1. スマートフォンの節電は設定から

スマートフォンは設定次第で節電効果を高めることができる。スマートフォンのバッテリーがすぐ切れてしまう人は、まず設定を見直そう。
バッテリーの使用量を確認する
スマートフォンは設定画面からバッテリーの使用状況を確認することができる。それぞれのアプリがどれだけバッテリーを使用しているかを数値で確認できるので、アプリの使用方法を見直す目安になる。
画面の明るさを調整する
スマートフォンは画面が明るければ明るいほどバッテリーを消費する。自動設定にしていると周りの明るさに合わせて画面の明るさが変動するので、蛍光灯の下にいるときや外に出たときに画面が明るくなる。スマートフォンを節電したい場合は、明るさの自動設定をオフにし、見やすい明るさに調整しよう。
会話型の検索サービスをオフにする
スマートフォンに話しかけるだけで検索できる会話型の検索サービスは、オンにしているあいだは常にスタンバイ状態になるので、バッテリー消費が早まることがある。会話型の検索サービスをあまり使用しない人は、オフにしておくと節電になるだろう。
壁紙を変える
スマートフォンは画面が大きいので、壁紙を映しているだけでもバッテリーを消費する。とくに絵が動くライブ壁紙や色鮮やかな壁紙など、情報量の多い壁紙はバッテリーの消費量も大きくなる。スマートフォンを節電するなら、情報量の少ない真っ黒な壁紙に設定するのが有効だ。
2. スマートフォンのバッテリーを節電するコツ

スマートフォンのバッテリーはリチウムイオン電池という電池を使うのが主流である。リチウムイオン電池の仕組みと性質を知って、スマートフォンを節電しよう。
リチウムイオン電池の仕組み
リチウムイオン電池はノートパソコンなどにも使用されている電池で、経年劣化に強いのが特徴だ。電池の内部をイオンが移動し充電と放電を行う仕組みになっている。イオンの移動には限りがあり、繰り返し充電と放電を行っているうちに移動できるイオンの量が徐々に減少する。イオンの量が減少するとバッテリーの持ちが悪くなったり、スマートフォンの本体が熱くなったりというトラブルが起こり始める。
バッテリーを長持ちさせるコツ
リチウムイオン電池は、満タンまで充電した状態を続けると劣化が早まるといわれている。バッテリーが100%になった状態でさらに充電を続けると、バッテリーの内部は電圧が高い状態を保ち続けることになる。スマートフォンのバッテリーは40%を切ったら充電し、80%程度で充電を止めるのが長持ちのコツである。
悪質な警告や広告に注意
まれに「スマートフォンがウイルスに感染しているためバッテリーの消費が早まっている」という旨の警告が出てくることがある。これらの警告とともに特定のアプリのインストールを推奨する広告が出ることもあるが、ウイルスに感染したことによるバッテリーの消耗は考えにくいので無視して構わない。悪質な詐欺の可能性もあるので、安易にアプリをインストールしないように注意が必要だ。
3. 不要な通信をオフにしてスマートフォンを節電する

スマートフォンには便利な機能が多々あるが、使わない機能をオンにしていると無駄なバッテリーを消費してしまう。スマートフォンを節電するために、不要な通信をオフにしよう。
Wi-Fiをオフにする
高速通信に便利なWi-Fiだが、不要な場面でWi-Fiをオンにしていると接続先の検索のために余分なバッテリーを消費してしまう。Wi-Fiに接続するときだけオンにし、それ以外の場所ではオフにしておくだけでも節電になる。
位置情報サービスをオフにする
GPSなどの位置情報サービスをつけっぱなしにしている人も多いだろう。位置情報サービスは地図を見たり、現在地周辺の天気を調べたりするのに便利だが、つけっぱなしにしているとバッテリーの消費が早まる。節電のために、位置情報サービスはこまめにオフにするとよいだろう。
自動同期をオフにする
メールやアプリなど、最新の情報を自動で取得する自動同期機能もバッテリーを消費する一因になる。仕事の関係などで常に最新の情報が必要な場合は自動同期をオンにしておいた方がよいが、そうでない場合はオフにしておくと節電になる。
機内モードをオンにする
スマートフォンの節電方法の中で最も効果がある方法の一つが、機内モードをオンにすることである。機内モードとはすべての通信をオフにする機能のことで、「飛行機の中で使う機能」というイメージがある人も多いだろう。機内モードをオンにすると電話の着信やメールの取得なども停止するので、スマートフォンを使わない就寝中などに活用するとよいだろう。
結論
スマートフォンは人との連絡手段に使うだけでなく、金銭の支払いや目的地までのナビゲーション、暇つぶしのゲームなど、さまざまな場面で使われている。つい使いすぎてバッテリーが切れてしまうこともあるだろう。緊急時にバッテリー切れで不安な思いをしないために、スマートフォンの節電方法を実践してみよう。