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ボールペンで書かれた「thank you」の文字

ボールペンのインクが出ない原因とは?復活させる裏ワザ5選も伝授!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年3月17日

ボールペンのインクが出なくなる原因を解説するとともに、すぐにできる応急処置を5パターン紹介する。ボールペンのインクトラブルを防ぐためのポイントと併せて参考にしてほしい。また豆知識として左利きの方がボールペンを使いにくい理由、左利きの方がボールペンを選ぶときのポイントなどもお伝えする。

  

1. ボールペンのインクが出なくなる6つの原因

いろいろな種類のボールペンの写真
ボールペンのインクが出なくなる原因はいくつかある。早期解決のためには、その原因を把握することが大切だ。

空気が入り込んだ

ボールペンはペン先を下向きにして使う文房具だ。重力でインクが少しずつ降りてきて、ペン先に付着することで筆記できる構造である。だがペン先を横や上にした拍子などに空気が入り込むことがある。するとインクがペン先へ送られずインクが出なくなってしまうというわけだ。

インクが蒸発した

インクの成分には、顔料や染料などのほか溶剤も使われている。そのうち溶剤は、空気に触れることでわずかずつ蒸発する。時間の経過とともに溶剤が減ると、インクが固まって出なくなってしまうことがある。

インクが劣化または変質、硬化した

気温や気圧の変化でインクが固まることもある。たとえば温度が低いとインクが固まり、出なくなってしまうことがある。インクが残っているのにボールペンが使えなくなったという場合、インクの劣化や温度による硬化といったことも考えられる。

ペン先が汚れや紙繊維で詰まった

ボールペンは、ペン先にある小さなボールが回転して中のインクを送り出す構造だ。そのためペン先に汚れが付着していたりホコリや紙繊維が詰まったりすると、ボールの回転が悪くなりインクが出なくなる(出にくくなる)場合がある。

ペン先に傷が付いた

文字がかすれる、濃淡ができる、文字が途切れるといった場合、ペン先が傷ついていることも考えられる。筆圧が強すぎたり、ペン先が硬いものと接触したりすることが主な原因だ。

インクが切れた

ペン先までインクがきていると残っているように思えるが、内部ではすでに切れているというケースも多い。芯(リフィル)を取り出して確認し、インクが切れていれば交換またはボールペンを買い替えるなどしよう。

2. インクが出ないボールペンを復活させる裏ワザ5選

輪ゴムの写真
ボールペンのインクが出なくなる原因は上述のようにさまざまである。インク切れなどはどうしようもないが、たとえば次のような方法で復活させられるケースもある。

ティッシュを使って復活させる裏ワザ

ペン先の小さなボールの回転が鈍くなっている場合、ホコリや紙繊維などが詰まっていることが考えられるとお伝えした。こうしたケースでは、ティッシュに空書きしてみる方法を試してみよう。ティッシュを数枚重ね、ゆっくり線を引くように空書きするのだ。摩擦でボールペンのボールが回転し、詰まりが取れればインクが出てくる。しばし繰り返してみよう。

輪ゴムを使って復活させる裏ワザ

ボールペンの芯に空気が入ったことが原因でインクが出ないときは、輪ゴムを使って復活させられる可能性がある。ボールペンの中心に輪ゴムをテープで固定し、その輪ゴムの両端を持ってベーゴマを回すようにクルクル回す。遠心力を利用して空気を抜くというわけだ。インクの飛び散りを防ぎたいときは、輪ゴムではなくビニール袋に入れて振り回してもよい。

インクを温めて復活させる裏ワザ

気温が低いことが原因でインクが固まったのであれば、インクを温めてみよう。人肌程度に温める程度でOKなので、ボールペンを手でギュッと握るなどして温めれば使えるようになる可能性がある。このとき注意してほしいのは、ライターやドライヤーなどで温めないということだ。ボールペンの変形や故障、やけどの原因となるおそれがあるため控えよう。

インクを冷やして復活させる裏ワザ

逆に、インクを冷やすことで復活させられる場合もある。一般的に気温が低いとインクが固まるとお伝えしたが、フリクション(消えるボールペン)のインクは−20℃前後まで冷やすことで復活することがあるという。ビニール袋などに入れて冷凍庫でひと晩冷やし、翌日常温に戻してから試し書きをしてみよう。

ペン先を濡らして復活させる裏ワザ

こちらはボールペンのインクが水性だった場合の裏ワザだ。数枚重ねて水に濡らしたティッシュに、ペン先を押し付けてボールを回転させるように動かしてみる。次にペン先の水分を拭き取り、試し書きをしてみよう。一度で出ないときは数回繰り返してもよいが、ペン先を濡らしすぎると逆に書けなくなるおそれがある。さじ加減が難しいため、最悪、そのまま復活しなくても問題ない(支障がない)ボールペンで試すことをおすすめする。

3. 本来インクが出なくなったボールペンを確実に復活させる方法はない

青いボールペンの写真
インクが出なくなったボールペンを復活させる裏ワザを紹介したが、これらはすべて「裏ワザ=復活させられる可能性がある」というだけであり、確実ではない。メーカーの見解もお伝えしておこう。

