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初心者でもできる【大根】の育て方・栽培方法

初心者でもできる【大根】の育て方・栽培方法

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年6月18日

煮物、おでん、大根おろし、サラダなど、いろいろな料理に大活躍する大根。土の下に長く伸びて成長するものなので、畑でないと栽培できないように思うかもしれないが、プランターや植木鉢でも栽培できるミニサイズの品種があるという。早速チェックしてみよう。

  

1. 大根の植え付け時期と用意するもの

大根は種から育てる野菜。種を蒔く時期は、春と秋、年に2回ある。ただ、生育に適する気温は17℃~20℃と冷涼な気候を好むため、成長期にあまり高温にならない「秋まき」の方が育てやすいといわれている。プランターや植木鉢で育てるなら、根が長くならない「ミニ大根」がオススメだ。寒冷地を除く中間地や暖地では、8月の終わりから9月の初め頃に種を蒔こう。

用意するものは以下の通り。

【プランターまたは植木鉢】

ミニサイズの大根とはいえ、土中に根を伸ばして成長する野菜なので、プランター、植木鉢いずれも深さが30cm以上のものを用意しよう。プランターは幅80cm~85cm、植木鉢は直径33cm以上の大型が適している。底の穴から土が流れ出ないように、鉢底ネットも用意しよう(プランターや植木鉢の底が網目状になっているものや、ネットが付属しているタイプなら不要)。

【鉢底石】

水はけを良くするために、土を入れる前に底に敷く石も用意する。「鉢底石」というものが市販されている。

【土の準備】

市販の野菜用の土を購入するのが便利。大型のプランターでは、30リットル~40リットルは十分に入るので、容量をよくチェックして買おう。土を自分で作る場合は、黒土4に対して腐葉土を6の割合にし、元肥として油かすを4握り~5握り加えてよく混ぜておく。種を蒔く2週間くらい前までに準備しておこう。

【種】

プランターや植木鉢で栽培しやすいミニ種(長さ20cm~25cm)の種を購入。ミニ大根にもいろいろな名前の種が店頭に並んでいるので、特徴を比較して選ぶとよい。プランターで育てる場合は、密植が可能で病気に強い品種がオススメ。

【肥料】

追肥用に化成肥料を用意しておこう。使用する分量がわかりやすく、効き目が早いので初心者にも扱いやすい。

2. 大根の種まきと水やり

プランターの底にネット、鉢底石を敷き、水はけを良くしてから、培養土を入れる。種を蒔く穴は20cm~25cm間隔、1つの穴に4粒~5粒を蒔く。種を蒔く穴は、空き缶やビンの蓋などを土の表面に押し付けるようにすると、穴の深さがほぼ均一になり、発芽のタイミングが揃いやすい。

穴に種を置いたら、土を1cmくらいかぶせ、手のひらで軽く押して種と土を密着させておく。その後、ジョウロで水をたっぷりやったら完了だ。種を蒔いてから、4日~5日程で土の中から芽が顔を出す。それまでは、毎日水を切らさないようにしよう。

なお、大根の栽培で注意したいのが、アブラムシが媒介するウイルス病(モザイク病)。その名の通り、葉が縮んで緑の濃淡でモザイク模様になる病気だ。アブラムシは高温多湿になると発生しやすいと考えられるので、暑さが長引く年には種を蒔く時期が早すぎないよう、注意が必要だ。

3. 大根の間引きと追肥

立派に太った美味しい大根を育てるためには、発芽した芽を整理して1本立ちにする「間引き」と、育つ途中で栄養を補給してやる
「追肥」が必要だ。以下にその時期とやり方を紹介しておこう。

【間引き】

間引きは3回行う。1回目は、芽が出揃い、ハート形の子葉(双葉)が開いたら。1か所に3本を残して根元から引き抜く。他の芽が
一緒についてこないよう、根元の土を押さえて指先でそっと引き抜こう。2回目は、本葉が2枚になった頃。この時も、残したい芽を抜いてしまいわないように注意しながら、各所2本になるように間引きをする。3回目の間引きは、本葉が4枚~5枚になった頃。いよいよ各所を1本立ちにする最終選別だ。この頃には葉が青々と元気に育っているので、抜き取ってしまうのは申し訳ない気もするが、最終的に美味しい大根に育て上げるために、思い切って各所1本を残して引き抜こう。

ちなみに、間引きした芽や葉は食べられる。汁の実にしたり、茹でてお浸しやゴマ和えにしたりして、ほろ苦い大根の葉を味わおう。

【追肥】

2回目の間引きが終わったら、芽の周りに化成肥料を撒いて最初の追肥を行う。移植ゴテで土と混ぜ合わせ、根元に土寄せをしてやるとよい。3回目の間引きで1本立ちにしたら、最後の追肥を行う。やり方は最初と同じ。

4. 大根の収穫

大根は土の下にまっすぐ根を伸ばしてできる根菜だが、白い部分が全部土の下に隠れてしまうわけではない。

収穫できる時期の目安は、葉の下に白い根の部分が浮き上がって見えるようになること。もちろん、そのまま待っていたところで、白い根の部分全てが地上に伸び上がってくるわけではない。あまり長く土に植えたままにしておくと、せっかく育った大根にスが入ってしまうので、早めに収穫しよう。

大根の首を持って、グイッと引き抜けば、土の中から真っ白な姿が顔を出すはず。

結論

ミニサイズの大根なら、ベランダや庭先でも気軽に栽培が始められることがわかっただろう。ミニといっても、白くふっくらした大根のインパクトは大きい。子供と一緒に収穫の喜びを味わっていただきたい。
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  • 公開日:

    2019年9月25日

  • 更新日:

    2021年6月18日

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