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観葉植物の虫対策どうしてる?コバエなどの駆除方法と予防策を伝授!

観葉植物の虫対策どうしてる?コバエなどの駆除方法と予防策を伝授!

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2021年7月30日

インテリア性が高く育てる楽しみがある観葉植物だが、虫がわくと台無しだ。「虫が苦手で室内に置くのを避けている」といった方もいるだろう。この記事では、観葉植物に集まる虫の駆除方法と対策を紹介する。虫対策におすすめのアイテムや、虫が寄りつきにくい観葉植物と併せてまとめたので参考にしてほしい。

  

1. 観葉植物に寄ってくるのはどんな虫?

まずは観葉植物に寄ってくる虫の種類を紹介しよう。コバエの種類や、虫が発生する原因と併せて解説する。

コバエからゴキブリまで幅広い

観葉植物に発生する虫は、アブラムシ、ハダニ、カイガラムシ、コナカイガラムシ、ナメクジ、オンシツコナジラミ、コバエアリ、トビムシ、ゴキブリ、アリなどだ。観葉植物につく虫の中には、ハダニのように葉の裏につきよく観察しなければ気づかないほど小さな虫も多い。

コバエのように鉢周辺を飛び回る虫、カイガラムシのように貝殻状の物質で覆われて薬剤が効きにくい厄介な虫までそれぞれに特徴があり、駆除の仕方もそれぞれ違う。いったん虫が大量発生してしまうとその対処は厄介だ。大量発生させないために、まずはこまめに観葉植物を観察することをおすすめする。

主なコバエの種類と特徴

観葉植物に発生しやすいコバエには、いろいろな種類がいる。代表的なのはキノコバエ類とチョウバエ類だ。キノコバエ類の体長は1~2mmほどで、土の中に卵を生むのが特徴。観葉植物に使用する有機用土や有機肥料を餌にする。

チョウバエ類の体長は1~5mmくらいで、水のたまっているところに卵を生む。受け皿にたまった水や水垢から発生するため、観葉植物の受け皿にたまっている水には注意が必要だ。コバエの種類によって対策が異なるので、それぞれの特徴をチェックしておこう。

コバエなどの虫が発生する原因

上記で紹介したとおり、有機肥料や水受けの水がコバエが発生する原因だ。また、虫は不衛生な環境や栄養がある場所に発生する。

水はけが悪い、土が常に湿っている、鉢に枯れ葉やゴミがたまっている、葉がホコリをかぶっているなどが虫の発生原因として考えられるだろう。さらに、観葉植物を屋外に置くことがあったり、土の入れ替えをしなことがなかったりすると、虫が発生しやすい。

2. 観葉植物にたかる虫を駆除せずにいるとどうなる?

観葉植物にたかる虫を、放置するとどうなるのだろうか。アブラムシやハダニ、コバエ、ゴキブリなど、代表的な虫を例に解説しよう。

アブラムシやハダニなどは観葉植物に害をおよぼすおそれがある

観葉植物に発生する虫にはいくつかの種類があり、中には植物を枯らせたり病気の原因になったりする虫もいるので気をつけたい。アブラムシやハダニ、カイガラムシ、オンシツコナジラミなどがそうだ。

アブラムシが観葉植物の栄養を吸い、排泄物としてだす甘い蜜は「スス病」の原因に。スス病になると光合成を妨げられて枯れる可能性がある。ハダニは栄養を吸うため、栄養失調になり葉っぱが白くくすんでしまう。ほかにも、カイガラムシやオンシツコナジラミのフンは、スス病の原因になるので注意してほしい。

コバエやゴキブリなどは観葉植物に無害だが不快極まりない

コバエやゴキブリ、アリなどの虫は観葉植物に害はない。しかし、室内にこういった虫が発生するのは不快なので、避けたいものだ。観葉植物の見た目が悪くなるのはもちろん、来客の目に入れば不潔な印象をもたれるだろう。観葉植物を育てるなら、虫を自宅の中で発生させないための、駆除や対策が重要になる。

3. 観葉植物に集まってくるコバエの駆除方法

観葉植物のまわりを飛び回る、不快なコバエを駆除する方法を解説する。複数の方法を紹介するので、ぜひ実践してほしい。

観葉植物にたかるコバエの駆除方法

コバエの駆除にはコバエに対応した殺虫剤がおすすめだ。飛び回るコバエにシュッと吹きかければ、効率よく駆除できる。ただし、観葉植物に悪影響を与える可能性があるので注意。近くで吹きかけると冷害の原因になるため、なるべく離してから使おう。

