目次
- 用紙サイズ:A4
- 余白:上35mm、下・右・左:30mm
- 文字サイズ:10.5pt
- 1行あたり文字数:40文字
- 1ページあたり行数:36行
- 普通横罫(ドット入り):1枚あたり850文字(25文字×34行)
- 中横罫(ドット入り):1枚あたり1200文字(30文字×40行)
1. ワードでA4書類を作成する際の最大文字数は?

一般的な原稿用紙に書ける文字数を聞かれたら「400字」と即答できる方は多いだろう。だがワードでA4サイズの書類を作成する場合の文字数を即答できる方は少ないのではないだろうか?
ワードのデフォルト条件でA4書類を作成した場合は最大1,440文字
以上の条件でA4書類を作成した場合、1ページあたりの文字数は40文字×36行=1,440文字となる。文章作成後に正確な文字数を必要とする場合は、ワードの文字数表示機能を使って確認しよう。
2. パソコンでA4書類を作成するなら「10.5pt」がおすすめ

パソコンで書類を作成する際に文字数を気にすることは少ないだろう。後でいくらでもサイズや間隔の体裁を整えることができるためだ。その際、文字サイズの単位や実寸を知らなくとも、作成に支障が出ることはまれである。
そうした「至れり尽くせり」の環境で文章を作るため、なかなか知る機会がないのがパソコンの文字サイズだ。どのような規格に基づいて決められているのだろうか?
パソコンで使用される文字サイズの単位pt(ポイント)とは
パソコンで文書を作成する際、文字のサイズを表す単位としてpt(ポイント)が使われる。現在、日本産業規格JIS Z8305「活字の基準寸法」で、一般の印刷に用いる活字の基準として規定されているものだ。規定によると1ポイント=0.3514mmとされている。
日本における活字の大きさの基準は5号=約4mm
1962年にJIS Z8305が制定される以前、日本の活字は号数制が基本であった。号数制には初号から8号までのサイズがあったが、基準は5号とされていた。5号のおおよその寸法は4mmである。
10.5ptは約4mmであるため日本人には馴染み深い
パソコンで文書を作成する際、ワードを使う方は多いだろう。ワードの初期設定は、用紙サイズA4で文字サイズは10.5ptとなっている。この10.5ptをmmに換算すると「10.5pt×0.3514mm×=3.6897mm」。したがって「10.5pt≒4mm」となる。ワードの初期設定10.5ptをmmに換算すると、日本が号数制だったころの基準サイズ5号とほぼ同じ大きさになるのだ。このことからも、10.5ptとは日本人にとって馴染み深い文字サイズともいえる。
ワードの文字サイズ設定のドロップダウンにも10ptと11ptの間にのみ小数点以下を含んだ10.5ptが存在する。ほかの整数と比べて中途半端な数字だが、日本語で書類を作成する際は大きすぎず小さすぎない、もっとも読みやすい文字サイズだといえるのではないだろうか。
ワードのデフォルト設定を変更する際は注意
パソコンで書類やレポートを作成する場合、文字サイズや余白の幅、均等割り付けなどの機能を使用すると1ページあたりの文字数が変動するため、覚えたところであまり意味がないかもしれない。だがA4書類を作成する際、すべてを1ページに詰め込むため文字サイズを小さくしたり、1行あたりの文字数や1ページあたりの行数を多くしたりすると、当然読みにくくなる。
逆に大きすぎる文字や少な過ぎる文字数は不自然な印象を与える。つまり、読みやすくするための適切な文字サイズ、文字数、余白が存在することから、ワードのデフォルト設定を大幅に変更する場合は、充分検討する必要があるだろう。
3. A4用紙にレポートを手書きする場合は事前の準備を

学生の方などは、パソコンではなく手書きでレポートを作成する機会もあるだろう。通常のレポート用紙にいきなり書き始めた場合、後で文字数を数えることは非常に面倒だ。1行あたりの文字数を数えて行数を掛ければおおよその文字数は出せるが、あくまで概算である。
手書きするならドット入り罫線のレポート用紙がおすすめ
手書きでレポートを作成する場合、ドット入り罫線のあるレポート用紙をおすすめする。ドット入り罫線のレポート用紙であれば、文字数を簡単に確認できるだけでなく、整って見えるといったメリットもある。市販のA4判ドット入りレポート用紙にはタイプがあるので、手書きでレポートを書く際の参考にしてみてほしい。
結論
ワードのデフォルト設定でA4サイズの文書を作成する場合、最大文字数は1,440文字だ。ワードの標準文字サイズが10.5ptであることに疑問を持っていた方も、これで疑問が解消されたのではないだろうか?今回紹介した内容が、知識のひとつとして仕事や学習の場で役立つことを願っている。