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ポトスの育て方を分かりやすく解説!水やりや植え替え、増やし方は?

ポトスの育て方を分かりやすく解説!水やりや植え替え、増やし方は?

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2021年7月30日

ポトスは育て方が簡単な観葉植物だ。初心者にもおすすめで、ツルをたらしたり上に伸ばしたりと、さまざまな楽しみ方ができる。この記事ではポトスの育て方の基本をまとめた。水やりや植え替え、増やし方、病害虫対策を詳しく解説しよう。花言葉と風水についても紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

  

1. ポトスとはどんな植物?

まずはポトスとはどのような植物なのかを解説する。種類やその特徴と併せて紹介しよう。

室内でも屋外でも育てやすい人気の観葉植物

ポトスは熱帯原産のツル性植物だ。鮮やかなライムグリーンの葉を持つものから、独特な斑入りの葉を持つものまで、さまざまな品種が生み出されている。屋外はもちろん屋内でも育てやすい。

ハンギング用の鉢で吊るして飾ったり、ヘゴ棒などで上にツルを伸ばしたりと、さまざまな楽しみ方ができるのが特徴。耐寒性が弱いという弱点はあるが、寒さに気をつければ育て方は簡単だ。初心者にもおすすめな観葉植物といえるだろう。

ポトスの種類

・ゴールデンポトス:ハートの形の葉に黄色い斑が入っている
・ライムポトス:明るいライムグリーンの葉が特徴
・ポトスエンジョイ:緑と淡い黄色の斑が美しい
・テルノシャングリラ:濃い緑色の葉がくるりと巻いた形をしている
・パーフェクトグリーン:葉は緑一色で育てやすい
・マーブルクイーン:白色の葉に緑の斑が入っている

2. ポトスを育てる環境は?室内で育てる場合のポイントも

ポトスを育てるならまず環境を整えることから始めよう。育て方の基本として覚えておいてほしい。

日当たりと置き場所

ポトスの葉の色を美しく保ったり、ツルをしっかり伸ばしたりするためには、適度に太陽光に当てる必要がある。ポトスには耐陰性があるために日陰でも育てることができるが、まったく太陽光を浴びさせないと葉の色が悪くなるので注意したい。明るく風通しがよい場所が置き場所としておすすめだ。

ただし、太陽光が必要とはいえポトスは直射日光に弱いという特徴がある。ポトスを長時間直射日光に当てると、葉焼けを起こして枯れてしまうことがあるのだ。そのため、ポトスを日陰のない屋外で育てる場合には遮光ネットをかけ半日陰にする。室内で育てるのであればレースカーテン越しに日光浴をさせてあげよう。

温度管理

ポトスは熱帯原産であるため、暑さには強いが寒さには弱い。そのため、室温は常に8℃以上に保ってあげよう。屋外で育てているポトスでも、冬は室内で育てるのが育て方のポイントだ。

室内で育てる際はエアコンの風が直接当たらない場所に置く

エアコンの風はポトスにとって大敵だ。エアコンの風が当たり続けるとポトスの葉が乾燥して弱る。ポトスを室内で育てる場合には、エアコンの風が直接当たらない場所に置いてあげよう。

日陰に飾る場合は毎日3〜4時間ほど日光浴をさせる

室内で日が当たらない場所にポトスを飾りたいのであれば、毎日3~4時間はレースカーテン越しに日光浴をさせてあげよう。しかし、毎日のようにポトスの鉢を移動するのは面倒である。手間のかからない適切な場所にポトスを飾れないか検討してみよう。

3. ポトスの育て方1|水やりと肥料、用土

ポトスを元気に育てるためには、水やりや肥料、用土が重要だ。育て方のポイントとコツを詳しく解説する。

夏の水やり

夏(気温25℃前後)の水やりは1~3日ごと、朝か夕方に1回が目安だ。ただし、水やりをするかしないかを判断する際に最も重要なのは、土の表面が乾いているかどうかを確認することである。