殺虫剤を使用したくないなら、掃除機や水を使った方法を試してほしい。飛び回るコバエは掃除機で吸い取ろう。卵や幼虫を駆除したいなら、観葉植物を鉢ごと水に沈めるとよい。バケツの中に10分ほど放置したら、卵や幼虫が浮かんでくるので網などで除去しよう。あとは日向で十分に乾燥させれば終わりだ。

4. 観葉植物に集まってくるそのほかの虫の駆除方法

コバエ以外の虫を駆除する方法をまとめた。アブラムシやカイガラムシ、ハダニ、ゴキブリについて、それぞれ解説する。

アブラムシの駆除方法

アブラムシは粘着力のあるテープや、濡れた布を使って少しずつ除去する。観葉植物に水やりするとき、葉の裏にかけて洗い流してもよい。

また、黄色い物に集まる性質があるため、黄色い粘着板を鉢の近くに設置してもよいだろう。アブラムシは繁殖力が強いので、殺虫剤を使うなら効果が長く続く浸透移行性剤がおすすめだ。

カイガラムシの駆除方法

殻をかぶったカイガラムシの成虫には殺虫剤が効きにくい。まだ幼虫の5~7月に駆除するのがよい方法だ。カイガラムシの成虫は、固い歯ブラシを使って引き剥がす。メスは死骸から幼虫がでてくることがあるので、殻を落とさないように注意したい。できる限り枝や葉ごと剪定して処理しよう。

ハダニの駆除方法

ハダニは水に弱いため、葉の裏を洗い流すことで駆除できる。霧吹きで適度に湿度を与えれば予防にもなるだろう。セロハンテープや割り箸で取り除く、葉ごとカットするといった方法も有効だ。ハダニが大量に発生したときは、対応する殺虫剤の使用を検討してほしい。

ゴキブリの駆除方法

ゴキブリには殺虫スプレーを吹きかけよう。ただ、素早く移動して夜に活動するゴキブリに、直接吹きかけるのは難しい。置型タイプのトラップを、観葉植物の近くに設置しておくのがおすすめだ。燻煙タイプや毒餌剤などいろいろなアイテムがあるので、上手に活用しよう。

5. 観葉植物に虫を寄せつけないための対策も重要

日頃から対策をすれば、観葉植物から虫を遠ざけられる。6つの対策を紹介するので、ぜひ実践してほしい。

虫がわかない土を使う

有機質の用土(腐葉土)や有機肥料(油粕やたい肥)は虫が寄ってきやすい。そこで、観葉植物の表面の土は化粧砂、鹿沼土などが最適だ。肥料も有機肥料を使わず化成肥料を使用するとよいだろう。

受け皿に溜まった水はこまめに捨てる

観葉植物の受け皿には水が溜まりやすい。溜った水は虫を誘引するし、また、放置されると腐りやすいので、虫対策以外でも受け皿に水を溜めたままにせず捨てる。ただし、大型の観葉植物は重いため、受け皿の水を捨てにくいかもしれない。できるだけ放置せず、スポイトで吸い取る、雑巾で拭き取るなどして受け皿を清潔な状態に保とう。

土の状態をよく確認した上で水やりをする

水やりの量や回数が多いと、土がじめじめする原因となるので注意が必要だ。庭の植物はたっぷり水やりしても土の奥へ際限なく浸透していくが、リビングなど室内の植物には限界があり、水の量が多いと受け皿の中に溜まったままになる。さらに、室外に比べて日光や風に当たる量も少ないため乾燥しにくい。

枯れない程度に土の状態を毎日よく観察して、指で触るなどして土に含まれている水分の状態を見ながら、適度な水の量に留まるよう気をつけるとよいだろう。とくに、植物の成長が止まっている冬は乾燥気味にしておくとよい。ただし、葉が乾燥し過ぎた場合も虫の発生原因となるので、定期的に葉に霧吹きで水を与えると虫対策となる。

