1. 玄関の防犯対策【狙われやすい玄関とは?】

泥棒は、事前に下見をする場合が多い。留守にする時間帯や侵入のしやすさ、鍵の位置、防犯設備や番犬の有無、家族構成、部屋の位置、近所の状況などをチェックし、狙う家を決めて対策を練るのだ。狙われやすい玄関を知って防犯対策を考えよう。
外から死角になっている
泥棒が家に侵入するには、人目につかず、周囲の人に怪しまれないことが必須である。壁や植木などで外から玄関が見えにくいと、泥棒も作業がしやすくなるのだ。
防犯設備がない
防犯カメラなどが設置され、防犯対策ができていると、泥棒は侵入することを諦めるだろう。逆に、防犯設備がない家は、泥棒にターゲットにされやすいのだ。
開けやすそうな鍵
鍵穴が1つだけの玄関ドアは泥棒にねらわれやすい。1ドア2ロックといって、1つのドアに鍵は2つが防犯の基本といわれている。鍵の数が多くなると開錠作業に時間がかかり、泥棒が諦めやすくなるのだ。
2. 玄関の防犯対策【侵入の手口とは?】

堂々と玄関から侵入する泥棒は、どうやって鍵を開けているのだろうか。手口にはいろいろあり、対策も変わってくる。それぞれの手口に合った防犯対策が必要だ。適切な防犯対策をするために、泥棒の手口を知っておこう。
ピッキング
ピッキングは、特殊な器具を鍵穴に差し込んで開錠する方法だ。ドアを傷つけることが少ないので泥棒の侵入に気づかず、発見が遅れることも多い。狙われやすいのは、鍵穴が縦型でくの字の形をしているディスクシリンダーという種類の鍵だ。
サムターン回し
サムターンとは、ドアの内側にある、左右に回して開閉するつまみ状の鍵のこと。サムターンを外側から開けるため、ドアにドリルで開けた穴やドアスコープを外した穴、ドアについた郵便受けから、針金などを入れてサムターンを回して開錠するのだ。
カム送り
シリンダーとドアの間に特殊な器具を入れ、デッドボルトを動かして開錠する。デッドボルトとは、鍵の開閉に伴いドアの側面で出入りする部分。ドア枠の穴に差し込まれることで鍵を閉める、かんぬきのこと。
こじあける
ドアのデッドボルト部分のすき間にバールを入れ、パワーで開けるもの。てこの原理を使用するため、外開きのドアに有効な方法だ。
3. 玄関の防犯対策【防犯対策グッズ】

玄関におすすめの防犯対策グッズはいろいろある。玄関のタイプや予算などを考慮し、自宅に合った防犯対策グッズを選ぼう。
補助錠
防犯の基本である1ドア2ロックを実現するために、玄関ドアに補助錠を設置しよう。玄関用の補助錠には、外側用、内側用、リモコンタイプ、暗証番号タイプなど、さまざまな種類がある。また、サムターンやデッドボルト部分をカバーするものもある。侵入に5分以上かかる場合は断念する泥棒が多いといわれているので、既存の鍵に補助錠をプラスして、かんたんには侵入できない玄関を作ろう。
防犯カメラ
防犯カメラは、撮影した映像が証拠になるのはもちろん、しっかり防犯対策ができていることのアピールにもなる。防犯カメラが設置されている家には、侵入しようとは思わないだろう。
センサーライト
センサーライトは、動きや温度の変化によって点灯し、周囲に侵入者を知らせてくれるライトだ。夜間に侵入してきた泥棒は、いきなりライトで照らされて驚き、退散するに違いない。
防犯ブザー
大きな音で侵入者を知らせる防犯ブザーは、人目を避けて行動している泥棒にとって大敵である。音や光を発する防犯対策グッズは効果的なのだ。
防犯砂利
踏むと大きな音がする防犯砂利。玄関付近に設置すれば、玄関に泥棒が近づいたことを確認でき、追い払ったり通報したりできる。
4. 玄関の防犯対策【費用は?】

防犯カメラやセンサーライトなどの設置が難しい防犯対策グッズは、業者に設置を依頼することが多く、設置費用が必要となる。センサーライトは5千~1万円程度だが、防犯カメラの設置は10万円程度と高額になるようだ。
補助錠も、工事が必要な場合は業者に依頼したい防犯対策グッズだ。本体と設置費用で3万円前後~5万円前後くらい。選ぶ補助錠によって費用はさらに変わってくる。自分で設置できる防犯対策グッズは本体価格のみの費用なので、必要な機能を検討して選ぶとよいだろう。
補助錠も、工事が必要な場合は業者に依頼したい防犯対策グッズだ。本体と設置費用で3万円前後~5万円前後くらい。選ぶ補助錠によって費用はさらに変わってくる。自分で設置できる防犯対策グッズは本体価格のみの費用なので、必要な機能を検討して選ぶとよいだろう。
結論
玄関の防犯対策は、1ドア2ロックが重要である。短時間で侵入したい泥棒には、鍵がひとつではないドアは時間がかかるので避けたいのだ。また、防犯対策グッズの存在で、防犯対策がしっかりできた家であることをアピールすることも大切だ。防犯対策グッズの設置で、玄関からの侵入を防ごう。