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パキラを挿し木で増やすには?剪定のコツと水挿しでの増やし方も解説

パキラを挿し木で増やすには?剪定のコツと水挿しでの増やし方も解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年10月21日

観葉植物として人気のパキラは、初心者でも育てやすいといわれている。パキラの枝が伸びてきて剪定した場合は、切った枝を使い、挿し木で増やしてみてはいかがだろうか?この記事では、パキラを挿し木で増やす方法や管理方法を解説する。あわせて剪定のコツ・方法・適切な時期、水挿しでの増やし方なども紹介しよう。

  

1. パキラとはどんな植物?

パキラの増やし方について学ぶ前に、まずはパキラの基本情報を知っておこう。

インテリアとしてもオシャレな人気の観葉植物

パキラは中南米原産の植物で、ボート状の大きな葉と丸みを帯びた形状の幹が特徴だ。そのユニークな見た目に加え、観葉植物として育てやすい点からも人気が高い。室内の日当たりのよい場所に置くのが望ましいが薄日程度でも育てられ、生命力が強いため栽培しやすいとされる。

2. パキラの剪定時期の見分け方

パキラをキレイに育てるには剪定の作業が欠かせない。ここではパキラを剪定したほうがよい理由や、剪定に適した時期を見ていこう。

剪定の必要性について

パキラはとにかく生命力が強いため、ほとんど手をかけなくても勝手に成長し、幹葉もたくさん出てくる頼もしい植物だ。その反面、想定していた以上に大きくなってしまったり、枝や幹が長く伸びすぎてしまったりして、形が悪くなることがある。観葉植物のなかでも育てやすいことで知られるパキラだが、適切なタイミングで剪定することが必要だ。

剪定して葉が間引かれると、栄養が効率よく全体に行き渡るため、さらに成長が促されることになる。また、風通しがよくなるために害虫が繁殖しにくくなるといわれている。

剪定の適期は5〜6月

パキラの剪定は、5月か6月が適している。パキラの成長期が夏であるため、万が一、枝や幹を切りすぎてしまった場合でも、すぐにまた新しい芽が出てきて形が整うからだ。

ただし、枝の長さを揃える程度であれば、いつ行っても構わない。室内で育てているのであれば、剪定が原因で枯れるということはないはずだ。屋外に設置している場合は、真冬に剪定するのは避けた方がよい。

なお、夏がすぎる頃に一部の芽だけが伸びすぎてしまうことがある。全体的な見た目のバランスが崩れるため、剪定するのがおすすめだ。また、とくに室内の日当たりのよくないところにパキラを置いている場合、日光を求めて枝だけが長く伸びてしまうこともある。間延びと呼ばれる現象で、やはり見た目がよくないため、剪定するとよいだろう。

3. パキラの正しい剪定方法

パキラの上手な増やし方のポイントは剪定にある。ここからはパキラの正しい剪定方法や、剪定の際に意識したいポイントを紹介する。

剪定で失敗しないためには「生長点」を意識する

パキラは生命力が強く、幹を丸坊主にしてしまっても新芽が出てくる。そのため、剪定失敗のリスクは低く、剪定する場所についてはそれほどナーバスになる必要はないが、より新芽を出しやすくするためには生長点を意識することが大切だ。生長点とは、幹のあちこちにある切り口のような部分のことを指す。

剪定するポイントの決め方

新しい葉や枝はこの生長点から出てくるため、生長点を事前に確認し、残しながら剪定することがポイントとなる。ただし、失敗して万が一生長点を全部落としてしまっても、しばらくは新しい芽が出なくなるものの、やがて新たに形成されるのでそれほど心配する必要はない。

なお、パキラは剪定したところのすぐ下あたりから新芽を出す傾向がある。そのため、まずは残しておく枝や葉とのバランスを考えながら、どこから芽を出させたいかを考えて剪定するポイントを決めるとよいだろう。

剪定方法

剪定するポイントが決まったら、あとは思い切りカットすればOK。剪定したあと、数週間から1ヶ月もすれば、生長点から新芽が出てくるはずだ。このとき、切り方を失敗するとパキラの細胞が傷ついてしまうため、切れ味のいいハサミを使うのがおすすめだ。後述するように、切った枝は挿し木することもできるため、できれば剪定バサミを使うのがよいだろう。

