目次
1. 新品のガスファンヒーターの臭いは問題ない?

ガスファンヒーターの臭いには、注意しなければならないケースと問題ないケースがある。中でも新品のガスファンヒーターから変な臭いがするケースは、とくに心配しなくていいだろう。
新品のガスファンヒーターには内部の部品に加工油が付着していることも多く、その状態で運転すると油がこげて臭いや煙が出る場合がある。しばらく使っていると自然と収まるため、十分な換気をしながら使えば問題ない。
新品のガスファンヒーターには内部の部品に加工油が付着していることも多く、その状態で運転すると油がこげて臭いや煙が出る場合がある。しばらく使っていると自然と収まるため、十分な換気をしながら使えば問題ない。
2. ガスファンヒーターが焦げ臭いのはほこりが原因?

ガスファンヒーターから焦げたような臭いがする場合は、たまったほこりが原因の可能性が高い。ほこりを取り除くには、ガスファンヒーターのエアフィルターと温風吹き出し口を掃除しよう。
エアフィルターの掃除方法
エアフィルターに付着したほこりを掃除機で吸い取る。ほこりがひどい場合は、バケツや洗面台にぬるま湯を張り、中性洗剤を溶かして洗うといい。
温風吹き出し口の掃除方法
吹き出し口にたまったほこりを掃除機で吸い取る。汚れや白い粉が付いている場合も、やわらかい布などで拭き取っておこう。
それでも臭いがする場合は
エアフィルターと温風吹き出し口を掃除してもまだ臭いがする場合は、内部のほこりが燃えて臭いを出しているのかもしれない。ガスファンヒーターの販売店やメーカー、工事店に依頼して点検してもらおう。ほこりはフロントパネルの裏や燃焼部にもたまりやすいが、これらの部分は自力で掃除できないため、プロに任せるのが一番だ。なおガス漏れを防ぐためにも、自分で内部を分解するのは避けよう。
3. リフォームやワックスがけがガスファンヒーターの臭いの原因になることも?

ガスファンヒーターはガスの燃焼に室内の空気を利用している。そのため部屋の壁材や床材から臭いが出ている場合、ガスファンヒーターから出る空気が臭いと感じるケースもあるだろう。
もしリフォーム後に臭いが気になるなら、ガスファンヒーターではなく壁材や床材から出る化学物質の臭いが原因かもしれない。ワックスがけをしたあとの家では、温まったワックスが臭う可能性がある。これらはしばらくすると臭わなくなるので、それほど心配する必要はない。
もしリフォーム後に臭いが気になるなら、ガスファンヒーターではなく壁材や床材から出る化学物質の臭いが原因かもしれない。ワックスがけをしたあとの家では、温まったワックスが臭う可能性がある。これらはしばらくすると臭わなくなるので、それほど心配する必要はない。
スプレーや防虫剤も要注意
ガスファンヒーターの近くでスプレーや防虫剤などを使った場合も、臭いの原因となる。スプレーや防虫剤については爆発の危険もある(※1)ため、たとえ臭いがしない場合でも使用しないほうがいい。
また、フロンガスや塩素系溶剤からは腐食性ガスが発生する。それにより健康を害したり、ガスファンヒーターの金属パーツがさびたり、ヒーターが故障したりもする。ガスファンヒーターなど火気のある場所の近くでスプレー類を使うのは絶対にやめよう。
また、フロンガスや塩素系溶剤からは腐食性ガスが発生する。それにより健康を害したり、ガスファンヒーターの金属パーツがさびたり、ヒーターが故障したりもする。ガスファンヒーターなど火気のある場所の近くでスプレー類を使うのは絶対にやめよう。
4. ガスファンヒーターからガスの臭いがしたら要注意!

ガスファンヒーターからガスの臭いがしたら、ガス漏れの危険性がある。そのため速やかに使用を中止すべきだ。ガス漏れが起きると、電気を使った際に出る小さな火花など、ちょっとした火花でも引火して爆発するおそれがある(※2)。
また、室内に新鮮な空気が不足している状態でガスファンヒーターを使うと、ガスが不完全燃焼を起こして一酸化炭素中毒になる危険性も考えられる(※3)。一酸化炭素は無色無臭だが死亡事故につながる重大な危険性もあり、臭いがしなくても注意が必要である。ガスファンヒーターなどのガス機器を使う際は必ず換気をしよう。
また、室内に新鮮な空気が不足している状態でガスファンヒーターを使うと、ガスが不完全燃焼を起こして一酸化炭素中毒になる危険性も考えられる(※3)。一酸化炭素は無色無臭だが死亡事故につながる重大な危険性もあり、臭いがしなくても注意が必要である。ガスファンヒーターなどのガス機器を使う際は必ず換気をしよう。
ガス臭がした場合の対処法
もしガスの臭いがした場合は、まず窓を大きく開けて換気を行う。次にガス栓とメーターガス栓の両方を閉めよう。そのあとすぐにお使いのガス事業者に連絡を入れ、臭いがすることを伝えてほしい。
ガス漏れを起こさないための対処法
ガス漏れの原因となるのは、ゴム管の劣化、ガス栓とヒーターの接続不十分、ヒーターの故障などが挙げられる。ガス漏れなどの事故を防ぐためにも、3シーズンに1回程度を目安にガスファンヒーターの点検整備を受けるといい。販売店やメーカーに相談し、ヒーターを安全に使おう。
結論
ガスファンヒーターの臭いの原因はさまざまだが、新品の場合は油が焦げた臭い、リフォームやワックスがけをした場合は化学物質の臭いの可能性が高い。これらはしばらくすると臭いが収まるため問題ない。またほこりがたまっている場合は掃除し、ガスの臭いがするケースは危険なためすぐに使用を中止しよう。
(参考文献)
※1出典:一般社団法人日本ガス石油機器工業会「ガスファンヒーター・ガスストーブの安全な使い方」
https://www.jgka.or.jp/gasusekiyu_riyou/anzen/gasu_stove/index.html
※2出典:呉市消防局「ガスによる事故に注意」
https://www.city.kure.lg.jp/site/syoubou/gasu-1.html
※3出典:一般社団法人日本ガス石油機器工業会「ガス湯沸器やガス暖房機をご使用の皆様へ」
https://www.jgka.or.jp/gasusekiyu_riyou/flyer/pdf/34_gas-kankicyui-chirashi_2012_03_00.pdf
※1出典:一般社団法人日本ガス石油機器工業会「ガスファンヒーター・ガスストーブの安全な使い方」
https://www.jgka.or.jp/gasusekiyu_riyou/anzen/gasu_stove/index.html
※2出典:呉市消防局「ガスによる事故に注意」
https://www.city.kure.lg.jp/site/syoubou/gasu-1.html
※3出典:一般社団法人日本ガス石油機器工業会「ガス湯沸器やガス暖房機をご使用の皆様へ」
https://www.jgka.or.jp/gasusekiyu_riyou/flyer/pdf/34_gas-kankicyui-chirashi_2012_03_00.pdf