ボールペンメーカーによれば復活させる方法は「ない」

ゼブラや三菱鉛筆、パイロットなど大手文房具メーカーによれば、書けなくなったボールペンを復活させる方法はないという。お湯に浸けたり火で炙ったりといった対処方法は避けるよう注意喚起されているので、これらの方法は選ばないようにしよう。

本稿で紹介した裏ワザはあくまで一時的かつ不確かなもの

上述のようにインクが出なくなったボールペンを完全復活させる方法は、残念ながらないと思っておこう。本稿で紹介した裏ワザが仮に成功したとしても、それはあくまで「一時的」なものであり、また必ず復活するとは限らない。やはり芯を交換したり新しいボールペンに買い替えたりするのがもっとも確実だ。加えて、日頃からインクが出ないといったトラブルを招かないような対策を講じることも大切になってくる。

4. ボールペンのインクが出なくなるのを防ぐためにできること

ボールペンで文字を書いているところの写真
ボールペンのインクによるトラブルを防ぐには、日頃から使い方に気をつけることが最大の予防策となる。

強い筆圧や硬いものとの接触などを避ける

筆圧が強いと、その分ペン先に負担がかかる。わずかに傷ついたり変形したりすることも想定される。これが蓄積されればインクが出なくなるといったトラブルを招きかねないため、筆圧をかけすぎないように気をつけよう。
またペン先に強い衝撃を与えるのもNGだ。使用時以外も、硬いものとの接触を避けるためペン先を収納したり、キャップをしめたりするなどの工夫をしよう。

インクの使用期限を把握しておく

古いインクは溶剤が蒸発している状態、すなわちインクが固まって出ない状態になりやすい。期限内に使い切るか、インクの交換を検討しよう。なおインクの使用期限の目安は油性が3年、水性が2年である。この期限は製造年月を起点としている。ボールペンの芯に製造年月が印字されているので、チェックしてみよう。

ペン先を下に向けて使用する

ボールペンは紙(机)と60°以上の角度になるように持ち、ペン先を下に向けて使用する。横向きや上向きで書くとインクが逆流したり、空気が入ったりして書けなくなることがある。ノックしたままバッグや筆箱に収納した場合なども空気が入りやすいため注意しよう。

保管方法や保管場所にも気をつける

使用後はキャップを閉めるかペン先をしまい、ノック式ならペン先が下を向くよう縦置き、もしくは横向きに収納する。キャップ式はキャップが上を向くように縦置き、もしくは横置きで収納しよう。保管場所は、直射日光や高温多湿の環境を避けることだ。

5. 豆知識|左利きはボールペンが使いにくい?その理由とは

ボールペンで文字を書こうとしている左利きの人の写真
テーマがずれるが、せっかくなのでちょっとした豆知識も紹介しておこう。一般的に、左利きの方はボールペンが使いにくいといわれている。その理由と左利きの方がボールペンを選ぶときのポイントをお伝えする。

左利きの方がボールペンを使いづらい理由

【ヒントはボールペンの構造にあり】

ボールペンは、ペン先の小さなボールが回転することで書けるということはすでにお伝えした。実は、右利きだとペンが右に傾いた状態でボールがスムーズに回転するが、左利きだとペン先を紙に押し付ける形となり、ペン先が圧迫される(さらに、左から右へ書く日本語の特徴も関係している)。結果としてボールの回転が悪くなり、インクが出にくくなる。これが左利きの方はボールペンが使いにくいといわれている理由だ。

左利きの方がボールペンを選ぶときのポイント

左利きの方にとって使いやすいボールペンの条件とは、どういったものだろうか。第一に「ペン先のボールの回転が滑らかなものを選ぶ」ことだ。購入する際は必ず試し書きをして、書き心地のよいボールペンを選ぼう。
もうひとつ「加圧式のボールペンを選ぶ」のもよい。加圧式のボールペンは、空気の力でインクを押し出して筆記する構造である。そのためボールの回転に左右されることはない。通常のボールペンのように、低温時にインクが固まるといったことがないのもメリットだろう。

6. ボールペンのインクが出ないときは買い替えるのがベスト

ボールペンの写真
インクが出なくなったボールペンを復活させるのは難しい。本稿で紹介した裏ワザでインクが出るようになったとしても、一時的なものであり確実性も約束できないと思っていただきたい。やはり芯を取り替えるか、新しいボールペンに買い替えるのがおすすめだ。
またお伝えしたように、ボールペンのインクは時間の経過とともに書きにくくなる。溶剤の蒸発などによりインクが固まるためだ。インクの使用期限をチェックし、その期限内に使い切るようにしよう。そのほか横向きや上向きで筆記しない、キャップをするなどの対策も実践してボールペンを長持ちさせてほしい。

結論

ボールペンのインクが出ないときに考えられる原因は「空気が入った」「汚れている」などさまざまである。できればインクの交換やボールペンの買い替えを推奨するが、代わりのボールペンをすぐに用意できないときは応急処置として、本稿で紹介した裏ワザを試してみてほしい。
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  • 公開日:

    2019年12月12日

  • 更新日:

    2022年3月17日

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