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保冷剤の中身は一体何なのか?種類や毒性はあるのかを解説

保冷剤の中身は一体何なのか?種類や毒性はあるのかを解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年8月11日

キャンプや野外イベントのときなどに活躍する保冷剤。あの中身には何が入っているのか気になったことはないだろうか。子どもやペットがいる家庭では、誤って中身を口にしてしまったらどうなるのか、毒性はないのかと不安に感じる人も多いだろう。そこで今回は、保冷剤の中身や種類、毒性はあるのかについて解説しよう。

  

1. 保冷剤の中身は?どんな種類がある?

保冷剤の中には何が入っているかご存じだろうか。実は保冷剤の中身のほとんどは水分である。氷よりも保冷時間を長持ちさせるために、少量の「高吸収性ポリマー」に水を含ませて水をジェル状にしているのだ。ひと言で保冷剤といっても、色々な種類が販売されているので解説しよう。

ソフトタイプとハードタイプ

保冷剤にはビニール製の袋に入ったソフトタイプと、プラスチックの容器に入ったハードタイプの2種類がある。ハードタイプは耐久性があり冷気が長持ちするので、キャンプや野外イベントのときなど長時間保冷したいときにおすすめだ。一方、ソフトタイプはあまり長く保冷時間が続かないが、軽くて持ち運びしやすいというメリットがある。

0℃タイプと氷点下タイプ

保冷剤の袋や容器に温度に関して特に記載がない場合、一般的な保冷剤である0℃タイプのものだろう。デザートやお弁当などを短時間冷やすのに向いている。中には0℃以下に冷やすことができる氷点下タイプの保冷剤もあり、パッケージに「氷点下」や「-0℃」などと記載されていることが多い。氷点下タイプは氷や冷凍食品などを冷やしたいとき、アウトドアなどで長時間移動するときなどにおすすめだ。

凍結時間をチェック

ソフトタイプの小さい保冷剤よりはハードタイプの大きな保冷剤のほうが、当然凍らせるのに時間がかかる。同じ種類や大きさの保冷剤でも、商品によって凍結にかかる時間は異なるようだ。氷点下タイプは完全に凍るまでに48時間ほどかかるものなどもあるので、購入するときにはそのあたりもチェックしよう。

2. 保冷剤は食べるとどうなる?毒性は?

夏の熱中症対策で、保冷剤入りのグッズを利用している家庭も多いのではないだろうか。たとえば赤ちゃんの体を冷やす保冷剤や、ペット用の冷却ジェルマットなども販売されている。これらの商品は柔らかい素材の袋にジェルが入っているものが多いため、赤ちゃんやペットが噛んだときに袋が破れて中身が出てきてしまう可能性もある。保冷剤のジェルに人体に影響を与える毒性はあるのだろうか。

「保冷剤には毒性のある成分が含まれている」というイメージを持つ人が多いのは、過去に生産されていた保冷剤に「エチレングリコール」という毒性成分が使われていたことがあるからだ。しかし、誤飲事故が多く発生したため、今日本で流通している保冷剤には、たとえ誤飲したとしても人体に害のない成分が使われているものが多い。

しかし保冷剤に含まれている高吸収性ポリマーには、自重の10倍もの水分を吸収する力がある。誤って食べると体内の水分を吸収してしまう可能性もあるため、完全に無害とは言い切れず、子どもやペットに保冷剤グッズを使用するときには注意が必要だ。体が小さい分、少量の誤飲でも健康に影響する可能性があるので、もし間違えて口に入れるようなことがあれば、すぐに病院へ行ったほうがいいだろう。

3. 保冷剤の捨て方や活用法

冷凍庫にたまった保冷剤を処分するとき、何ゴミに分類して出せばいいのか捨て方に迷う人も多い。先にご紹介したとおり保冷剤の中身は水と高吸収性ポリマーで、外側の入れ物はポリエチレン製の袋やプラスチックの容器である。

「中身のほとんどが水分ということは、ゴミではなく排水口に流すべきでは?」と考える人もいるかもしれないが、ちょっと待ってほしい。保冷剤の中身のジェルを排水口に流すと、排水管の中で高吸収性ポリマーが水分を吸収して、詰まってしまうおそれがある。

中身は取り出さずにそのままゴミとして出そう。自治体によって捨て方が異なり、可燃ゴミで出せる地域もあれば、不燃ゴミとして出さなければいけない地域もあるようだ。自分の地域での捨て方がわからなければ、住んでいる自治体のホームページなどを見て正しい捨て方を確認しよう。

保冷剤はものを冷やす以外にもいろいろな用途で使うことができるので、捨てずに再利用するという手もある。保水力を利用して園芸用の保水剤として使ったり、アロマオイルを垂らして芳香剤として使ったりすることも可能だ。

結論

保冷剤の中身のほとんどは水分であり、少量の高吸収性ポリマーに含ませてジェル状にしている。現在日本で販売されている保冷剤のほとんどは口に入れても安全な成分を使っているが、水分を大量に吸収する性質があるため人体に害がないとは言い切れない。誤って食べたり、排水口に流したりしないように十分注意しよう。
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  • 公開日:

    2019年9月23日

  • 更新日:

    2021年8月11日

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