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大きなすだちの実の写真

すだちの育て方|植え付け・水やり・剪定・注意すべき病害虫まで解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年8月10日

すだちの育て方を苗木・用土の選び方から植え付け、水やりと肥料の与え方、剪定や収穫、増やし方などに分けてポイントを解説する。栽培に適した環境や注意すべき病害虫といった情報も掲載しているので、ぜひあわせて参考にしていただきたい。

  

1. すだちとは

青々としたすだちの写真
まずはすだちという果樹についての基本情報から確認していこう。

すだちの基本情報

すだちはミカン科の常緑樹だ。低木のため成長しても3m程度である。コンパクトなので庭植えでも鉢植えでも栽培できるという特徴がある。初夏には白くキレイな花を咲かせ、甘い香りがする(受粉は必要ない)。また収穫時期は地域により異なるが8〜10月頃が目安だ。幹には鋭いトゲがあるため栽培や収穫時には注意が必要になる点も覚えておこう。

2. すだちの栽培環境と育て方のポイント

立派な実をつけたすだちの写真
すだちは初心者の方にも育てやすい果樹ではあるが、適した栽培環境や上手に育てるためのポイントなどがあるので押さえておこう。

すだちの栽培に適した環境や育て方のポイント

  • 年間平均気温14度以上の地域で育てる
  • 庭植えの場合は暖かい気候の地域で育てる
  • 庭植えの場合は水はけのよい場所を選ぶ
  • 鉢植えの場合は寒い時期は暖かい場所へ移動する
  • 日当たりの良い戸外で育てる
  • 冬に霜が降りる地域は防霜シートや敷き藁、バークチップ等で霜よけをする
すだちを始めとした柑橘系の果樹は寒さに弱いことが多いため、温かい地域で育てるのが望ましい。庭植えか鉢植えかでも適した環境が変わるため、お住まいの地域に合った育て方をしよう。

3. すだちの育て方|苗木と用土の選び方・植え付け

すだちの苗の写真
すだちの育て方を解説していく。まずは苗生の選び方から植え付けまでのポイントをお伝えしよう。

苗木の選び方

苗木は園芸店やインターネットなどで手に入る。1m前後のものが2,000〜3,000円ほどで販売されているはずだ。なお接ぎ木の苗木のほうが早く実を収穫できるので、覚えておこう。

用土の選び方

すだちは排水性と通気性に優れた肥沃な土を好む。果樹用の培養土やピートモス、赤玉土や腐葉土を混ぜた土を使うとよいだろう。

植え付け

植え付け時期は3〜4月または6月中旬頃がおすすめだ。庭植えでも鉢植えでも、冬に北風がダイレクトに吹き込まない場所を選ぶことがポイントになる。植え付けをしたあとは水を十分に与え、支柱を立てて土の乾燥を防ぐための敷き藁で根の周りをカバーしよう。

【植え付け時の剪定】

植え付けた苗の主幹(もっとも太い幹)を、根元から40cmほどの高さで切る。根の負担を軽減する目的や、芽の数を減らして栄養分を行き渡らせやすくするといった目的がある。その結果、生育が良くなり樹高も低くなる(収穫も楽になる)というメリットがあるので覚えておこう。

【植え付けの注意点】

植え付けをする際、根をほぐしたり洗ったりしないことだ。馴染んだ土を落とすと苗木にストレスが加わるおそれがある上、乾燥しやすくなり枯れるおそれもある。

4. すだちの育て方|日々の水やりと肥料

じょうろなど日々のお手入れ道具の写真
次に、元気に成長してもらうための水やりや肥料の与え方といったポイントを解説していく。

日々の水やり

庭植えの場合は雨にまかせてよい。ただし1週間などしばらく降らないときはこまめに土の様子を確認し、乾いているようであれば水やりをしよう。一方、鉢植えの場合は土の表面が乾いたタイミングで水やりをする。実は水分が少ないほうが甘みが出るともいわれるが、とはいえ初心者の方はその判断が難しいこともあるため、乾燥したら水を与えるほうがよい。

肥料の与え方

4〜11月の期間に、月1回程度のペースで油かすや緩効性肥料を与えるとよい。あるいは、液体肥料を2週間に1回与える方法でもOKだ。

5. すだちの育て方|剪定・収穫・増やし方

すだちの剪定のイメージ写真
続いて、立派に成長してからの剪定や収穫、増やし方といった育て方を見ていこう。

植え付け翌年3月頃(花をつける前)の剪定

木が大きくなりすぎるのを防ぐため、および実に栄養と日光がしっかり届くようにするため、翌年3月頃になったら剪定をしよう。具体的には伸びすぎて突き出している枝、下向きに伸びている枝などを根元から切る。木の内部に日光が当たるように込み合った枝も切っておこう。トゲでケガをしないように厚手の手袋、長袖を着用するのを忘れないようにしてほしい。

摘果・収穫

5月頃に花が咲いたら、6〜7月に摘果をおこなう。成育が悪いもの、傷や痛みのある実は摘み取ろう。実が重なっている部分も摘み取っておくとよい。収穫は8月頃が目安だ。

増やし方

すだちは挿し木か芽接ぎで増やせる。それぞれ適期が異なるため覚えておこう。挿し木は3〜5月頃、芽接ぎは8月中旬頃が目安だ。

6. すだちを育てるにあたって注意したい病害虫

すだちの実の写真
すだちが健康に育つためにも、病害虫対策は怠れない。たとえば次のような病害虫には注意して対策を講じておこう。

すだちがかかりやすい害虫

  • アブラムシ
  • エカキムシ(ハモグリバエ)
  • アゲハチョウの幼虫
  • カイガラムシ
害虫対策には殺虫剤の散布が必要だ。ホームセンターなどで手に入るので、苗木を選ぶときにでも一緒に探しておこう。

すだちがかかりやすい病気

  • 黒点病
  • かいよう病
  • そうか病
すだちはこうした病気にかかりやすい。雨風にさらさないように工夫しよう。庭植えをする際は、果実袋をかぶせるといった方法もおすすめだ。

結論

すだちは樹高が高くなりすぎず、庭植えはもちろん鉢植えでも手軽に栽培できる。スペースが少ない庭でも日当たりさえ確保できれば栽培は可能だ。初心者でも挑戦しやすい果樹なので、ぜひご家庭でチャレンジしてみてはいかがだろうか?
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  • 公開日:

    2019年10月25日

  • 更新日:

    2022年8月10日

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