだ。雪が多く降る地域では、初冬や初春の時期によくみられる。
みぞれは雪と雨がまじった現象なので、初冬に初めてみぞれが観測された場合も初雪といわれる。雪とみぞれは違うものでありながら、観測上は雪と表現されることがあり、少しまぎらわしい。
また、雪は予報しやすいのに対して、みぞれは困難だという。そのため、みぞれが降る可能性がある場合、気象予報ではみぞれという言葉を使わずに「雪または雨」や「雨または雪」と表現するようだ。ぜひ気象予報士の言葉に耳を傾けてほしい。
なお東京などでは、雪が降る際はみぞれであることがほとんどだ。雪が多く降る地域では、初冬や初春の時期によくみられる。
2. 雪の仲間だがひょうとあられでは大きさが違う

5mm以上はひょう、5mm未満はあられ
降水現象のなかで似ているものにひょうとあられがある。実はこの2つ、粒の大きさによって区別されているのだ。ひょうもあられも、小さな氷の粒が雲のなかで移動するうちにだんだんと大きく重くなって地上に落下してきたものを指している。そのうち、落下した際に氷の粒の直径が5mm以上をひょうといい、5mm未満である場合にあられという。
ひょうは主に春や初夏、秋頃に降る。気温が高い夏は、氷が溶けて雨となるためほとんどみられない。冬は氷を作る積乱雲が発達しにくいこともあり、降ったとしても5mm未満のあられであることが多い。
ひょうは、場合によっては野球のボールくらいの大きさにまで成長することがある。ゴルフボール程度のものはよくみられ、頭部に当たると大ケガをする場合があり、農作物や家屋などに大きな被害をもたらすことでも知られている。
ひょうは主に春や初夏、秋頃に降る。気温が高い夏は、氷が溶けて雨となるためほとんどみられない。冬は氷を作る積乱雲が発達しにくいこともあり、降ったとしても5mm未満のあられであることが多い。
ひょうは、場合によっては野球のボールくらいの大きさにまで成長することがある。ゴルフボール程度のものはよくみられ、頭部に当たると大ケガをする場合があり、農作物や家屋などに大きな被害をもたらすことでも知られている。
3. 雪とみぞれ、ひょう、あられは英語や漢字だと?

みぞれは漢字では「霙」、英語では「sleet」。ただし雨のときのように「It is raining.」という表現をせず、みぞれが主語にきた「Sleet is falling.」とするのが一般的だ。また、ひょうは「雹」と書き、あられは「霰」と書く。
実はひょうもあられも英語では一般的には同じ扱いがなされていて、1粒を指していう場合は「a hailstone」、降っている状態のことを「a hailstorm」という。単に「hail」という場合もある。大きいもののことを「huge hail」「big hail」ということもあるので、これがひょうに該当するといえるかもしれない。
霙、雹、霰は、漢字表記では読みの区別をつけるのが難しいため、霙(みぞれ)、雹(ひょう)、霰(あられ)、とひらがな表記が馴染み深いし、親切なのかもしれない。
実はひょうもあられも英語では一般的には同じ扱いがなされていて、1粒を指していう場合は「a hailstone」、降っている状態のことを「a hailstorm」という。単に「hail」という場合もある。大きいもののことを「huge hail」「big hail」ということもあるので、これがひょうに該当するといえるかもしれない。
霙、雹、霰は、漢字表記では読みの区別をつけるのが難しいため、霙(みぞれ)、雹(ひょう)、霰(あられ)、とひらがな表記が馴染み深いし、親切なのかもしれない。
結論
雪とみぞれは似ているようで状態が異なるし、ひょうとあられは大きさが違う。歴史の中で、それぞれの言葉はきちんと区別されてきたので、できれば言葉は正しく使いたいものだ。ぜひとも今後、空模様を表現する際の参考にしてほしい。