1. 感動を呼ぶ結婚式の挨拶者の心得は?
ここでは、挨拶者としてスピーチをするときの心得を紹介しよう。
スピーチ時間は5分以内
他人のスピーチを聞くとき側の立場の場合、とても長く感じて途中で飽きてしまうことがある。しかし、いざ自分がしゃべる側に立つと、話がうまくまとまらずに長くなってしまいがち。
スピーチする際の適切な時間の長さは5分以内だ。原稿用紙にして1,600字以内のまとまった内容になるように準備しよう。
スピーチする際の適切な時間の長さは5分以内だ。原稿用紙にして1,600字以内のまとまった内容になるように準備しよう。
胸を張って背筋を伸ばし正面を見る
スピーチをするときは正しい姿勢が大事である。胸を張って背筋を伸ばし、男性の場合は足を少し開く。手は横に自然に下ろすか、前で軽く組む形がきれいに見える。目線は正面を見つめてあごを引き、マイクから15~30cmほど離れた距離に立って話すようにしたい。
スピーチをしているときは、会場全体をゆっくり見回しながら話すと、とても堂々として見え、感動を与えることができる。
スピーチをしているときは、会場全体をゆっくり見回しながら話すと、とても堂々として見え、感動を与えることができる。
ゆっくりはっきりとした口調で話す
人前で話すスピーチは、緊張でつい早口になりがちなので、あえてゆっくりはっきりと話すように心がけてみよう。肩の力を抜いてはつらつと話すと、新郎新婦を祝う気持ちが周囲に伝わりやすく、会場で聞いている人たちに話し手の感情が伝わり感動がうまれる。
お酒を飲み過ぎないよう注意する
自分が挨拶をするまでの時間は、あまり多くお酒を飲まないように注意したい。スピーチのため壇上に上がったときに、酔った状態でろれつが回らないようなスピーチは大変見苦しく失礼にあたる。感動してもらえるような挨拶もできない。もしお酒を飲むのであれば、緊張をほぐす程度の量にとどめておこう。
2. 新郎新婦にこれはタブー!結婚式挨拶の禁句とマナー
祝いの席である結婚式でスピーチをする際には、注意して使う言葉や避けるべき言葉がいくつかある。せっかくのハレの日を台無しにしてしまわないためにも、挨拶の禁句やNGである内容についてここで確認してみよう。
忌み言葉、重ね言葉
次に紹介する言葉は日頃から何気なく使っている言葉であるが、お祝いの場にはふさわしくないため、避けるべきものである。スピーチの際、うっかりして使わないように注意したい。
- 「別れ」を連想させる言葉:切る、離れる、割れる、分裂、など
- 「不幸」や「不吉」を連想させる言葉:死ぬ、不吉、嫌い、悲しい、九や四、破れる、など
- 重ね言葉:繰り返す、再び、頭痛が痛い、まず最初に、など
過去の恋愛話や暴露話
たとえ親しい友人の結婚式であっても、新郎新婦の過去の恋愛話や本人が秘密にしておきたい暴露話などはNGな内容といえる。話に関連している人が同席している可能性もあり、親や親戚が知らない事実が出てくるかもしれないからだ。
自分の自慢話はしない
新郎新婦の上司などがスピーチする場合、ときに自分の仕事の功績や自慢話をするケースがあるが、これはNGなので避けるようにしたい。あくまで主役は新郎新婦ということを頭にいれて、話す内容は新郎新婦のエピソードや長所などにすることが望ましいのだ。
くだけすぎ、ふざけすぎた話はNG
スピーチの際に、会場の場を和ませようとして下ネタなど下品な話をすることや、言葉使いや話し方がくだけすぎるなどは、話し手の品格が疑われることにも。新郎新婦から友人代表として選ばれて挨拶することを忘れずに、マナーを守った内容でスピーチを心がけたい。
3. 上司や友人など立場で変わる結婚式での挨拶内容とコツ
結婚式においての挨拶やスピーチの内容は、基本の構成自体はほぼ同じである。しかし、上司や友人など挨拶する人と新郎新婦の関係性や立場により話す内容が異なってくる。ここでは、スピーチの内容のコツについて紹介する。
挨拶内容の基本構成
主賓として挨拶するケースや、友人代表としての挨拶では、どちらとも話の構成には大きな違いがないといえる。「導入-本題-結び」が基本形で、フォーマルな場やカジュアルな雰囲気で行うスピーチでも、この基本構成の文章でスピーチすると間違いがない。
自分の立場で変わる挨拶のポイント
- 主賓として挨拶する場合
自分が主賓の立場として出席する場合、新郎新婦よりも年上であることが多い。上司や先輩などの立場から見た新郎新婦の長所や活躍ぶりなど、わかりやすい言葉でコンパクトにまとめてみよう。くれぐれも自分の自慢話は入れないようにしたい。
友人・同僚代表として挨拶する場合
仲の良い友人や同僚としてスピーチする場合、緊張で堅くなりすぎないようにし、内容はくだけすぎないように心がけたい。ユーモアのある話や印象に残るエピソードを話すと出席者たちの印象に残るスピーチになるだろう。その場の雰囲気を台無しにするような暴露話はNGなので注意したい。
新郎の父としての謝辞や親族として挨拶する場合
わざわざ式まで足を運んでくれたゲストへの感謝と、新郎新婦に対する変わらない叱咤激励をお願いする内容を入れるとよい。内容が感傷的になりすぎないようにしよう。
新郎としての謝辞の場合
新郎として挨拶するときは、出席してくれたゲストと両親への感謝の言葉と、新婦と共に歩む今後の抱負などを述べるとよいだろう。このとき話す時間が長くなりすぎないように注意したい。
二次会で新郎新婦から挨拶する場合
会場がカジュアルな雰囲気であることが多い二次会。上司や友人など立場が違う人が混在していても、ゲストへの謝辞やこれからの2人の生活についてより親しみやすい言葉で話すようにしよう。
結論
結婚式で自分が挨拶をすることになった場合、主役はあくまでも新郎新婦であることを頭に入れ、スピーチ内容は2人の将来の新生活へのはなむけとなる言葉を盛り込むようにしたい。緊張で堅くなりすぎないようにリラックスし、下品な内容は避けて話すようにしよう。祝いの席にふさわしい挨拶をするために、結婚式まで念入りに準備をして備えよう。