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節電は冷蔵庫の見直しから!各家電の電気量比較と節電のポイント

節電は冷蔵庫の見直しから!各家電の電気量比較と節電のポイント

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年7月 8日

現代の日本は消費税増税や年金など、さまざまな社会問題を抱えている。そのため、今から少しでも貯蓄を増やそうとする人は増加傾向にある。そこで意識が高まっているのが節電だ。電気をこまめに消すのはもちろんだが、冷蔵庫の見直しをしてみると大きな節電効果が見込めるかもしれない。とくにかなり昔に購入した冷蔵庫を使い続けている方は要チェックだ。

  

1. 節電の第一歩!家電製品の電気使用量を比較

家庭にはエアコン、テレビ、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機などさまざまな家電製品がある。では、それぞれの電気使用量がどのくらいなのか、把握できている方はどのくらいいるだろうか。節電を意識するのであれば電気使用量を把握し、どこにどのくらいの電気代を支払っているのか知るところから始めなければいけない。

各家電製品の電気使用量を比較

資源エネルギー庁の平成22年度省エネルギー政策分析調査事業「家庭におけるエネルギー消費実態について」を参考にすると、一家庭の電気使用量は冷蔵庫が最も多く、その割合は全体の14.2%と1割以上を占めている。次いで照明器具が13.4%、テレビが8.9%、エアコンが7.4%という結果だ。

しかし、この結果に驚く方はそう多くないだろう。365日24時間ずっと稼働している冷蔵庫は、ほかの家電製品と比較しても電気使用量が多くなるのは当然だからだ。ただし、これは裏をかえせば、冷蔵庫を見直すことで大きな節電にも繋がるということだ。

冷蔵庫だけで年間約14,000円の出費

電気使用量を比較した結果、全体の1割以上を冷蔵庫が占めていることが分かった。そうなると今度は具体的な電気代が気になるだろう。ちなみに冷蔵庫の容量は3人家族で430~480L、4人家族で500~550Lが目安となる。今回は4人家族を想定し、500~550Lの冷蔵庫の電気代を算出してみた。

電気使用量や電気代はモデルによって異なるが、2008年モデルの冷蔵庫は年間消費電力が約490~540kWhで、年間電気代は13,230~14,580円かかる。つまり冷蔵庫だけで1ヵ月あたり約1,200円支払うこととなる。

ほかの家電製品と比較してみても冷蔵庫の電気使用量は無視できない。ここにこそ節電を成功させる秘訣があるのは明白だ。

2. 節電するなら冷蔵庫の見直しが1番おすすめ

冷蔵庫の電気使用量を抑えるためにできることは主に5つある。ポイントを押さえ、実践することで大幅な節電に繋がるだろう。具体的な節電効果を知ってもらうため、経済産業省が公開している「家庭の省エネ大事典」を元に、年間の省エネと節電の効果について紹介する。

設定温度を変える

冷蔵庫の温度設定を「強」から「中」、またエコモードに変えたり、季節ごとに調節したりすることで節電に繋がる。周囲温度22℃で設定温度を強から中にした場合、年間61.72kWhの省エネ、約1,670円の節電が見込める。

詰め込みすぎない

冷蔵庫内にものを詰め込みすぎると冷気が循環しにくくなり、冷えるまで時間がかかる。さらに奥のものを取り出すのに時間がかかり、冷気が外に逃げてしまい冷蔵庫内を再度冷やすのに電気の使用量が多くなりがちだ。

詰め込みすぎた時の半分の量にすると年間43.84kWhの省エネ、約1,180円の節電が見込める。

無駄な開閉はしない

無駄な開閉は冷気が逃げるのでおすすめしない。冷気が逃げるので、開閉の回数は最低限に留めることが重要だ。また、冷蔵庫内がすっきりしているとものの位置が把握しやすいので、開けている時間を短縮することができる。

開けている時間を20秒から10秒に減らすよう意識するだけで年間6.10kWhの省エネ、約160円の節電が見込める。

冷蔵庫と壁に隙間をあける

壁から適切な間隔で設置すると年間45.08kWhの省エネ、約1,220円の節電が見込める。ちなみに冷蔵庫の適切な設置位置は天井から5~30cm、壁から0.5~2cm離した場所だ。また直射日光やガスコンロなど熱源を避けて置くのがおすすめ。

冷蔵庫を買い替える

最近の冷蔵庫は省エネタイプが多く、10年前のモデルと比べると大きな節電効果が期待できる。

一例として同じメーカー、同じサイズの冷蔵庫を2008年モデルと2018年モデルで比較すると、年間216~266kWhの省エネ、約5,830~7,180円の節電が見込める。2018年モデルの年間消費電力は10年前の2/3で収まっていて、その差は歴然だ。故障したら購入するのではなく、古いタイプのものはすぐにでも買い替えすることをおすすめする。

3. 買い替えだけが節電じゃない!使わない家電製品のコンセントは抜く

省エネタイプの家電に買い替えるだけで満足してはいけない。さらに節電を徹底することで、余計な電力を使わずに済む。

すぐにできる節電といえば、使わない家電はコンセントから抜くことだ。電源を切っていてもコンセントを抜かないままにすると「待機電力」がかかる。待機電力は年間電気量の5%を占めるといわれている。炊飯器を例にすると1日7時間保温し、コンセントに差し込んだままの場合と保温せずにコンセントから抜いた場合を比較すると年間45.78kWhの省エネ、約1,240円の節電が見込める。ほかにもポットやパソコンなど使わない電化製品は、コンセントから抜くよう徹底しよう。

これらの節電術と、冷蔵庫の節電術を組み合わせることで、さらなる節電・節約効果が期待できる。

結論

今回、省エネタイプの冷蔵庫への買い替えをおすすめしたが、使えるのに捨てるのはもったいないと思う方もいるだろう。しかし省エネ基準達成率が高ければ高いほど省エネに優れ、年間消費電力も少なくなり、その結果、節電にも繋がる。そう考えると、10年前の冷蔵庫を使い続けるほうが勿体ないと思うはずだ。また、冷蔵庫の買い替え以外にも設定温度を変える、詰め込みすぎない、無駄な開閉はしない、冷蔵庫と壁に適度な隙間をあけるなどの工夫も忘れてはいけない。ほかの家電製品も使わないならコンセントを抜くことを意識し、徹底することで大きな節電効果が期待できる。
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  • 公開日:

    2019年12月14日

  • 更新日:

    2021年7月 8日

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