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初心者でも作りやすい!自分でトマトを栽培してみよう

初心者でも作りやすい!自分でトマトを栽培してみよう

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年6月22日

家庭菜園の機会に恵まれたら、一度は育ててみたいと思うのがトマトではないだろうか。実物野菜は収穫に達成感があり、トマトが徐々に赤く色づくまでのワクワク感は、自分で栽培しているからこその醍醐味である。トマトの育て方について紹介する。

  

1. トマト栽培のポイント4つ

トマトの履歴書

トマトの原産地はアンデス山脈の標高3000m級の高原地帯であるといわれている。朝晩と日中との寒暖差が激しく、雨の少ない乾燥した地域である。しかし、日中も暑いとはいえ30℃を超えるような高温にはならない。トマトを栽培する際は、トマトの生まれた環境に近い条件をそろえると、生育しやすい。

育てやすいトマト

トマトには大玉、中玉(ミディトマト)、小玉(ミニトマト)とあるが、育てやすいのは小玉(ミニトマト)。特に家庭菜園だとプランターなどのようにあまり広くない環境で育てることが多いため、大玉トマトを育てるのは難しい。
ミニトマトは丈夫で育てやすく、実が成りだすと鈴なりにつくので収穫の楽しみも存分に味わえる。

種から?苗から?

初心者は難易度の低い、苗からスタートした方が良いだろう。トマトの苗には病気に強い台木に接いだものと種から苗にまで成長させたものとがある。連作による土壌病害などを避けるには、台木に接いだものを使うと良い。

気をつけたい病気・害虫

  • 青枯病
    6~9月に発生する。最初に上の葉がしおれるようになってきて、そのうち昼間は株全体が急にしおれるようになってしまう。抵抗性台木の接ぎ木苗を使うと起こりにくく、連作を避けると予防できる。
  • 疫病
    5~9月に発生する。葉に水が染みたような大きな斑点がでた後、白いカビで覆われる。水はけを良くして、過剰な施肥を避けて栽培すると起こりにくい。
  • トマトサビダニ
    5~10月に発生する。茎が上に向かって枯れていき、褐色に変色する。実で起こると、さめ肌のようになる。予防法は特にないため、発生したらダニが幼虫の間にコロマイト乳剤を散布する。

2. プランターでのトマト栽培

苗の植えつけは4月下旬~5月にかけて行うのが適している。プランターの底に鉢庭石を2cmくらい敷き、用土を入れる。最適pHは弱酸性から中性くらいであるため、苦土石灰などを使用して調整する。
土に植え穴を設け、苗を植える。花が咲いている側を作業するスペースの反対側にして植えると、後から管理作業がしやすい。苗を植えたらしっかり水やりを行う。
草丈が伸びてきたら、支柱を立てる。90cm程度の高さの少し太めの支柱にすると良い。支柱を立てるころ、わき芽が出てきたら、芽かきを行う。わき芽とは、茎と葉の間から伸びてくる芽のことで、そのまま伸ばしているとわき芽に栄養が使われてしまう。またわき芽が茂ると日当たりや風通しが悪くなるうえ、病害虫の発生も起こりやすくなるため、できるだけ小さいうちに取り除く。わき芽の元を1cmくらい残してハサミで切り取ればOK。
草丈が長くなってきたら適宜支柱を足し、交差する方向にも支柱を組んでいく。支柱は日当たりと風通しの良い環境を作るためにも、きちんと組むようにしたい。
また、支柱を足す必要があるくらいまで育ってきたら、液肥で追肥を行う。水で希釈した液肥を株元の土にかけるようにして与える。
花が咲き始めたら早めの花房は先端を切って、花は10~12個くらいついている状態にする。支柱を揺らして受粉を助けるか、着果ホルモン剤を用いて人工授粉する。花が終わると実がつき始めるが、一房に10個以上の実がつくようなときには、小さくふぞろいな実は早めに摘果する。完熟したら実をつまんで収穫。樹勢が衰え葉や茎が黄色くなるまでは収穫できる。

3. 水耕栽培でもトマトを育てることができる!

トマトは時期に応じて、屋外でも屋内でも水耕栽培で育てることができる。日光にきちんと当てる必要があるため、太陽が高く光が屋内まで届きにくい春から夏にかけては屋外で栽培する。気温も高いので、屋外でも寒さにやられる心配は少ない。秋から冬にかけては気温が低くなるが、トマトは低温に弱いため、屋外での栽培は向いていない。屋内の窓際で太陽の光が当たる場所で栽培する。太陽が低いこの時期は、屋内にまで直射日光が届く。大切なのは、太陽光を当てること。明るければ良いということではないので、蛍光灯の光ではなく、しっかり太陽光を当てるようにすること。
水耕栽培のメリットは土を使わないため汚れにくく、屋内でも育てやすいところだろう。土に比べて生育が早いというメリットもある。
水耕栽培の場合は、種から育てることが多いだろう。培地を十分湿らせて種をまき、培地を水に浸す。種をまいた後は蒸散を防止するため、容器に蓋をする。品種ごとに発芽適温は異なるため、種の袋で表示を確認し、温度を管理する。
根、芽と順に出てくるので、発芽後に容器の蓋を外す。種をいくつかまいた場合には、双葉が十分開いたタイミングで一番葉が大きく、茎の太いものを残して、後の芽は間引きする。間引きしないでそのまま複数の苗を育てていると、生育不良となってしまう。
苗はプランター栽培と同様に大きくなっていくため、支柱を立て、芽かきも適宜行う。支柱はビニールひものようなものを天井から垂らし、それに添わせるように生育させることもできる。花が咲いたら人工授粉をしてあげないと、なかなか実がつきにくい。このあたりもプランター栽培と同様である。

結論

トマトの栽培でポイントとなるのは、適当な時期に芽かきをきちんと行うことと、日当たりと風通しを良くしておくこと。これはプランター栽培でも水耕栽培でも共通している。育てやすい接ぎ木苗や水耕栽培のキットも販売されている。家庭菜園デビューにはもってこいの野菜と言えるだろう。
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  • 公開日:

    2019年9月30日

  • 更新日:

    2021年6月22日

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