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突っ張り棒で地震対策!正しい設置方法や効果について解説

突っ張り棒で地震対策!正しい設置方法や効果について解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年3月24日

大きな揺れを伴う地震が起きた際、本棚など重い家具の下敷きになって命を落とすケースが少なくない。本来であれば、L字金具などを使って家具を壁と固定するのが理想的だが、原状回復が原則の賃貸にお住まいのケースだと、なかなか踏み出すことができないという方も多いはずだ。そこで今回は突っ張り棒を使った家具転倒防止策について解説。正しい設置方法や効果のほどについて紹介する。

  

1. 家具や壁を傷つけない!地震対策での突っ張り棒の正しい設置方法

家具の転倒を防ぐもっとも確実な方法としては、L字金具を使って家具と壁とを固定するやり方が知られている。安全性を優先するのであればすぐにでも取り入れたいところだが、賃貸住宅の場合、退去時に修繕費用を請求される恐れがあり、前向きになれないという方も多いことだろう。

そんなときにおすすめなのが、突っ張り棒を使った家具の固定方法だ。ただし、突っ張り棒はどこに設置してもいいというわけではない。できるだけ家具の左右の端に設置することが大切だ。側板の上に突っ張り棒が設置してあれば、地震による揺れが生じた際に家具の天板を突き抜ける心配がない。

また、突っ張り棒はできるだけ壁側によせて設置するよう心がけたい。家具は手前に倒れようとするため、突っ張り棒を奥に設置することで家具のうしろ側を浮きにくくすることができるからだ。手前や中央に設置すると十分な強度が得られない。

日本家屋の場合は天井の強度にも注意が必要だ。建材として薄い板が使用されていることが多く、不用意に突っ張り棒を設置すると、揺れが生じた際に天井を突き破ってしまうことがある。すると、支えを失った家具はたちまち倒れてしまう。

可能なら梁のある位置に突っ張り棒を設置するのが望ましいが、止むを得ず強度がないところに設置する場合は、天井と突っ張り棒のあいだに補助板をあてがって圧力を分散させるのがよいだろう。突っ張り棒と補助板をネジで固定すれば、強度をあげることが可能だ。

2. 地震対策で活躍する突っ張り棒の効果を高めるには?

大きな地震の場合、突っ張り棒だけでは家具の転倒を防ぐのに不十分だといわれることが少なくない。例えば、東京消防庁では震度6強の揺れを再現して転倒防止器具の効果を試す実証実験を実施。L字金具(下向き取りつけ)、L字金具(上向き取りつけ)、L字金具(スライド式・ベルト式・チェーン式)、ポール式(突っ張り棒)、ストッパー式のうち、突っ張り棒はストッパー式の次に効果が小さいという結果になったようだ。

東日本大震災が起きた際、家具を固定していた突っ張り棒がいとも簡単に外れてしまったという声もあるようだ。実際、突っ張り棒の単独使用では高い転倒防止効果が期待できない。揺れの大きさや方向次第では、突っ張り棒が簡単に外れてしまうこともあるため、ストッパー式や粘着マット式の器具などを併用するのがいいだろう。

東京都の生活文化局が実施した実験でも、突っ張り棒だけでは転倒してしまった食器棚が、ストッパー式や粘着マット式の器具を組み合わせることで、6強の揺れでも転倒しなくなったという。

3. 地震対策で活躍する突っ張り棒のサポートは100均グッズでも対応可能

突っ張り棒を補強する器具は100均でも購入することができる。例えば、100均のダイソーで販売されている「耐震マット」は、好きな大きさにカットできてはがしやすいのが特徴で、水で手洗いすれば再利用することも可能だ。かなり密着度が高く、強い力で動かそうとしても難しい。これだけで家具の転倒を完全に防止することはできないが、突っ張り棒と併用すれば100均グッズでもある程度の効果が期待できるだろう。

結論

突っ張り棒を使って地震による家具の転倒を防止しようとする場合、本来の効果を得るためには正しい方法で設置する必要がある。単独で使用するのではなくストッパー式や粘着マット式の器具を併用するのがおすすめだ。
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  • 公開日:

    2019年9月11日

  • 更新日:

    2021年3月24日

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