1. 1対1で名刺を渡すときの基本マナー
名刺は「目下」の者から差し出す
まず名刺を渡すときの基本的なマナーを確認しておこう。名刺交換のルールとして、目下の者から先に名刺を差し出すというマナーがある。
例えば企業を訪問した場合は、訪問した側が相手企業に商品またはサービスの購入をお願いしにきていることになる。したがって、訪問した側が先に名刺を差し出すのがマナーだ。
反対に、会社にいて外部から営業が訪ねてきた場合は、相手側がこちらに商品・サービスの購入をお願いすることになるので、名刺を先に受け取る側となる。
また、社内で名刺交換をする場合は、役職が下の者から目上に対して名刺を出すのがマナーだ。
例えば企業を訪問した場合は、訪問した側が相手企業に商品またはサービスの購入をお願いしにきていることになる。したがって、訪問した側が先に名刺を差し出すのがマナーだ。
反対に、会社にいて外部から営業が訪ねてきた場合は、相手側がこちらに商品・サービスの購入をお願いすることになるので、名刺を先に受け取る側となる。
また、社内で名刺交換をする場合は、役職が下の者から目上に対して名刺を出すのがマナーだ。
名刺の基本的な渡し方
基本的な渡し方は次の手順で行う。
- 名刺を取り出し名刺入れの上に置く(名刺の向きは相手側にする)。
- 名刺と名刺入れを胸の高さで両手にもち、親指を添える。
- 相手の顔を見ながら「〇〇社の○○(フルネーム)と申します」と名乗り、名刺を差し出す。
名刺を差し出すとき、自分の名刺を見ながら名乗ると失礼にあたる。視線は相手に向くように注意し、笑顔ではっきりと相手に聞こえるように話すよう、心がけよう。
2. 名刺を同時に交換する場合は片手で渡す
ビジネスシーンで多いのが片手で同時に名刺を渡す方法だ。本来片手で名刺の受け渡しをすることは失礼にあたるが、商談など複数の人との交換やスピーディに受け渡しを行うために片手で同時交換するケースは多い。そのため片手で同時に名刺を渡す方法をおさらいしておこう。
名刺を同時に交換する手順
- 名刺を数枚取り出し名刺入れとの間に挟んでおく(名刺は相手に向けておく)
- 名刺を1枚取り出して名刺入れの上に置く(このときは両親指を添えておく)
- 右手に名刺、左手に名刺入れを持つ
- 右手の名刺を相手が受け取りやすい高さで差し出す。
- 同時に、左手の名刺入れを受け皿にして差し出された名刺を受け取る
- 名刺入れに乗せた相手方の名刺に両親指を添える。
- 相手の名前を確認する。
- 相手方の名刺を名刺入れの下に回す。
- 1~6を繰り返す
名刺を渡すときは、くれぐれも上からたたきつけるような形にならないように気をつけよう。また、受け取った名刺は親指を添えるときに、相手の会社のロゴマークや氏名にかぶらないように注意しよう。
3. 縦型の名刺は名刺入れも同じ向きにして渡す
1980年代にインターネットが出現したことで、それまで名刺に記載されていた住所と電話番号はサイトのURLとメールアドレスになった。それと同時に、名刺の書き方も縦型から横型へと姿を変えるようになったが、少数になったとはいえ縦書きの名刺はまだまだ健在だ。
縦型の名刺の渡し方として、名刺は相手が読める向きにする。このとき名刺入れも合わせて縦にするが、名刺入れの輪の部分が右側になるように気をつけよう。
縦型の名刺の渡し方として、名刺は相手が読める向きにする。このとき名刺入れも合わせて縦にするが、名刺入れの輪の部分が右側になるように気をつけよう。
結論
今回は、名刺の渡し方を確認した。名刺の渡し方は基本的なビジネスマナーであり、重要だ。名刺交換では名刺を渡すだけではなく、笑顔や声のトーンといった人柄が出るので、決してないがしろにすることはできない。相手に失礼とならないように、ぜひ今回説明した渡し方のマナーを参考にしてほしい。