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野菜室の適切な温度は?冷蔵室など各部屋の温度や収納アイデアも紹介

野菜室の適切な温度は?冷蔵室など各部屋の温度や収納アイデアも紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年8月 6日

毎日の生活に欠かせない冷蔵庫。冷蔵庫の中は野菜室や冷蔵室、チルド室などいくつかの部屋に分かれている。その中でも野菜室はうまく活用できているだろうか。この記事では、野菜室の適切な温度や収納に適した食材、知っておきたい収納のコツなど、野菜室を中心に冷蔵庫内の温度について詳しく解説する。

  

1. 冷蔵庫内の適切な設定温度とは?

冷蔵庫内の適切な設定温度はJIS規格により決められている。まずは基準となる設定温度を知っておこう。

冷蔵庫内の目標温度は2015年に見直しが図られた

冷蔵庫の目標温度は、JIS規格により4度、冷凍庫はマイナス18度と設定されている。この規格は2015年に見直された。設定する際の周囲の温度は、「32度プラスマイナス0.5度」「16度プラスマイナス0.5度」の2パターンが想定されていて、扉の開閉も冷蔵庫・冷凍庫それぞれ1回ずつで想定されている。

2. 冷蔵庫内の温度を計測する方法

冷蔵庫は、実際には頻繁にドアの開け閉めが行われていて、冷蔵庫・冷凍庫内に投入される負荷量も多くなりがちである。ここでは、自宅の冷蔵庫の設定温度をチェックする方法を紹介する。適切な温度に設定されているかを確認しておこう。

庫内温度の計測方法

1.冷蔵庫中段のトレイ・中央あたりに、およそ100ミリリットルの水をグラスに入れ一晩放置する。
2.翌日、グラスの水に温度計を3時間ほど浸す。
3.外気の影響を受けないように、素早く冷蔵庫のドアを開け、温度計の温度を確認する。 

手順は上記の通りだ。目標温度に達していない場合は、冷蔵庫の温度設定を変更する必要があるだろう。

3. 野菜室の設定温度と収納に適した食材

野菜室は鮮度の落ちる原因となる乾燥から野菜を守ってくれる。野菜室の設定温度や保存に適した食材を紹介する。

野菜室の設定温度

野菜室は大体2度~8度前後と一般的な冷蔵庫と比べてほぼ同じか、やや高い温度設定になっている。密閉度が高いため、湿度を維持しやすく野菜が乾燥しにくいのが特徴だ。野菜は、新聞紙やラップなどに包んで保存すれば、さらに長く鮮度を保つことができる。

野菜室への収納に適した食材

野菜室への収納に適した野菜は主に、トマトやきゅうり、ピーマンなどの果菜類、キャベツや白菜などの葉菜類、根菜類なら大根やニンジンなどである。大体は野菜室への収納に適しているが、注意すべき野菜もある。次に注意が必要な野菜を紹介するので覚えておこう。

野菜室に収納しないほうがよい野菜や果物もある

注意したいのが、野菜の種類によって保存に適した温度が違うということ。野菜が育つ季節・環境にあわせて保存する必要がある。とくに気をつけたいことが、ナスやスイカなどの夏野菜と、里芋・サツマイモなどの秋野菜の温度設定だ。これらは寒さに弱く、冷やしすぎると低温障害を起こすことがある。10度~14度位が適温とされるので、ほかの食材と一緒に野菜室に入れないほうがよいだろう。

4. 冷蔵室の設定温度と収納に適した食材

冷蔵庫の中でも収納スペースが広く取られているのが冷蔵室だ。冷蔵室の設定温度と保存に向いている食材を見ていこう。

冷蔵室の設定温度

冷蔵室は2度〜5度前後が温度の目安だ。収納スペースが広いため同じ冷蔵室の中でも収納する場所によって多少の温度差がある。冷気は下に溜まりやすく、上段に比べ下段は温度が1度〜2度低いので、腐りやすい食材は下段に収納するのがおすすめだ。

冷蔵室への収納に適した食材

冷蔵室は飲料や調味料、たまごなど日常的に使う食材の保存に適している。また、作り置きのおかずや常備野菜の保存にも冷蔵室が最適であり、幅広い食材の保存に利用できる。

5. チルド室の設定温度と収納に適した食材

冷蔵庫には、一般的な冷蔵庫・冷凍庫だけではなく、さまざまな部屋を備えた機種が増えている。なかでも、よく見かけるのがチルド室だ。チルド室の設定温度と保存に適した食材はどのようなものだろう。

チルド室の設定温度

チルド室は、0度~マイナス1度前後が温度の目安である。5度前後が目標温度とされる一般的な冷蔵庫よりさらに低く、冷凍室よりも高く設定されているのが特徴だ。食材が凍る少し手前の温度のため、冷蔵庫に比べて長く保存することができる。冷蔵だとすぐに鮮度が落ちてしまうが、冷凍には向いていない食材を保存する場合に最適なのだ。

チルド室への収納に適した食材

・肉類
・魚介類
・ハムやソーセージ
・納豆
・漬物
・チーズ
・バター
・ヨーグルト
・かまぼこ

上記のように、野菜以外の生鮮食品や乳製品、加工品、練り物などがチルド室保存に向いている。また、キムチなどの発酵食品は、酸っぱくなるまでのスピードを遅らせることができる。野菜のなかでも完熟トマトは、チルド室でよい状態を維持できるため、とくにおすすめしたい食材だ。

パーシャル室の設定温度や収納に向いている食材は?

