1. 寝室の観葉植物がよくないといわれる理由

観葉植物にはマイナスイオン効果・室内の空気清浄効果・カビやバクテリアの抑制・化学物質の吸収分解などの効果が期待されるといわれている。その一方で、寝室の観葉植物はよくないという声を耳にしたことはないだろうか。ここでは、よくないといわれる理由をいくつか解説するので参考にしてほしい。
植物は呼吸しているため夜は二酸化炭素を排出する
植物は、昼間は光合成により酸素を排出するが、夜間は光合成をしないため呼吸により二酸化炭素を排出する。計算上、植物の呼吸による二酸化炭素排出量は微量であるため、人体に悪影響を及ぼすほどではないといわれている。しかし、閉ざされた室内でヒトと植物が酸素を取り合うことに抵抗を感じる人もいるようである。
植物には虫がつく
観葉植物につく害虫として、ハダニ・カイガラムシ・アブラムシ・コナジラミ・トビムシ・ナメクジ・コバエなどが挙げられる。寝室は睡眠をとる場所であるため、気づかず虫のいる環境で長時間過ごす可能性もある。害虫の対処方法としては薬剤による駆除が効果的ではあるが、薬剤の殺菌効果は人体によくないものもある。そのため、寝室の観葉植物への薬剤散布は、リビング以上に注意を払う必要がある。
寝室は湿気がこもりやすいやすくカビや細菌、ダニが繁殖しやすい
寝室の環境は、寝汗による湿度の上昇・湿気が逃げにくい布団の存在・日光の入りにくい方角が多いなど、カビや細菌、ダニが繁殖しやすい。観葉植物も水やりや有機肥料の影響で同様の問題や病気が発生しやすい。つまり、寝室に観葉植物を置くということは、カビや細菌の発生確率を高める可能性があるのだ。
2. 観葉植物を寝室に置くときはカビに注意!

寝室の観葉植物に起こる問題で、とくに注意すべきカビについて詳しく解説しよう。カビは温度が5℃~35℃前後、湿度が80%、酸素と栄養源のある環境で繁殖するといわれている。ここで気を付けたいポイントは、湿度は表面湿度でみるということだ。つまり、観葉植物の受け皿・土の表面・窓際の結露など水が溜まっている場所は、カビが繁殖しやすい環境だといえる。さらに、観葉植物に使用する有機肥料はカビの栄養源となりやすい。
室内の空気中にはいつも数個から数千個のカビの胞子が浮遊している。カビの繁殖を抑制するのに効果的な方法としては、換気をよくすること、そして日光消毒が挙げられる。リビングのように人の動きがあり、換気をこまめにできる環境であればカビは繁殖しにくい。しかし一方で、寝室のように空気の流れが少なく、就寝中の汗で湿気がこもりやすい布団のある環境はカビの温床となりやすい。
カビは、アレルギーをはじめとするさまざまな疾患を引き起こす可能性が指摘されている。寝室に観葉植物を置く際には、カビが繁殖しないような環境作りをしていくことが大切となる。
室内の空気中にはいつも数個から数千個のカビの胞子が浮遊している。カビの繁殖を抑制するのに効果的な方法としては、換気をよくすること、そして日光消毒が挙げられる。リビングのように人の動きがあり、換気をこまめにできる環境であればカビは繁殖しにくい。しかし一方で、寝室のように空気の流れが少なく、就寝中の汗で湿気がこもりやすい布団のある環境はカビの温床となりやすい。
カビは、アレルギーをはじめとするさまざまな疾患を引き起こす可能性が指摘されている。寝室に観葉植物を置く際には、カビが繁殖しないような環境作りをしていくことが大切となる。
3. 寝室の観葉植物に加湿効果はある?

観葉植物には、蒸散作用により室内の湿度を高める効果があるといわれている。しかし冬は活動が鈍くなり、蒸散はほとんど行われない。そのため、乾燥の気になる冬場に観葉植物の加湿効果を得ようとしても十分な効果は得られない。加湿効果を期待して水やりをしすぎると、根腐れや病気の原因となる。
寝室に置く観葉植物は、加湿効果を期待する以前に、カビやダニを発生させないように注意することが大切だ。こまめに換気し、受け皿に水を溜めず、土には定期的に日光を当てて紫外線による殺菌を施すなどの対策を忘れずにしよう。
寝室に置く観葉植物は、加湿効果を期待する以前に、カビやダニを発生させないように注意することが大切だ。こまめに換気し、受け皿に水を溜めず、土には定期的に日光を当てて紫外線による殺菌を施すなどの対策を忘れずにしよう。
結論
観葉植物は適切に管理することで、癒し効果、リラックス効果、加湿効果など体によい作用が期待できる。手入れを怠るとカビやダニが発生し、身体に悪影響を及ぼしかねないため、とくに長時間過ごすことになる寝室に観葉植物を置く場合には十分に注意したい。今回紹介した内容を参考に定期的な手入れを施し、快適なグリーンライフを送ってほしい。