4. 剪定したパキラを挿し木で増やす方法

剪定した枝を挿し木にして増やすことができるのもパキラの特徴だ。ここではパキラの増やし方のほか、挿し木で増やす場合に必要なものや用土についても紹介する。

挿し木とは

そもそも挿し木とは観葉植物の増やし方のひとつで、植物の枝などを土に植え替えて新しい苗とするやり方を指す。主に種で増やしにくい植物を繫殖させるために使われる方法だ。

挿し木に必要なもの

挿し木には切り出した枝のほか、土と鉢が必要だ。後述する手順で挿し木を試してみてほしい。

挿し木に使用する用土

パキラの挿し木には、赤玉土小粒などのように無菌で肥料成分が含まれていない用土を使うのが望ましい。肥料成分が含まれた用土を使用すると、パキラの枝の切り口が腐るおそれもあるためだ。挿し木のときは、観葉植物用の培養土は使用を避けよう。

挿し木のやり方

1.カットした枝の切断面を斜めに切っておく。
2.切り出した枝についている葉を半分くらいに切る。水分の蒸発を防ぐためだ。
3.枝を水に挿して水を十分に吸わせておく。
4.1時間ほど経過したら水から取り出し、鉢のなかの土に指を入れて穴を開け、枝を鉢に挿し込んだら完成だ。

挿し木に失敗しないためのポイント

パキラの挿し木を成功させるためにはいくつかポイントがある。大切なのは、青々とした葉がついた枝を使うことだ。あまり元気のない枝を使うと十分に根を張れない場合がある。また、枝の長さは10~20cm程度、葉の枚数は2~3枚を目安に剪定しよう。枝が長い・葉が多いなどの状態では、日照不足や水分不足を招きかねない。

5. 挿し木したパキラの管理方法

挿し木したあとのパキラをうまく管理するためには、置き場所・水やりなどのポイントを押さえておきたい。

置き場所

挿し木したパキラは直射日光の当たる場所を避け、カーテン越しに日が差し込む明るい日陰に置こう。普段日の当たりにくい場所に置いている場合は、日中などに明るい場所へ2~3時間でも移動させるとよい。

水やり

挿し木をした枝は発根するまでは養分を吸収しにくい。挿し木したあとは、土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと水をあげて育てていこう。根がしっかり張るまでは、土を乾かしすぎないように注意したい。

植え替え(鉢上げ)

挿し木してから1~2ヶ月後には、鉢の底に開いた穴から根が出てくるはずだ。そのタイミングでパキラを別の鉢に植え替えよう。

6. 水耕栽培しているパキラの増やし方

パキラは土耕だけではなく水耕栽培でも育てられる。水耕栽培しているパキラは、水挿しなど以下の増やし方で繁殖させよう。

水耕栽培でも挿し木(水挿し)で増やせる

水挿しとは植物の増やし方のひとつで、植物の枝を水に挿して発根させる方法だ。生命力の強いパキラは水耕栽培でも挿し木で増やせるので、ガラス容器の中で育てるテラリウムなどの栽培方法もよいだろう。

水挿しのやり方

水挿しでのパキラの増やし方は、剪定した枝を水に挿しておくだけでOKだ。ただし水耕栽培では切り口が腐りやすいため、水は1~3日に1回を目安に取り替えて常に清潔に保つ必要がある。

水挿ししているパキラの管理方法

パキラを水挿しで育てる場合も、土に挿し木した場合と同様、直射日光の当たらない明るい日陰に置こう。カーテン越しに明かりが差し込む場所が望ましい。また、水に水質浄化剤を混ぜると腐敗しにくくなるのでおすすめだ。

7. 剪定したパキラの増やし方は簡単!挿し木や水挿しのポイントを覚えよう

紹介したようにパキラは生命力の強い植物で、初心者でも育てやすいといわれる。剪定したパキラの増やし方は簡単だ。基本的な増やし方のほか、挿し木や水挿しのポイント、剪定方法、管理方法などをチェックして、自宅でパキラをすくすくと育ててほしい。

結論

パキラの成長期は夏に当たる。剪定にふさわしい時期はその前の5月か6月で、幹のあちこちにある切り口のような生長点を残しながら剪定するのがコツだ。剪定したパキラは鉢や水が入った容器に挿し木して増やしてみよう。小さい枝の状態から育てることで、愛情もひときわ強くなるだろう。
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  • 公開日:

    2019年8月18日

  • 更新日:

    2021年10月21日

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