1. 【地域別】畳の種類とサイズ
日本の和の文化として長年親しまれている畳だが、実は地域によって畳のサイズは異なる。地域によってサイズが異なる理由は諸説あるが、関西では畳の大きさを元にして家を建てるという方法が主流だったが、関東では家を建ててから柱間を1間として畳を作る方法が主流だったというように、家を作る際の基準が関係しているという説が有力だ。
では、もっと細かく地域別の畳のサイズや呼び方をさらに詳しく紹介しよう。
では、もっと細かく地域別の畳のサイズや呼び方をさらに詳しく紹介しよう。
京間・本間・関西間と呼ばれる畳
「京間」は主に関西地方で使用されている畳だ。サイズは横191.0cm×横95.5cmであり、日本で一般的に使用されている畳の中で最も大きいと言われている。茶室や書院などを設計する際の基準尺となっており、歴史も長い。
中京間と呼ばれる畳
「中京間」は京間よりも小さく、愛知や岐阜など多く使われている畳だ。サイズは縦182.0cm×横91.0cmなので、6尺×3尺として「三六間」と呼ばれることもある。中京地方の他にも岩手や山形、北陸の方でも使われる。
江戸間・関東間と呼ばれる畳
「江戸間」は京間や中京間よりもさらに小さく、縦176.0cm×横88.0cmといったサイズだ。北海道から関東の方まで広く使われている。この江戸間のサイズで6畳だと、約9.3平米となり、京間の6畳(約10.9平米)とは1.5平米以上違ってくる。関東に引っ越すと部屋が狭く感じることがあるのは畳の種類の違いが原因のことも多い。
- 京間 1910mm×955mm 約1.82㎡
- 中京間 1820mm×910mm 約1.65㎡
- 江戸間 1760mm×880mm 約1.54㎡
2. 畳の厚みはどれくらいが適切?
最近のマンションやアパートでは畳の部屋がないことも多い。しかし、畳はフローリングよりもクッション性が高いため、子どもが遊ぶときも安全である。最近では畳の厚みが薄い「薄畳」というものも人気を集めている。一般的な畳の厚みのサイズと合わせて紹介しよう。
一般的な畳の厚みは?
一般的な畳の厚みは、JIS規格で55mm〜60mmと定められている。しかし、この厚みだとフローリング面と段差ができてしまう場合があるため、最近ではその段差をなくす「薄畳」というものが製造されている。この薄畳の厚みのサイズはおおむね15mm〜30mm前後だ。
畳の内部構造
畳は「畳表」「畳床」「畳縁」の3種類のパーツが組み合わさった層構造からなる。これらのパーツが畳の厚みを作っている。
畳表とはイグサを織り込んだ畳の表面のことで、このイグサの質や色などによってレベルが変わる。イグサには、空気を浄化してくれる効果やリラックス効果も期待できるので、畳を作るなら良質なイグサを選びたい。
畳床とは畳の土台となる部分だ。以前は稲藁を何重にも重ねた「藁床」が主流だったが、近年では木材チップとポリスチレンフォームからできている畳床も増えてきている。このような建材床のメリットとしては、安価で耐湿性や断熱性に優れており、ダニが発生しにくいという点が挙げられる。
畳縁とは、畳を補強するために畳の長い辺に付けられている布のことだ。畳縁の生地には綿や麻、絹、化学繊維などさまざまな素材が使用されており、1000種類以上もの畳縁から好きなものを選ぶことができる。
畳表とはイグサを織り込んだ畳の表面のことで、このイグサの質や色などによってレベルが変わる。イグサには、空気を浄化してくれる効果やリラックス効果も期待できるので、畳を作るなら良質なイグサを選びたい。
畳床とは畳の土台となる部分だ。以前は稲藁を何重にも重ねた「藁床」が主流だったが、近年では木材チップとポリスチレンフォームからできている畳床も増えてきている。このような建材床のメリットとしては、安価で耐湿性や断熱性に優れており、ダニが発生しにくいという点が挙げられる。
畳縁とは、畳を補強するために畳の長い辺に付けられている布のことだ。畳縁の生地には綿や麻、絹、化学繊維などさまざまな素材が使用されており、1000種類以上もの畳縁から好きなものを選ぶことができる。
3. 人気急上昇!正方形の琉球畳や縁なし畳
最近では、市松模様に敷き詰めた琉球畳や縁なし畳が人気を集めている。和室だけでなくリビングなどあらゆる部屋に使いやすいからだ。縁がなく正方形なため、モダンな雰囲気で畳を楽しむことができる。
琉球畳と縁なし畳は異なる
琉球畳と縁なし畳は両方とも縁のない正方形の畳であるため同じものと思っている人も多いが、実は異なるものだ。沖縄県産のイグサでできている琉球畳に対し、縁なし畳は普通の畳表を用いている。
琉球畳のサイズ
市松模様に敷き詰めた琉球畳は88.0cm×88.0cmの正方形のサイズとなる。半畳を基準としているが、82.0cm×82.0cm、85.0cm×85.0cmのサイズも多く作られている。カラーバリエーションも豊富で、厚みもさまざまだ。オーダーメイドも可能なので、お部屋の雰囲気を変えたい時や和室をシックにしたい時にはおすすめだ。
結論
畳のサイズは地域によって異なり、種類もさまざまである。和室の設置を考える時やフローリングなどに畳スペースを作りたい時には、どのような畳が部屋に合うかシミュレーションしてみるとよいだろう。とくにサイズを確認しておかないと、敷きたいスペースに敷けないことがあるので注意しよう。畳の利便性を活かして快適な和空間を楽しめるように、畳のサイズを知っておくと便利だ。