1. 屋外階段の滑り止めの方法

自宅の屋外階段に滑り止め処理をしたい場合、リフォーム業者に依頼する方法と自分でDIYする方法の2つがある。コストがかかってもより確実に滑り止め処理をしたければ、業者に依頼したほうがいいだろう。なるべくコストをかけたくないときには自分でDIYする方法がおすすめだ。
リフォーム業者に依頼する
リフォーム業者に依頼して階段の滑り止めをする場合、「ノンスリップシートを貼る」「ラバー素材の滑り止めマットを敷く」「階段の角に滑り止めステップを取り付ける」といった方法がある。階段の材質や築年数などによっても適切な施工方法は異なるので、まずは問い合わせてみるのがいいだろう。
自分でDIYする
自分でDIYするなら、滑り止めマットや滑り止め塗料を使った方法がおすすめだ。階段の滑り止め商品には屋内用と屋外用があり、屋外用は靴で踏むのを考慮してより滑りにくいようになっている。また、雨が降ってもはがれないように防水加工がされていたり、室内用より耐久性も優れていたりと機能が異なるので、屋外の階段で使う場合には必ず屋外用を選ぶようにしよう。
屋外階段はコンクリートやアスファルト、金属やタイルなどの材質でつくられているのが一般的だ。商品によって使用できる材質が限られているので、必ず確認してから購入しよう。
屋外階段はコンクリートやアスファルト、金属やタイルなどの材質でつくられているのが一般的だ。商品によって使用できる材質が限られているので、必ず確認してから購入しよう。
2. テープや塗料で階段の滑り止めをする

滑り止めテープや滑り止め塗料を使った滑り止め対策なら、業者に依頼せずに自分でDIYをすることも可能だ。
滑り止めテープ
滑り止めテープを使った施工方法は裏紙を剝がして貼るだけなので、だれにでも簡単にできる方法だ。ロール状で長さをカットして使うタイプと、一枚一枚シール状になっているタイプの滑り止めテープがあり、ロールタイプの滑り止めテープは階段の角にライン状に張り付けて使う。シールタイプはライン状に貼り付けるのはもちろん、タイル1枚おきに貼るといったような使い方もできる。どちらのタイプも階段を降りるときに足がテープに引っかかるので、滑りにくくなるだろう。
溝のあるタイルの階段にライン状にテープを貼る場合には、テープの裏地にアルミを使用しているやわらかいタイプの滑り止めテープを選ぶと、でこぼこにフィットしてはがれにくい。また、階段に砂や汚れが付着していると粘着力が弱くなってしまうことがあるので、掃除をしてしっかり乾燥させた状態で貼り付けよう。
溝のあるタイルの階段にライン状にテープを貼る場合には、テープの裏地にアルミを使用しているやわらかいタイプの滑り止めテープを選ぶと、でこぼこにフィットしてはがれにくい。また、階段に砂や汚れが付着していると粘着力が弱くなってしまうことがあるので、掃除をしてしっかり乾燥させた状態で貼り付けよう。
滑り止め塗料
スプレータイプの滑り止め塗料は、色が透明なので外観を変えずに滑り止め加工ができるところや、足が引っかかって剥がれたりする心配がないことがメリットだ。ヘラで塗るタイプはペンキのような材質の滑り止め塗料で、養生テープを貼って階段にライン状に塗ったり、パターンシートを使ってドット模様に塗ったりして使用する。
3. 凍結する階段には滑り止めマットを敷く

階段に滑り止めテープを貼ったり滑り止め塗料を塗ったりしても、冬に凍結してしまうと滑り止めの意味がない場合もある。寒冷地の凍結する階段の滑り止め対策には、滑り止めマットを敷くのがおすすめだ。2階まである長い階段の場合、1段1段にマットを敷くとなると数が多くなるのであまり現実的ではないが、玄関先に数段の階段がある程度なら滑り止めマットは役立つだろう。
踏圧で氷が割れる滑り止めマット
階段が凍結する地域におすすめなのが、足で踏むと氷が割れるタイプの滑り止めマットだ。マットの内部が空洞やスポンジ素材になっていて、踏むとマットがへこむので、マットの表面にはった薄い氷を割ることができる。スリップによる転倒を防ぐ効果があるうえ、氷を除去するのも簡単で、凍結の時期になったら置くだけでいいので手軽で、ランニングコストもかからないというメリットがある
電気で雪を解かす融雪マット
積雪の多い地域では、電気で雪を解かす融雪マットが使われることもある。マットの1枚1枚に電源コードが付いており、マットをあたためることで上に雪が積もらないようにする仕組みだ。融雪マットを敷いておけば毎朝の除雪作業の負担を大幅に減らすことができるため、積雪地帯の住宅にはおすすめだ。
結論
今回は階段の滑り止め処理をする方法を紹介した。自分で滑り止め加工をするなら、滑り止めテープを貼ったり、滑り止めスプレーを塗ったりする方法が手軽で簡単だろう。より確実に滑り止めをしたいときはリフォームがおすすめだ。階段が滑って危ないと一度でも感じたことがあるなら、だれかが怪我をする前にぜひ検討してみてほしい。