目次
1. 油粘土と紙粘土の違い

粘土にもいろいろあるが、代表的なものといえば油粘土と紙粘土だろう。まずは両者の違いから簡単に解説する。
油粘土とは
カオリンといった鉱物粉と植物性油、鉱物性油などを混ぜて作ったものが油粘土だ。ずっしりしていてコシがあり、伸びがよく使いやすいのが特徴だ。自然乾燥で固まることがないため、何度でも作り直しがきく点で粘土遊びには最適である。ただし乾燥しないため保存したい作品を作る場合は向いていない。また紙粘土とは異なり、水を混ぜて使うことはできない。
紙粘土とは
炭酸カルシウムと糊剤を主原料とし、パルプ繊維粉などを混ぜて作ったものが紙粘土だ。缶や瓶を軸芯にしてくっつけて使うことができる。油粘土との大きな違いは自然乾燥によって固まる点である。保存したい作品を作るなら紙粘土がおすすめだ。水をつけると少し柔らかくなる性質があるほか、絵の具やニスを塗ることができるため展示作品にも適している。ただし、乾燥後の作品にヒビがあったり衝撃が加わったりした場合、破損することがある。
小麦粘土、お米粘土、樹脂粘土などもある
油粘土と紙粘土以外にも、さまざまな粘土がある。小麦・塩・水などを原料とする小麦粘土は、非常に柔らかいことから小さな子ども向きの粘土として人気だ。また米粉を原料とするお米粘土は鮮やかな発色が特徴で、1〜2日ほど置いておくとまるでプラスチックのような硬さになる。ポリ塩化ビニルが主原料の樹脂粘土は、雑貨やアクセサリーなど小さなモノを作るのに適している。
2. 油粘土を選ぶときのポイントは?

各メーカーからいろいろな種類の油粘土が発売されている。選ぶときは以下のようなポイントに着目してみよう。
油粘土選びのポイント
- 無臭タイプのもの
- ふた付きケースありのもの
- カラフルなもの
油粘土には独特の匂いがある。苦手な方は無臭タイプを選ぶとよいだろう。また繰り返し何度も使える油粘土は、保存する際にケースがあると便利だ。ふた付きケースとともに販売されているものもあるので買うときに確認しておこう。ストップモーション・アニメーションなどによく用いられるカラフルな油粘土がほしいときは、クレイトーンといった油粘土を探してみるとよいだろう。
3. 「油粘土セット」をそろえるならダイソーがおすすめ

ダイソーの油粘土で代表的なものがこちらだ。
ダイソー「あぶらねんど」
- 材質:炭酸カルシウム、石粉、油脂、潤滑油
- 対象年齢:3歳以上
- 内容量:300g
- 日本製
紙粘土のような白っぽい色が特徴の油粘土で、独特の「匂い」も抑えられている。ダイソーでは油粘土以外にも、粘土関連のアイテムが豊富にそろっている。粘土を収納するケース、造形に必要な粘土版やヘラなども販売されており、いずれも100円のためセットを安く購入できる。
さらに、ダイソーで取り扱う粘土の種類にも注目したい。油粘土以外に定番の紙粘土はもちろん、カラーバリエーション豊富な手工芸用の樹脂粘土やカラー紙粘土などが並ぶ。大人が楽しめるアクセサリーやミニチュアフードをご家庭で作ることも可能だ。
さらに、ダイソーで取り扱う粘土の種類にも注目したい。油粘土以外に定番の紙粘土はもちろん、カラーバリエーション豊富な手工芸用の樹脂粘土やカラー紙粘土などが並ぶ。大人が楽しめるアクセサリーやミニチュアフードをご家庭で作ることも可能だ。
4. セリアなら「グリーンの油粘土」がおすすめ

続いて、セリアで購入できる油粘土を紹介しよう。
セリア「あぶらねんど」
- 材質:炭酸カルシウム、鉱油、石けん、石粉
- 対象年齢:3歳以上
- 内容量:300g
- 日本製
セリアの油粘土も白っぽい色が特徴だ。油粘土特有の匂いやベタつきも控えめである。中には昔懐かしいエメラルドグリーンの油粘土を並べている店舗もある。童心に帰り子どもと一緒に遊んでみてはいかがだろうか?なおセリアでは、軽さが自慢の白い紙粘土を販売している。色が付いたカラー紙粘土もあり、ほかの色と混ぜて楽しむこともできる。
5. 油粘土で遊ぶならキャンドゥの「型」がおすすめ

キャンドゥで購入できる油粘土はこちら。
キャンドゥ「あぶらねんど」
- 材質:炭酸カルシウム、鉱油、石けん、石粉
- 対象年齢:3歳以上
- 内容量:300g
- 日本製
白い油粘土という点ではほかの100均と同じだが、特徴的なのが道具類のラインナップの豊富さだ。キャンドゥでは動物やハート、星などに型抜きできる粘土専用の型を取り扱っている。また平らな粘土版以外に、押し型を作れる型抜き粘土版も購入できる。何度も繰り返し遊ぶ油粘土におすすめのアイテムをそろえやすい。
6. 油粘土に関してよくある疑問と答え

最後に、油粘土に関する疑問とその答えをまとめたのでチェックしておこう。
油粘土はどのくらいの期間使える?
自然乾燥で固まることはないとお伝えしたが、経年劣化により表面が酸化し徐々にパサついていく。ふた付きのケースに収納し、直射日光が当たらない場所で保管しよう。使用期限はおおよそ2〜3年が目安だ。
硬くなった油粘土は柔らかくなる?
チャック付きの保存袋などに入れ、お湯の中で温めるとよい。お湯といっても温度はせいぜい42℃くらいまでだ。このときお湯が直接かからないように気をつけよう。あるいは、暖かい室内に置いておくだけで柔らかくなることもある。
油絵の具を練り込んでも大丈夫?
練り込むこと自体はできるかもしれないが、油粘土が変質してしまうおそれがある。その後も繰り返し使いたいという場合は避けたほうが無難だろう。
結論
油粘土は童心に帰ることができる楽しい遊び道具だ。ぜひ子どもと一緒に100均に行って道具一式を購入し、家族で遊んでみてはいかがだろうか?なお油粘土の対象年齢は必ず守り、使用後は石けんでよく手を洗おう。油粘土は自然乾燥はしないが、寒い季節には硬くなって扱いにくくなる。ラップで包むかビニール袋に入れるなどするのがおすすめだ。