1. リビングにおすすめのエアコンの機能
家族が長い時間を過ごすリビングは、温度・湿度ともに常に快適を保ちたい空間だ。そのため、以下のような機能が搭載されている最上位モデルを選ぶのがおすすめだ。
気流コントロールが細かくできる
人が多く集まり、出入りも激しいリビングは、居室内の寒暖差が大きくなってしまう。できるだけその差を抑え快適性を保つためにも、細かく気流をコントロールできるタイプを選ぶといい。最近は、人の動きをセンサーで感知してコントロールする機種も多く出回っている。
省エネ機能付き
最上位モデルには省エネ性能が高いものが多く、将来的にはコスト面でも得になる。最初の購入価格は高めになるが、月々の電気代金が抑えられるため、結果的には安い買い物をしたことになる。とくに使用頻度の高いリビングで使うエアコンの場合、省エネタイプは重要視したい。
自動清掃機能付き
たくさんの人が長く滞在するリビングだけに、ほこりが舞うことも多く、エアコンも汚れやすくなる。エアコン内部を自動で掃除をしてくれる機能が付いていると、手入れが楽で耐久性も高まる。また、キッチンとリビングがつながったLDKタイプの部屋だと、エアコン内部はより汚れるのでとくにおすすめだ。
2. 寝室にはこれ!おすすめのエアコン機能
寝室は、寝るだけではなく、夜の静かな時間を過ごすなど、ゆったりとしたい場所だ。静かなときを過ごす寝室にふさわしい機能は、以下が挙げられる。
静粛性
寝室で最も重要なのが、眠りを妨げない「静粛性」だ。静粛性を調べるには、仕様にある「室内運転音」をチェックする。一般的には、50~70デシベルに設定されているものが多いが、寝室では、なるべく50デシベル程度のエアコンを選ぶようにしよう。50デシベルとは、「静かな事務所の中で、普通の声で3m以内で会話が可能」な音とされている。また、対応畳数を、実際の寝室よりも少し大きなものを選ぶと、冷房能力が高いためフル稼働を続ける必要もなく音も小さくなる。
自動清掃機能や加湿機能
寝室は常に清潔に保っておきたいので、自動清掃機能付きのものも検討したい。また、冬の乾燥時にウィルスの発生を抑え、のどを保護するためにも、加湿機能もあるといい。就寝中に体調を崩さないためにも、これらの機能もぜひ選択肢に入れたい。
3. エアコンメーカー別のおすすめポイント
エアコンメーカー各社の特徴もチェックして、自分に最適な機種を選ぼう。
大手5社が誇る独自機能
以下に、エアコンの代表的なメーカー5社における人気シリーズの特徴をまとめる。
1.ダイキン
1.ダイキン
うるさらシリーズ 「加湿機能、ストリーマ(エアコン内部のカビを抑制)」
空調メーカーとして有名なダイキンのエアコンは、空気循環と快適な湿度コントロールに優れている。また、加湿ができるのは、ダイキンだけである。
2.パナソニック
2.パナソニック
Panasonic Xシリーズ・エオリアシリーズ 「 ナノイー」
パナソニックは、「ナノイーX」「エアコン内部オートクリーンシステム」「空気清浄機能」で、清潔さと快適空間にこだわりをもっている。最近は、気象データを取り込み未来の空気の汚れを先読みして、自動で空気清浄をスタートする「AI先読み空気清浄」機能も搭載。
3.三菱電機
3.三菱電機
霧ヶ峰シリーズ 「ムーブアイ」
三菱独自の高精度赤外線センサー「ムーブアイ」が、人の場所や手足の体温変化も見極めて、一人ひとりの温度の感じ方に合わせて運転。寒がりにも暑がりにも快適な空間を実現。
4.日立
4.日立
白くまくんシリーズ 「くらしカメラ」
日立は、「くらしカメラAI」や「間取りサーチ」で、一人ひとりの顔を識別して気流をコントロール。また、「凍結洗浄」で、熱交換器のほこりや油汚れを自動で一気に洗い流す、汚れにくいエアコンが特徴である。
5.シャープ
5.シャープ
シャープ H-Xシリーズ 「プラズマクラスター」
シャープは、独自の「プラズマクラスター」による、室内の空気浄化が魅力である。汗やペット、料理などのにおいの消臭や、部屋干しのにおいを抑制する効果も期待できる。また、エアコンは稼働せずにプラズマクラスターのみの運転もでき、空気清浄機としても活躍する。
結論
エアコン選びは、部屋の対応畳数で選ぶ以外にも、リビングや寝室といった設置する場所、利用者や利用シーンなどに合致した機能を優先して検討したい。メーカーごとに特徴も異なるので、今回紹介したポイントを参考に最適なエアコンを選んでほしい。