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洗濯物が入った縦型洗濯機の写真

洗濯機が故障したときの症状とは?自分で直す方法や修理費用も解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年12月 6日

洗濯機が故障したときに現れる症状と原因、自分で対処する場合のやり方を解説する。修理するか買い替えるかの判断基準や、修理の依頼先および費用の目安、寿命を迎えて故障した洗濯機の正しい処分方法などもお伝えしているので、あわせて参考にしてほしい。

  

1. 洗濯機が故障したときの症状と対処方法

洗濯物が入っているドラム式洗濯機の写真
洗濯機が故障したときに現れる主な症状と原因、自分でできる対処方法を解説する。

脱水ができなくなる(脱水エラーが出る)

【対処方法:洗濯物の片寄りを直す】

脱水エラーの主な原因は洗濯物の片寄りにある。運転中の大きな揺れを感知したセンサーが脱水を停止するためだ。たとえば洗濯物を複数の洗濯ネットに入れると塊になり、片寄りの要因となる。大きな洗濯ネットに衣類を詰め込む、シーツなどの大物を複数枚洗う場合なども片寄りが出やすくなる。
脱水エラーが出た場合は、ふたを開けて洗濯物を均一にする、洗濯ネットや洗濯物の量を減らすなどして片寄りを直すといった方法で解消するはずだ。なお洗濯物は詰め込み過ぎないよう、洗濯機の容量の7〜8割程度に抑えるとよい。

【対処方法:洗濯機を水平にする】

洗濯物の片寄りを直しても脱水エラーが出るときは、本体が水平になっていないことも考えられる。洗濯機のふた(天板)の4つ角を手で押してガタつくようなら、調整脚や調整ゴムで水平になるようにしよう。

洗濯槽が回らなくなる

【対処方法:洗濯物の量を減らす、片寄りを直す】

「洗い」「すすぎ」などの最中に回らなくなった場合、洗濯物を入れすぎているか、片寄っていることなどが考えられる。脱水エラー時と同じように、洗濯物の量を減らしたり片寄りを直したりして様子を見よう。
それでも解消しないときは、パルセーター(回転羽根)にトラブルが生じていることも考えられる。内部パーツは自分では直さないほうがよいため、メーカーや業者に問い合わせよう。

排水されなくなる

【対処方法:ホースや排水口をお手入れする】

洗濯機と排水口までの間で水の流れが悪くなると、洗濯槽内に水が残る。重さを感じたセンサーが片寄りと判断し、脱水エラーを表示する場合がある。主な原因は排水口や排水ホース、糸くずフィルターの詰まりだ。
とくにドラム式洗濯機は糸くずフィルターを通して排水するため、フィルターにごみが溜まると水の流れが悪くなり洗濯槽に残りやすくなる。フィルターのごみはこまめに取り除き、水洗いしておこう。排水口や排水ホースはごみを取り除いてから、歯ブラシなどで汚れを落とすとよい。手が届かない排水口の奥はパイプクリーナーを使って洗浄しよう。また確認作業をする際は、蛇口もしくは水栓を必ず締めてから始めよう。

洗濯機から水漏れする

【対処方法:蛇口や給水ホースの接続部分をチェックする】

蛇口と給水ホース、給水ホースと洗濯機本体をそれぞれ接続する部品の取り付け不良や、ネジの緩み、ゴムパッキンの経年劣化などは水漏れの原因になる。部品を一度取り外して正しく付け直す、ネジをしっかり締め直すなどしてみよう。同時にパッキンの状態も確認し、必要に応じて交換しよう。

【対処方法:洗剤投入ケースや糸くずフィルターなどを掃除する】

洗濯機本体から水漏れする場合、洗剤投入ケースや糸くずフィルターなどに蓄積したごみが原因と考えられる。取り外して水洗いするとともに、本体側の汚れも布で拭き取るなどして掃除しておこう。

【対処方法:排水ホースや排水をチェックする】

排水口の詰まりや排水ホースの傷み、接続部分の緩みなどが原因で防水パンや床に水漏れする場合がある。バケツを用意して取り外した排水ホースの先端を入れ、排水口のごみを取り除いて歯ブラシなどで汚れを落とそう。パイプクリーナーで洗浄するのもおすすめだ。
なお排水ホースの小さな傷はビニールテープで補強できるが、亀裂や破損している場合は交換したほうがよい。また排水ホースとエルボが正しく接続されているかも確認しておこう。
洗濯機本体の底から水漏れしている場合は、洗濯槽やパルセーター(回転羽根)などに原因があるかもしれない。水漏れ箇所が不明な場合は使用を中止し、メーカーに問い合わせよう。

異音がする

【対処方法:異物混入でなければメーカーに問い合わせる】

異音の原因は、単純に洗濯槽内に異物が混入しているだけの場合もあるが、モーターあるいはそのほか内部パーツの不具合も考えられる。異物がなければ取扱説明書を確認し、解決しないときはメーカーや業者に問い合わせよう。

2. 洗濯機の寿命による故障の場合もある

注水中の縦型洗濯機の写真
洗濯機そのものが寿命を迎えたことによる故障もある。寿命であれば、お金を出して修理をしてもまたどこか別の箇所が故障する可能性が高い。

洗濯機の寿命は何年?

一般的に、洗濯機の寿命は10年程度とされている。もちろんそれより早く寿命を迎えることもあるし、15年など長く使えることもある。そのため一概には言い切れないが、10年ほど使用している洗濯機であれば寿命を疑ったほうがよいだろう。
なおメーカーが交換部品を保有している期間は6〜7年なので、それを過ぎた洗濯機は軽微な故障であっても修理できない(=ある意味寿命を迎える)ことになる。

3. 故障した洗濯機は修理する?買い替える?

