1. 定形郵便物として送付可能な封筒の重さと大きさは?

封筒を用いた郵便物(第一種郵便物)には、「定形郵便物」と「定形外郵便物」がある。最安値の84円 (2021年6月現在)で送付できるものは定形郵便物に該当するが、封筒の総重量と大きさに制限が決まっているので事前に確認しておこう。
定形郵便物の重さ制限
郵便物の送料は基本的に封筒の総重量で決まる。定形郵便物で送る場合は、総重量が50g以内であることが絶対条件だ。ただし、最安値の84円 (2021年6月現在)で送付する場合は、封筒の総重量を25g以内に収めなくてはならない。25gを超えてしまった場合は送料が94円(2021年6月現在)になるので注意が必要だ。
定形郵便物の大きさ制限
定形郵便物は封筒の総重量に加え、大きさが長さ14cm~23.5cm、幅9cm~12cm、厚み1cm以内に収まっていることも条件だ。サイズオーバーすると、たとえ50g以内であっても定形外郵便物になるので、定形郵便物として送付したいときは以下の種類に該当する封筒を使用しよう。
送付可能な封筒の種類
()内は長さ×幅の寸法をmm単位で記載している。
- 長形3号・洋形長3号(120×235)
- 長形4号・洋形長4号(90×245)
- 角形8号(119×197)
- 洋形1号(120×176)
- 洋形2号(114×162)
- 洋形3号(98×148)
- 洋形4号(105×235)
- 洋形5号(95×217)
- 洋形6号(98×190)
- 洋型7号(165×92)
- 洋型長6号(220×110)
- 長形30号(92×235)
- 長形40号(92×225)
他にも「定形郵便用」と記載されている封筒であれば、定形郵便物として送付可能だ。
2. 重さ制限をオーバーした封筒の送料について

封筒の総重量が50gをオーバーした場合は、定形外郵便物として扱われる。ここでも封筒の重さと大きさが送料にかなり影響するので、しっかりチェックしておこう。
封筒の大きさが規格内の場合
定形外郵便物の中でも、長さ34cm以内、幅25cm以内、厚さ3cm以内の封筒は規格内として扱われる。規格内の定形外郵便物は、最大1kgまでの重さであれば送付可能だ。少し紛らわしいのだが、「定形外郵便物」には「規格内」と「規格外」の2種類があるのだ。
規格内の重さと送料(2021年6月現在)に関しては以下の通りである。
規格内の重さと送料(2021年6月現在)に関しては以下の通りである。
- 50g以内...120円
- 100g以内...140円
- 150g以内...210円
- 250g以内...250円
- 500g以内...390円
- 1kg以内...580円
封筒の大きさが規格外の場合
規格内のサイズよりも大きい封筒は、規格外として扱われる。規格外は規格内よりも送料が高いため、安く抑えたい場合はなるべく利用は避けたいところだ。
規格外の重さと送料(2021年6月現在)に関しては以下の通りである。
規格外の重さと送料(2021年6月現在)に関しては以下の通りである。
- 50g以内...200円
- 100g以内...220円
- 150g以内...300円
- 250g以内...350円
- 500g以内...510円
- 1kg以内...710円
- 2kg以内...1,040円
- 4kg以内...1,350円
3. 荷物を入れた後の封筒の重さをはかりたいときは?

封筒の大きさは○型○号と種類で確かめることができるが、見た目で荷物の重さを確かめるのはなかなか難しい。正確にはかるためには郵便局に持っていくほか手段はないが、おおよその重さは自力ではかれるので、その方法を紹介する。
料理用のはかりを使う
最も手っとり早く封筒の重さを確かめられる方法が、料理用のはかりを使うことだ。家庭用のキッチンスケールに乗せるだけで大体の重さが確認できるので、持っている人はぜひ活用してみよう。
天秤を自作する
自宅に料理用のはかりがない場合は、自作した天秤を使うというのも一つの手だ。用意するものはハンガー、同じ長さの紐2本、クリップ2つだ。ハンガーはフックが回転するタイプで、かつ両端に紐を引っ掛けられる溝があるものが好ましい。
作り方は簡単。ハンガーの両端に紐を通し、紐の先端にクリップをつけるだけで、あとは片方に封筒、片方に重さをはかる重しを挟めば大体の重さが確認できる。ちなみに、重しは硬貨を使うと便利だ。
作り方は簡単。ハンガーの両端に紐を通し、紐の先端にクリップをつけるだけで、あとは片方に封筒、片方に重さをはかる重しを挟めば大体の重さが確認できる。ちなみに、重しは硬貨を使うと便利だ。
封筒の重さを比較するときは硬貨が便利
自作した天秤を使用する際は、硬貨をクリップに挟めると比較しやすい。各硬貨の重さは以下の通りだ。
- 500円...7g
- 100円...4.8g
- 50円...4g
- 10円...4.5g
- 5円...3.75g
- 1円...1g
クリップに挟みきれない場合は同じ大きさの封筒を用意し、中に硬貨を入れると重さを比較できる。
結論
封筒の総重量や大きさで料金が不足した場合、郵便局なら追加で支払いができるため問題ないが、ポスト投函であれば大変だ。差出人に返却されるならまだしも、最悪の場合、受取人が料金を支払わなくてはならないケースもある。郵便物を送る際は、事前に必ず封筒の重さと大きさを確認しておこう。