1. カーテンの選び方【窓のタイプと採寸方法】
まずはもっとも基本となる【窓の種類とサイズ】に着目したカーテンの選び方から見ていこう。
窓のタイプ
「掃き出し窓」「腰高窓」「出窓」「小窓」などがある。掃き出し窓とはベランダなどに出入りできる大きな窓だ。腰高窓はもっとも多いタイプで、文字通り腰あたりの高さの窓。そのほか、外壁よりも突き出している出窓、浴室などに設けられることが多い小窓などがある。
カーテンの選び方の基本は、こうした窓のタイプに合っていること、そして次に説明するサイズが合っていることだ。これが正しい選び方への第一歩となる。
カーテンの選び方の基本は、こうした窓のタイプに合っていること、そして次に説明するサイズが合っていることだ。これが正しい選び方への第一歩となる。
採寸方法
カーテンの選び方で重要なサイズ。失敗しないためにも採寸方法を覚えておこう。
幅を測る
カーテンレールの左右両端にある吊り金具の中心を、直線で結んだ長さがカーテンの幅になる。ヒダ付きカーテンの場合は、その幅に1.05を掛ける選び方が基本だ。
なお、カーテンレールが装飾レールの場合は、左右両端のキャップの付け根から採寸しよう。また、出窓などはすべてのカーテンレールの長さを測っておこう。
なお、カーテンレールが装飾レールの場合は、左右両端のキャップの付け根から採寸しよう。また、出窓などはすべてのカーテンレールの長さを測っておこう。
長さを測る
掃き出し窓は、ランナー(カーテンレールに付いているフックをかける部分)の下から床までの寸法を測り、そこからマイナス1〜2cmの長さのものを選ぼう。マイナスするのは、床を引きずらないようにするためだ。
腰高窓なら、同じようにランナーから窓枠の下までを測り、プラス15〜20cm程度のものが丁度いい(光が漏れるのを防げる)。逆に出窓の場合は、マイナス1〜2cmが目安になる。
腰高窓なら、同じようにランナーから窓枠の下までを測り、プラス15〜20cm程度のものが丁度いい(光が漏れるのを防げる)。逆に出窓の場合は、マイナス1〜2cmが目安になる。
2. カーテンの選び方【色の基礎知識】
カーテンの選び方でもっとも重要と言ってもいいのが【色】だ。空間の雰囲気を決定づけることもあるため、失敗しない選び方を身につけておこう。
空間の配色
空間の配色は大きく「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」に分けられる。ベースカラーとは壁や床など、メインカラーはベッドやソファー、カーテンなど、アクセントカラーは小物などと覚えるといいだろう。カーテンの色や柄の選び方は、まず空間の配色を知るところから始まる。
カーテンの色・柄
- 同一色=ベースカラーと同系色でトーンがやや違うものを取り入れる方法
- 類似色=ベースカラーと近い色同士を取り入れる方法
- 反対色=ベースカラーとは逆の色(ピンク⇔グリーン、オレンジ⇔ブルーなど)を取り入れる方法
どれを取り入れるかは好みだが、こうした選び方のポイントを押さえておくとカーテン選びもズムーズに行くはずだ。
色が人に与える印象
色・柄の選び方と併せて、色が見る人に与える印象も把握しておくといいだろう。たとえば「ブルー」なら爽やか、冷静、穏やか、希望といった印象を与える。トーンによっては神秘性を感じられることもある。
「グリーン」は植物など自然を連想させ、優しさ、安らぎといった印象を与える。脳を落ち着かせる作用もある。黄色のカーテンはあまり見かけないかもしれないが、「イエロー」は陽気、健康、幸運などとにかく明るい印象を与えてくれる。
「グリーン」は植物など自然を連想させ、優しさ、安らぎといった印象を与える。脳を落ち着かせる作用もある。黄色のカーテンはあまり見かけないかもしれないが、「イエロー」は陽気、健康、幸運などとにかく明るい印象を与えてくれる。
3. カーテンの選び方【設置する場所】
【設置する場所】によってカーテンの選び方が変わってくる。
空間別・おすすめのカーテン
リビング
家族で過ごす時間も長くなるため、自然と目に入る機会も増える。そのため主張が強すぎないものがいいだろう。ソファや家具などとの兼ね合いもあるが、ベージュやブラウン、グリーンといった落ち着いた色や柄のカーテンがおすすめだ。
寝室
体を休める場所なので落ち着いた色が好ましい。ブルーやブラウン、ベージュ、ブラックなどを選び方の基準にするのはいかがだろうか。寝具と同一色または類似色で揃えるとスッキリするはずだ。また、不必要に光が入ってくると睡眠を妨げてしまうことがある。遮光性がしっかりしているカーテンを選ぼう。
子ども部屋
一面赤などは興奮してしまうことがあるため、ブルーやブラック、ホワイト、アイボリーなどを基調にしてはいかがだろうか?そのうえで、子どもらしい星やキャラなどポップなデザインのものを選んでいこう。朝、自然の光で目覚める習慣を身につけさせたいときは、遮光機能がないカーテンをおすすめしたい。
和室
ニュアンスや選び方がやや難しいが、和室にもカーテンが合う。グリーンやベージュなどはすんなり溶け込んでくれるだろう。植物などナチュラルなデザインを取り入れたり、テーブルや壁の色に合わせたりするのもおすすめだ。またカーテンではないが、木製のブラインドもマッチするだろう。
仕事部屋/趣味部屋
コレクションなどが色あせたりしないよう、遮光性の高いカーテンや、UVカット機能のあるカーテンをおすすめしたい。そのうえで、集中したいならブルーやパープル、アイデアがほしいときはワンポイントでイエローを取り入れるといった選び方をしていこう。
4. カーテンの選び方【見落としがちなレール】
最後に、カーテンの選び方の中でも見落としがちな【レール】について見ていこう。レールひとつでも雰囲気が変わることがあるので、ぜひ覚えておいてほしい。
カーテンレールの種類と特徴
機能性レール
機能性を重視したカーテンレール。賃貸物件にはもとから付いていることが多い。アルミやステンレス、樹脂など素材はさまざまで、静音設計のものもある。カーテンレールにはとくにこだわらない、主張しないシンプルなものがいいといった方は、機能性レールを選ぼう。
装飾性レール
デザイン性を重視したい方は装飾性レールをおすすめしたい。種類が豊富なので選び方は好みになってしまうが、ウッドやアイアンなどインテリアとしても十分な役割を果たしてくれるものが多い。カーテンとあわせてこだわった選び方をしたい方は装飾性レールがいいだろう。
結論
最終的に、カーテンのデザインや色などは好みのものを選ぶのが最善だが、その前に基本となる採寸や色が持つ意味、設置場所ごとにあるといい機能、カーテンレールの違いといった基礎知識も大切だ。失敗しないカーテン選びにぜひ役立ててほしい。