- 1. 小ねぎは初心者にも栽培しやすい
- 2. 小ねぎの栽培に必要な材料と種苗や土の選び方
- 3. 小ねぎの栽培方法|植え付けと種まき
- 4. 小ねぎの栽培方法|水やりと間引き、追肥
- 5. 小ねぎの栽培方法|収穫
- 6. 小ねぎを再生栽培(水耕栽培)する方法
- 7. 小ねぎの栽培で注意すべきポイントは?病害虫と対策も解説
- 8. 小ねぎは初心者にも育てやすい!ぜひご家庭で栽培してみよう
- 発芽:20〜25度前後
- 生育:20度前後
- 種または苗
- プランター
- 鉢底ネット
- 底石
- 野菜用の培養土
- 配合肥料(野菜用肥料でもOK)
- プランターに鉢底ネットと敷石を敷く
- 培養土を半分ほどの深さまで入れる
- 肥料を全体的にまき、また培養土を入れる
- 深さ1cm程度の溝を15cm間隔で作る
- 溝に0.5〜1cm程度の間隔で種をまく
- 上から1cmほど土をかぶせ、たっぷり水を与える
- 根元から10cmほど残して切る(コップなどの容器のサイズに合わせる)
- コップなどの容器に入れたら、根が浸る程度に水を入れる
- 朝晩2回(冬場であれば1日1回)水を取り替える
- 適宜、液肥を与える
- べと病
- さび病 など
- アブラムシ
- スリップス など
1. 小ねぎは初心者にも栽培しやすい
薬味などに欠かせない小ねぎは、初心者の方にも栽培しやすい野菜のひとつだ。栽培期間が短いうえ、省スペースで育てることができる。そんな小ねぎの栽培時期について見ていこう。
小ねぎは栽培時期が短い
一般的な小ねぎは20日〜1カ月程度で収穫できる。播種(種まき)から始めても、早ければ2カ月程度と短い栽培期間で収穫できる。それでも長いという場合は、市販されている小ねぎを再生栽培するといった方法もあるので覚えておこう。
小ねぎの栽培環境
【適温】
【日当たりがよい場所で育てる】
小ねぎは暑さが苦手なものもあるが、基本的にはある程度の耐暑性、耐寒性を備えていると思ってよいだろう。半日陰もしくは室内で栽培することも可能ではあるが、日当たりがよいほうがよく育つ。
2. 小ねぎの栽培に必要な材料と種苗や土の選び方
小ねぎの栽培に必要な道具をそろえよう。プランター栽培に必要な材料はほぼ、ホームセンターや種苗店で購入できる。
用意するもの
小ねぎの種苗の選び方
小ねぎにはいろいろな種類があり、太さや収穫時期などが異なる。主に種苗が販売されているのは廿日(はつか)ねぎや分葱(わけぎ)、浅葱(あさつき)などだ。種または苗どちらからでも育てやすいうえ、ホームセンターなどで100〜300円程度で手に入る。
【廿日ねぎ】
名前の通り20日で収穫できる小ねぎだ。ワケギやアサツキよりもやや太目といった特徴がある。葉が20〜30cm程伸びたら株ごと抜き取る、または根元を3〜4cm残して葉を刈り取って使う。その後、追肥を与えて育てると再び葉が伸び2〜3回は収穫できる。
【分葱(わけぎ)、浅葱(あさつき)】
これらは厳密にはねぎではなく「ねぎの仲間」である。1カ月前後で収穫できる。ワケギは7〜8mm、アサツキは2〜3mm程度と葉が細い。廿日ネギと同様、葉を切り取って少しずつ収穫すれば翌年の3〜4月頃まで収穫できる。
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商品名:サカタのタネ おてがる小ねぎ 緑秀
プランターと土の選び方
【プラターは浅型でOK】
プランターは深さ15cmくらいの浅型のものでよい。鉢底ネットは付属していることが多いが、付いていなければ別途購入しよう。
【土は一般的な培養土を】
栽培用の土も忘れずに購入しておこう。ホームセンターなどでは「培養土」や「赤玉土」などさまざまな土が売られていているが、家庭菜園用または一般的な培養土を選べばよい。培養土は専門メーカーが栽培に適した配合を施したものなので、自分で肥料や土を混ぜ合わせて作るよりも確実性があるうえ経済的でもある。
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商品名:プラスチック製 植木鉢 プランター(深さ15CM)10点セット
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商品名:アイリスオーヤマ 花・野菜の培養土 25L
