1. ティッシュペーパーの摩擦を利用してボールペンを直す方法

インクが十分にあるはずなのにボールペンのインクが出ないというとき、ペン先のボールがうまく回っていないというケースが多いようだ。ボールペンは紙のうえでボールが回転することでインクが供給され、紙に転写される仕組みになっている。そのため、乾燥するなどしてボールの回転が妨げられるとインクが思うように出ない。
ティッシュペーパーを使った直し方
そんなときの直し方としておすすめなのがティッシュペーパーを使う方法だ。手順は以下の通り。
- テーブルのうえにティッシュペーパーを4、5枚ほど重ねて広げる。
- そのうえでボールペンのペン先で円を描くようにするだけでOKだ。
表面がザラザラしているティッシュペーパーのうえでペン先を走らせることで、大きな摩擦が生じボールが回転しやすくなるというわけだ。この直し方のポイントは、ティッシュペーパーが破れないよう注意することなので、筆圧を変えながら試してみてほしい。
なお、光沢があって滑りのいい紙面の場合、ボールがスリップしてうまく回転しないことがあるので、その場合はボールペン以外の筆記具を使うのがよさそうだ。
なお、光沢があって滑りのいい紙面の場合、ボールがスリップしてうまく回転しないことがあるので、その場合はボールペン以外の筆記具を使うのがよさそうだ。
2. ボールペンのインクのなかに空気が入る原因と輪ゴムを使って抜く方法

インクが出ないと思ってボールペンをよく見てみたら、インクがあるにはあるが、空気の層が入り込んで途中で途切れて見えることがある。原因は使い方にあることが多い。ボールペンのインクは本来、自重によってペン先に流れていくはずだが、例えばペン先をうえに向けて使用することが多いと、なかに空気が入り込みペン先にインクが届かなくなってしまうことがある。持ち歩く際の振動が原因で同じ症状がみられることもあるようだ。
また、誤って洗濯機で洗ったことで空気が入り込む原因になることもある。脱水時などに遠心力がかかってインクが分離してしまうのだ。そんな症状が見られるとき、遠心力を利用して元に戻すことができる場合がある。用意するものは輪ゴムとセロテープだけなので、以下の手順で試してみてほしい。
また、誤って洗濯機で洗ったことで空気が入り込む原因になることもある。脱水時などに遠心力がかかってインクが分離してしまうのだ。そんな症状が見られるとき、遠心力を利用して元に戻すことができる場合がある。用意するものは輪ゴムとセロテープだけなので、以下の手順で試してみてほしい。
輪ゴムを使った解消法
- ボールペンに輪ゴムを通し、セロテープで中央部分を留める。輪ゴムの両端に指が入れられるよう、輪ゴムの中心あたりで固定するとよい。
- 輪ゴムの両端を左右の手で強く引っ張り、ぶんぶんゴマのようにしてボールペンを回転させる。
- ゴムを何回も回転させて、これ以上回転させられないところまできたら、左右の手でゴムを強く引っ張りゴムを逆方向に一気に回転させる。
空気の層がなくなっていれば成功だ。手元に同じ症状のボールペンがある場合は、ぜひ試してみてほしい。
3. 出ないボールペンがお湯で復活?

出ないボールペンをお湯につけて復活させるという方法も巷では知られているようだが、これはあまりおすすめできない。ボールペンのボール先で乾燥して固まったインクを温めてやわらかくするのにお湯を利用するというものだが、あるメーカーによると復活する可能性は低いようだ。
というのも、現在のボールペンの多くは、ペン先で固まらないようインクが改良されているうえ、不使用時は乾燥を防ぐよう工夫もされている。そのため、ペン先でインクが乾燥することはほとんどないという。
もし古いボールペンをお使いなら、乾燥してしまったペン先はお湯ではなく、指先で温めるだけでも復活させられるだろう。変形の恐れがあるので、ドライヤーなどの温風を当てるのも厳禁だ。
というのも、現在のボールペンの多くは、ペン先で固まらないようインクが改良されているうえ、不使用時は乾燥を防ぐよう工夫もされている。そのため、ペン先でインクが乾燥することはほとんどないという。
もし古いボールペンをお使いなら、乾燥してしまったペン先はお湯ではなく、指先で温めるだけでも復活させられるだろう。変形の恐れがあるので、ドライヤーなどの温風を当てるのも厳禁だ。
結論
ボールペンのインクが出ない場合、ティッシュペーパーや輪ゴムなど、身近なものを使って簡単に復活させることができることがある。使えないと早合点して捨ててしまう前に、症状に応じた対処法でぜひ一度試してみてほしい。