1. 枝豆栽培の基礎知識

枝豆は、大豆を未成熟の状態で収穫したもの。塩茹でして食べるのが定番で、ビールのお供、晩酌つまみの王道として、楽しまれている。枝豆の状態であれば野菜、大豆になると豆類と分類される。種から育てることも、苗を購入することも可能。種まき、植え付けともに4月から5月中旬が正解。
種には種類がある
枝豆には、早生種、中世種、晩生種がある。それぞれ、微妙に種まき時期が異なるので、パッケージをしっかりと確認してから、種まきをしよう。ちなみに早生がもっとも生育が早いが、それぞれにメリット、デメリットがあるので、環境にあったものをチョイスしたい。枝豆の種は、鳥の大好物。土の中に埋まっていても、掘り出されてしまうので、注意が必要だ。鳥よけのための寒冷紗をかけておこう。
支柱が必要
本葉が出てきたら、間引きが必要。3本発芽している場合、2本残すくらいの割合で、間引きしていこう。育ってきたら、支柱を立て、誘引していく。枝豆は乾燥にとても弱い。水分を好むので、こまめに水やりをするといいだろう。
2. 枝豆の収穫手ほどき

摘心も忘れずに
植物の生育過多抑制や、よい実を育てるために欠かせない摘心。これは、茎の先端につく芽を摘み取る作業で、この作業を行うことで、収穫量が増える。ポイントは、本葉が5~6枚生えてきたタイミング。手で摘み取ればOK。
実の膨らみに注目
収穫は、開花後40~50日ころ。さやが膨らんできたら、収穫の時期。実際にさやをおさえて、実が飛び出すようであれば、OK。実が硬くなる前に収穫しないと大豆になってしまうので注意しよう。収穫の仕方は、そのまま引っこ抜けばOK。根を残したい場合は、根元をハサミで切るといい。
3. 枝豆を上手に育てるコツ

肥料は少なめでOK
枝豆を根から引っこ抜くと小さなコブのようなものがたくさん付いている。これは根粒と呼ばれる器官で、なかに根粒菌というバクテリアの一種が生息している。この根粒菌は、大気中の窒素をアンモニアに変換し、これを大豆に供給してくれる。枝豆が肥料少なめでも生育できるのは、このように自身で生育に必要な栄養を得ることができるから。
収穫したてが最高
市販の枝豆は、収穫したその瞬間から、どんどん水分が奪われ、栄養価も下がると言われている。家庭菜園であれば、収穫したてを食べることができるので、味わいも栄養価も格別!というわけ。買ってきたものとは比べ物にならないほど、ジューシーな枝豆を味わってみてほしい。
産毛の下処理
枝豆には、産毛が生えている。産毛は害虫などから身を守るため、乾燥を防ぐために生えている。新鮮であればあるほど、トゲトゲしているので、家庭菜園の採りたての枝豆であれば、しっかり産毛が生えているはず。枝からハサミで切り離したさやを塩もみすると産毛が取れて口当たりがよくなる。味のしみもよくなるので必ず行いたい。
結論
60cm幅のプランターであれば、3苗ほど育てることができる枝豆。実入りのいいものを育てるためには、日当たりのいいところにおいて、しっかり水やりをすることが重要。ビールのアテを自分で育ててみるのもいいかもしれない。