葉などに溜まったホコリや枯れた葉などはこまめに取り除く

葉が大きな観葉植物は葉の上にホコリが溜まりやすい。植物に虫を発生させず生き生きと育つよう、リビングの植物の葉に溜まったホコリは、濡れた布でこまめに拭き取り、枯れた葉はすぐに取り除くとよいだろう。

風通しのよい場所に置き、適度に日光に当てる

観葉植物の土が常にじめじめしていると虫の温床となりやすい。そこで、リビングに置く観葉植物はできるだけ風通しがよく適度な日光に当たる場所が最適だ。葉が茂ってきた場合も、風通しがよくなるよう刈込をするとさらによいだろう。

もし、日光の当たらない場所に観葉植物がある場合は、ときどき日光の当たる場所へ移動させると虫対策となるのでおすすめである。ただし、あまり急激に環境を変えると植物へのダメージが大きいので、変化の大きくない程度の日光に留めるよう配慮が必要だ。

ハッカ油や木酢液などの忌避剤を活用する

ハッカ油や木酢液を散布することで防虫効果が期待できる。ハッカ油は精製水と無水エタノール、木酢液は水と混ぜてからスプレーボトルに入れて、観葉植物に軽く吹きかけよう。ただし、ハッカ油は動物に悪影響をおよぼす可能性があるので、ペットを飼っているご家庭は避けてほしい。

6. 観葉植物の虫対策におすすめのアイテム3選

観葉植物の虫対策に有効なアイテムを3つに厳選した。それぞれの特徴を紹介するので、ぜひ活用してほしい。

住友化学園芸「ベニカXファインスプレー」

虫や病原菌に高い効果を発揮する。吹きかけることで虫を除去でき、さらに効果が持続するのがメリットだ。虫の駆除はもちろん予防にも役立つ。

アース製薬「アースガーデン やさお酢」

食酢100%で作られているため、家の中にある観葉植物にも使いやすい。小さなお子さんやペットがいるご家庭にもおすすめだ。2~3日ごとに2週間ほど散布すると、アブラムシやハダニの増殖を防げる。

レック「バルサン 虫こないもん」

置くだけで使用できるタイプの虫よけ剤だ。置くだけタイプと吊り下げタイプの2種類ある。デザインにもこだわっており、観葉植物と一緒に並べても違和感がない。効果が9ヶ月間と長続きするのもメリットだ。

7. 育てやすくて虫が寄りつきにくい観葉植物3選

育てやすく虫が寄りつきにくい観葉植物を3つ紹介しよう。手軽に育てられるので初心者にもおすすめだ。

ガジュマル

幸運を呼ぶ植物と呼ばれており観葉植物として人気が高い。育てやすく虫がつきにくいのが魅力だ。日当たりがよく、5度以上の環境であれば元気に育つ。

サンスベリア

丈夫で乾燥に強いのが特徴の観葉植物だ。水をあまりやらなくてもよく、初心者でも育てやすい。空気清浄効果のある「エコプランツ」としても有名だ。

ペパーミントなどのハーブ系

ペパーミントなどハーブの香りを嫌う虫は多い。ペパーミントならさわやかな香りを楽しむことができ、料理などでも活躍する。虫が苦手なハーブと、そのほかの観葉植物を一緒に育てても虫対策になるだろう。

8. 観葉植物を元気に育てるには虫対策がポイント

観葉植物を育てるなら虫対策が重要だ。アブラムシやハダニなどは、観葉植物に害をおよぼす可能性があるので早めに駆除したい。セロテープで取り除いたり、殺虫剤を使ったりと、虫別の正しい方法をチェックしておくことが重要だ。

また、観葉植物に虫を発生させたくないなら、日頃からの対策が必要になる。虫は不衛生な環境を好むので、清潔に保つことを意識してほしい。受け皿の水を捨てたり、ホコリや枯れた葉を取り除いたりして元気に育てよう。

結論

アブラムシやハダニ、ゴキブリなど、観葉植物にはさまざまな虫が発生する。不快な思いをしたり、枯れる原因になったりするので、見つけたらすぐに駆除してほしい。土選びや水やりの方法など、対策も併せてチェックしよう。虫対策にアイテムを活用するのもおすすめだ。大事な観葉植物を虫から守るために、基本的な知識を身につけておこう。
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  • 公開日:

    2019年10月 5日

  • 更新日:

    2021年7月30日

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