土の表面が乾いていることを確認したら、鉢の下から水が出てくるまでたっぷりと水を与えよう。その際、受け皿に溜まった水は毎回捨てるようにしたい。受け皿に溜まった水を放っておくと、土の中の酸素が減って根が呼吸困難に陥り、根腐れの原因となってしまう。

冬の水やり

冬(気温10℃以下)の水やりは7~10日ごとで、昼に1回を目安にする。春・秋(気温15℃前後)なら、4~5日ごと朝か夕方に1回ほど水やりをしよう。水やりを頻繁に行いすぎても根腐れを起こしてしまうので注意。とくに、冬はポトスの休眠期であるため、土の表面が乾いても2~3日は水やりを控えたほうがよい。

葉水

ポトスをより美しく育てるために積極的に行いたいのが葉水である。葉水とは、葉、とくに葉の裏に霧吹きなどで水を吹きつけることだ。ポトスの葉をみずみずしく保ったり、害虫を防いだりする効果がある。ポトスの葉の緑を美しく保ちたいのであれば、葉水をしてあげよう。また、乾燥は葉にホコリがたまる原因になる。エアコンなどで室内が乾燥しているとき、小まめに葉水をするのが育て方のポイントだ。

肥料・追肥

春から秋の生育期には、緩効性化成肥料を2ヶ月に1回ほどあたえる。液体肥料なら7~10日に1回を目安にしよう。冬に肥料を与えると肥料焼けになるので注意。葉が黄色っぽくなったら肥料切れの可能性があるので、小まめにチェックしよう。

観葉植物用の置き肥を1ヶ月に1回ほど使えば大きく育つ。逆に小さいまま育てたいなら、肥料は少なめがよい。なお、コバエが発生する可能性があるので、有機肥料は避けたほうがよい。

用土

ポトスには水はけのよい土を選ぼう。ホームセンターなどでも購入できる、観葉植物の培養土がおすすめだ。土の表面を赤玉土や化粧砂でおおうとコバエの発生を予防できる。

自分で土を作るなら「赤玉土小粒7」「腐葉土2」「堆肥1」の割合で混ぜよう。また、土の代わりにハイドロボール(高温で焼いた粘土)を使った育て方なら、虫が発生しにくい。

4. ポトスの育て方2|植え替えと剪定

ポトスは植え替えや剪定をすることで健康に育つ。育て方の基礎として方法を覚えておこう。

植え替え

ポトスを植え替える時期は5〜7月がおすすめだ。小さな鉢のまま育ちすぎると根詰まりを起こすので、2年に1回を目安に大きめの鉢に植え替える。まずは、土を三分の一ほど落として絡まった根を優しくほぐそう。このとき古い根はある程度カットする。新しい鉢に植え替えたあとのポトスは弱っているので、10~14日ほど日陰で管理してほしい。

剪定

古い葉や伸びすぎた茎を放置していると風通しが悪くなる。春から秋の生育期が剪定のタイミングだ。切れ味のよいハサミを使って適度に葉や茎を減らし、風通しをよくするのが育て方のポイントだ。ただし、ポトスからでる白い汁に触ると、肌がかぶれる可能性がある。剪定のときはゴム手袋などを着用して、汁が手についたらすぐに洗い流そう。

5. ポトスの増やし方

ポトスは簡単に増やすことが可能だ。挿し木と水耕栽培の水差し、2つの方法を説明する。

挿し木で増やす方法

5~7月ごろに挿し木をしてポトスを増やそう。2~3節つけた元気な茎(挿し穂)を10cmくらいにカットする。あとは挿し木用の用土を用意して、二分の一くらいまで挿すだけだ。明るく直射日光が当たらない場所に置き、乾燥しないよう適度に水やりをしよう。1ヶ月ほどたつと発根するので、2ヶ月まで待ってから植え付てほしい。

水栽培の場合は?