3. 小ねぎの栽培方法|植え付けと種まき
材料をそろえたらいよいよ栽培開始だ。まずは植え付けのポイントから解説していく。小ねぎは暑さにも寒さにも比較的強いので、植え付け工程を守ればプランターでも育てやすい。
植え付け適期
3〜10月頃がよいだろう。種は鮮度が落ちやすいため、できる限り新しいものを購入することが大切だ。
種まき
4. 小ねぎの栽培方法|水やりと間引き、追肥
続いて水やりと追肥のポイントを解説する。
水やり
適しているのは朝や昼だが、時間帯にこだわるよりも「土を常に湿った状態」にしておくことを心がけよう。土の表面が乾いていたらその都度水を与えるといった具合だ。芽が小さいうちは、ジョウロだと水圧が強すぎるので霧吹きを使おう。
間引き
1週間ほどで発芽してくる。芽が混み合ってきたら適度に間引きをしてあげよう。目安としては3cm間隔くらいだ。
【間引きした小ねぎも美味】
この頃に間引きした小ねぎは「芽ねぎ」とも呼ばれる高級食材だ。小さいが香ばしく、薬味にピッタリなので、ぜひ間引きした小ねぎも料理に使ってみてほしい。
追肥
小ねぎは種まきから収穫までの期間が短いので、肥料がないと生育しない。2週間に1度は肥料を与えよう。量は小さじ1杯程度を目安にしよう。
5. 小ねぎの栽培方法|収穫
収穫のタイミングややり方などについて解説する。
収穫
5〜10cmに成長したらいよいよ収穫のタイミングである。葉を多めに残してあげると、次回の収穫までにかかる日数が短くて済む。逆に根元ギリギリで切った場合はやや長くなる。続けて収穫したいのであれば、葉の下の方ではなく葉を残しながら収穫するのがポイントだ。
6. 小ねぎを再生栽培(水耕栽培)する方法
せっかくなので、再生栽培(水耕栽培)についても簡単に触れておく。
小ねぎを水耕栽培する方法
水を入れすぎると腐ることがあるため、根元が浸る程度に留めておこう。また水のみでは育ちが悪くなるおそれがある。適宜、市販の液肥を与えることもポイントだ。
7. 小ねぎの栽培で注意すべきポイントは?病害虫と対策も解説
小ねぎを栽培していくうえで注意したいポイントや、気をつけるべき病害虫について解説する。
日当たりのよい場所で栽培する
なによりも発芽させることが大切だ。できれば1日を通して日の当たる場所を選んであげよう。
土を乾かさないように注意する
小ねぎは過湿も苦手だが、乾燥も苦手である。いつも適度に湿らせた柔らかな土の状態をキープしよう。
肥料を欠かさないように注意する
葉が茶色くなってきたら肥料切れのサインだ。茶色くなった部分は取り除き追肥をしよう。
小ねぎで気をつけたい病害虫と対策
【病気】
小ねぎの栽培ではこうした病気に注意しよう。葉が黄白色になったらべと病を疑ったほうがよい。やがて灰白色のカビが生え、枯死してしまうことがある。土に菌を残さないためにも、見かけたら即、取り除くことが大切だ。また予防には農薬を撒くのがよい。
一方、葉にオレンジ色のブツブツが見られればさび病であると考えられる。降雨量が多い時期などに発生しやすい病気だ。適量の肥料を与えること、農薬等で予防することなどがポイントになる。
【害虫】
小ねぎの栄養分を吸ってしまうだけでなく、病気を媒介するおそれもある。最悪のケースとして枯死するおそれもあるため、これらの害虫にも気をつけてほしい。とにかく見つけたら速やかに農薬などで駆除することだ。防虫ネットを用いる場合は、網目が細かいもの(0.4mm等)を選ぼう。
8. 小ねぎは初心者にも育てやすい!ぜひご家庭で栽培してみよう
気をつけるべき病害虫や上手に栽培するためのポイントなどはいくつかあるが、基本的に小ねぎは初心者の方でも簡単に育てることができる野菜である。植え付けが済み、根元や葉をやや残して収穫すれば何度も楽しむことができる。家庭菜園を始めたい、と考えている方はぜひ小ねぎからチャレンジしてみてはいかがだろうか?
結論
それほど手間もかからず、小ねぎなどの野菜づくりを楽しめるのがプランター栽培だ。必要なときにほしい分だけ新鮮な野菜を収穫できるし、何より育てていく過程も楽しめる。元気に育ったときの喜びもひとしおだろう。小ねぎの次は、ぜひほかの旬の野菜にもトライしてみよう。
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