洗濯機を修理しているところのイメージ写真
洗濯機を修理すべきか、思い切って買い替えたほうがよいのか、悩むこともあるだろう。

洗濯機を修理したほうがよい故障とは

【コンピュータ制御基板に問題がある場合】

洗濯機内部の制御基板に不具合が起こると「電源が入らない」「途中で停止してしまう」「ボタンを何度も押さないと反応しない」「頻繁にエラーが出る」といったことが起こる。制御基板の修理はメーカーや業者に依頼したほうがよい。ただし単なる誤作動のケースもあるため、まずはコンセントを入れ直して再稼働しないか試してみよう。

【洗濯機本体に問題がある場合】

運転させると異音がしたり、音が二重三重に聞こえたりするときは、モーター部分の異常が考えられる。また上述した方法でも脱水や排水トラブルが解消されない、洗濯機の下から水漏れしている、どこから水漏れしているか分からない場合なども修理を依頼したほうがよいだろう。

【洗濯機の修理は早めに】

お伝えしたように、メーカーの交換部品の保有期間は6〜7年なので、洗濯機に異常を感じたときは早めに修理を依頼しよう。

洗濯機を買い替えたほうがよいケースとは

メーカーの保証期間が過ぎており、かつ修理に多額の費用がかかる場合、あるいはメーカーの部品保有期間が経過している場合、10年など長く使っている場合などは、思い切って買い替えを検討するのもよいだろう。

4. 洗濯機が故障したときはどこに依頼する?

ドラム式洗濯機の写真
洗濯機を修理したいときの依頼先についても知っておこう。

メーカーの修理窓口

もっとも安心なのはメーカーの修理窓口だ。ホームページからたどり着けるほか、取扱説明書などにも書かれているはずなのでチェックしておこう。

洗濯機を購入した販売店

家電量販店など、洗濯機を購入した販売店で修理を請け負ってくれることもある。販売店独自の保証が生きていることもあるため、一度確認してみるとよいだろう。

街なかの家電修理業者

近所の電気店などで修理できることもある。あるいはネットで修理を請け負ってくれるところなどもあるだろう。

5. 洗濯機の修理費用の目安は?

貯金箱と計算機、お金の写真
洗濯機の修理費用は故障の程度や部品などさまざまな条件で大きく変わってくるが、一例を挙げておこう。なお以下は2021年12月6日時点、メーカーの公式ホームページで確認できたものだ。最新情報については各メーカーのホームページで確認していただきたい。

シャープ(SHARP)

  • ドラム式洗濯乾燥機:5,000〜72,000円程度
  • タテ型洗濯乾燥機・全自動洗濯機:5,000〜37,000円程度
出張料や技術料、部品代などを含めた概算だ。出張の場合、診断後に修理をしなかったときでも出張診断料がかかる。料金は距離に応じて変わるため、詳しくはサポートセンターに問い合わせて確認しよう。

日立(HITACHI)

  • 全自動洗濯機:17,500円前後〜24,000円前後
  • 全自動洗濯乾燥機:18,000円前後〜58,000円前後
  • ドラム式洗濯乾燥機:20,000円前後〜52,000円前後
同じく技術料や部品代、出張料などが含まれた概算費用である。修理をキャンセルした場合は出張料(税込3,850円)が必要になる。

まずはメーカーに問い合わせを

ご覧のように修理費用といっても幅が広い。またあくまで概算のため前後することもあれば、複数箇所の修理が必要な場合などはより高額になることもある。洗濯機の故障を修理してもらう場合は、とにかくできる限り詳細に症状を伝え、少しでも正確な見積もりを出してもらうことが大切だ。

6. 寿命で故障した洗濯機の正しい処分方法

洗濯機を積んだ軽トラックの写真
残念ながら寿命により故障した洗濯機は、何らかの方法で処分することになる。洗濯機は家電リサイクル法によりリサイクルが義務付けられているため、適当に処分するのはNGだ。

買い替えるタイミングで販売店にに引き取ってもらう

家電量販店などで新しく洗濯機を購入する場合、搬入と同時に引き取ってくれることがある。有料にはなるが、もっとも手軽で手っ取り早い方法だろう。

購入したお店に引き取ってもらう

寿命で故障した洗濯機を買ったお店で引き取ってもらえることもある。

自治体に引き取ってもらう

自治体が回収してくれることもある。この場合は粗大ごみの料金に加えてリサイクル料や廃家電の収集運搬費用などが別途かかることがあるため、自治体のホームページなどで確認してから申し込もう。

自治体指定の回収業者に依頼する

自治体が委託している一般廃棄物収集運搬業許可を取得している業者に頼むといった方法もある。こちらも自治体のホームページでチェックできるはずなので、一度見てみよう。

指定引取場所に持参する

洗濯機は重量があるためあまりおすすめはできないが、自治体の指定引取場所に自ら持ち込むという方法もある。リサイクル料のみで済むため、もっとも安いといえば安いが一人で運ぶのは大変なうえ、ケガのリスクもあるためできれば別の方法を選んだほうがよいだろう。

結論

洗濯機のトラブルの中には自分で解決できるものもあるが、劣化や故障の場合は早めに修理を依頼したほうがよいだろう。洗濯機が使えなくなると生活にも支障をきたす。急な故障に慌てずに済むよう、洗濯機の点検や掃除をこまめにおこなうことも大切だ。
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  • 公開日:

    2019年10月 3日

  • 更新日:

    2021年12月 6日

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