ポトスは水挿しで増やすことができる。挿し木と同じように、2~3節つけた元気な茎をカットしよう。水を入れたグラスに刺したら、明るい日陰で管理する。水を小まめに入れ替えて清潔に保つのがポイントだ。根が十分に伸びたら土や水耕栽培で育てよう。

6. ポトスの育て方で注意すべき病害虫とその対策

ポトスを元気に育てたいなら病害虫に注意したい。代表的な病害虫とその対策を紹介しよう。

ハダニ、アブラムシ、カイガラムシなどに注意

ポトスを育てるならハダニやアブラムシ、カイガラムシに注意しよう。ハダニは栄養を吸収してポトスを弱らせる。水に弱いので水をかけて減らすか、専用の駆除剤を使おう。アブラムシは栄養を吸収して、さらにウィルスを媒介することもある。粘着力が弱いテープなどで取り除くか、専用の駆除剤を使用してほしい。

殻をもつカイガラムシは駆除剤が効きにくいので厄介だ。歯ブラシなどでこすって落とすといった方法で駆除する。葉水で葉っぱの表と裏を湿らせる、適度に剪定して風通しをよくするといった対策で、これらの害虫を予防するのが育て方のポイントだ。

まれに炭そ病にかかることがある

ポトスは丈夫で病気にかかりにくいが「炭そ病」には注意が必要だ。カビが原因の病気で、高温多湿の時期に発生しやすい。灰白や黒っぽい色の斑点が出てきて、広がると葉が破れやすくなり枯れてしまう。

病気にかかった葉や茎は回復しないので、早めに剪定してほしい。また、水やりでホコリなどの汚れを除去し、葉や茎を剪定して風通しをよくすることで予防になる。高温多湿の時期は葉水をやや控えてほしい。

7. ポトスの花言葉と風水

ポトスを育てるなら花言葉にも注目しよう。風水での意味とおすすめの置き場所を併せて紹介する。

ポトスの花言葉

ポトスの花言葉は「永遠の富」「華やかな明るさ」だ。光沢のある葉が上に向かって伸びることから永遠の富、色落ちしにくくキレイな緑を維持することから華やかな明るさを連想させる。金運を高めたいときや、新生活の始まりなどに育てたい観葉植物といえるだろう。

ポトスの風水

ポトスは風水的に「恋愛運アップ」や「自己の活性化」といった効果があるとされる。丸い葉っぱには心を和らげる作用があるため、落ち込んだときに役立ててほしい。「運が上に向く」といった意味で、上向きに仕立ててもよいだろう。

一方で繁殖力が強いポトスは「陰」の気が強いとされる。人のエネルギーを奪うといった側面があるため、寝室に置くのは避けてほしい。キッチンやトイレ、浴室、部屋の隅が置き場所に適している。陶器やガラスの鉢に植えて、南西に置くとさらに効果的だ。

8. ポトスの育て方は意外と簡単!初心者もぜひチャレンジしてみよう

ポトスは初心者におすすめの観葉植物だ。いろいろな品種があり見た目もそれぞれ違うので、好みのポトスを選んでほしい。寒さや日当たりに気をつければ、初めてでも元気に育てることができる。

直射日光を避けて適度に水やりをするのが育て方のポイントだ。夏は1~3日、冬は7~10日ごとの水やりを目安にしよう。また、適度に葉水をすればみずみずしく保つことができ、害虫の予防にもなる。

結論

基本の育て方をマスターしておけば、ポトスは室内でも元気に育つ。日当たりや置き場所、水やり、葉水が育て方のポイントだ。葉や茎が増えたら剪定して、鉢が小さくなったら植え替えよう。挿し木や水挿しで簡単に増やせるので、ぜひ試してみてほしい。花言葉や風水での意味を覚えておけば、育てるのがより楽しくなるだろう。
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  • 公開日:

    2019年12月 5日

  • 更新日:

    2021年7月30日

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