パーシャル室の設定温度は、約マイナス3度が基準とされている。パーシャル室は冷凍庫のように食材を凍らせてしまうのではなく、半凍結の状態にして保存できるところが特徴だ。マイナス3度は肉類や魚類が凍り始める絶妙な温度である。半凍結の状態であることにより調理するときに食材を解凍する手間が省けるほか、冷蔵室やチルド室よりも食材の鮮度を高く保つことができる。

6. 冷凍室の設定温度と収納に適した食材

冷蔵室や野菜室と並んでよく利用するのが冷凍室だ。冷凍室の設定温度と保存に向いている食材を紹介する。

冷凍室の設定温度

冷凍室の設定温度の目安はマイナス17度〜マイナス20度である。食材を凍結させることで、鮮度の劣化を防ぐことができ、長期保存に適している。冷蔵室の場合だと食材を詰め込みすぎると冷却の効率は悪くなるが、冷凍室は食材がたくさん入っているときほど、蓄冷効果が働き冷却の効率が上がる。

冷凍室への収納に適した食材

冷凍室には代表的な冷凍食品やアイスのほかに、肉類や魚類などの長期保存させたい食材を入れておくと便利である。また、作り置きのおかずやご飯、スープ類などの冷凍保存にも適している。一方で牛乳やたまご、かまぼこなどは冷凍すると変質する可能性があるため、冷凍室での保存は控えよう。ただし、牛乳はホワイトソース、たまごは錦糸卵や泡立てた卵白であれば、冷凍は可能である。

7. 野菜室を使うにあたって知っておきたい収納のコツ

野菜を収納する際に、少しの工夫を加えるだけで鮮度よく保存ができる。野菜室を使うにあたって知っておきたい収納のコツをいくつか紹介しよう。

野菜室の上段や下段をうまく使い分ける

冷蔵庫の種類によっては、野菜室の収納スペースが上段と下段に分かれている場合がある。分かれている場合は、上段には日持ちしない野菜、下段には葉物野菜というように収納する場所をうまく使い分けると、スッキリ収納できて鮮度もよく保存できる。

使いかけの野菜はラップで包むと長持ちさせられる

使いかけの野菜の切り口をラップで包むことで、傷みにくくなる。また、野菜室内への結露やにおい移りなどが気になるときにもおすすめだ。

新聞紙などに包むと乾燥や野菜室が汚れるのを防げる

乾燥や低温が苦手な野菜は新聞紙などに包むことで、鮮度を長持ちさせられる。新聞紙などに包めば野菜の土や水分が付着するのを防げるので、野菜室を清潔に保つことができる。

ボックスや仕切りで使いやすくなる

100均などで購入できるプラスチックのボックスやカゴを使うと、仕分けや出し入れが楽になる。使いたい野菜が一目で分かるようになり、料理の効率も上がるだろう。

8. 冷蔵庫内を適正温度に保つための工夫

冷蔵庫内の温度が上がってしまうと食材の鮮度が落ちることに繋がる。温度を適正に保つためのコツを知っておこう。

食材・食品を詰め込みすぎない

冷蔵庫に食材を詰め込みすぎると、冷却の効率が悪くなり食材の鮮度が落ちやすくなるほか、電気代も余計にかかってしまう。収納の理想は5割、多くても7割以下にとどめておくとよい。

開閉の頻度や開放している時間はできる限り減らす

ドアの開閉の回数が多かったり開けている時間が長かったりすると、冷蔵庫内の温度が上がってしまう原因になる。温度が上がると冷蔵庫内を冷やそうとするので消費電力も増す。開閉の回数が多くなる料理の際には、できるだけまとめて食材を取り出すように工夫しよう。

温かい食材をそのまま冷蔵庫に入れない

作りたての料理や湯気が出ているような温かい食材をそのまま冷蔵庫に入れると、熱が冷気を奪ってしまい温度の上昇に繋がる。温かい食材などは常温に冷ますなどしてから冷蔵庫に入れるようにしよう。

9. 野菜室やチルド室などの温度の違いを覚えて上手に使い分けよう

冷蔵庫の設定温度は、野菜室やチルド室など部屋ごとに異なる。それぞれの温度の違いや特徴を覚えて、食材によって場所を使い分けることが大切だ。野菜室やチルド室などをうまく使い分けて、食材をより長持ちさせよう。

結論

野菜室の設定温度は2度~8度前後で、乾燥を防ぐための湿度が維持されやすく、野菜の鮮度を保つのに適した場所となっている。鮮度を長持ちさせるためには、適切な場所で保存することに加え、収納の仕方や適正温度を保つことも重要になる。今回紹介した収納のコツと温度を保つための工夫をぜひ試してみてほしい。
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  • 公開日:

    2019年9月 2日

  • 更新日:

    2021年8月 6日

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