目次
1. ワイヤープランツとはどんな植物?

育て方の前に、まずはワイヤープランツがどのような植物かを解説していこう。
ワイヤープランツの特徴
ワイヤープランツはその名のとおり針金のような細い茎を持ち、小さく丸い葉をつける、人気の観葉植物だ。茎はツル性のようにも見えるが、ツル性の植物ではない。
ニュージーランドが主な原産地で、日なたはもちろん、半日陰や室内でも育ち、場所を選ばない。ワイヤープランツは見た目のかわいらしさもさることながら、比較的世話がしやすいという点でも人気があるのだ。
ニュージーランドが主な原産地で、日なたはもちろん、半日陰や室内でも育ち、場所を選ばない。ワイヤープランツは見た目のかわいらしさもさることながら、比較的世話がしやすいという点でも人気があるのだ。
ワイヤープランツの花言葉
- 憧れ(あこがれ)
- 純愛
- 私を思ってください
- あなたを思っています
育て方とは関係がないが、ワイヤープランツには上記のような花言葉がある。
2. ワイヤープランツの種類

ワイヤープランツにもさまざまな種類があるが、ここでは代表的な2種類を紹介する。
ワイヤースペード
ワイヤースペードは、スペードのように見える葉の切れ込みが特徴だ。スタンダードなワイヤープランツの葉よりも生育が遅く、少々寒さに弱い。
ミューレンベッキア・スポットライト
ミューレンベッキア・スポットライトは、2007年にできたワイヤープランツの新品種だ。色鮮やかで、葉にピンクと白の斑模様が入っているのが特徴だ。この斑模様は生育していくうちに消えやすいが、摘心すると斑模様の新芽が生える。
3. ワイヤープランツの上手な育て方のポイント|栽培環境と水やり、肥料

ワイヤープランツの基本的知識を把握したところで、育て方を解説していく。栽培環境や水やり、肥料など、上手な育て方のポイントを知っておこう。
屋内で育てる場合の日当たり・置き場所
ワイヤープランツを美しく育てるためには、適度に太陽光を浴びさせる必要がある。ワイヤープランツには高い耐陰性があるため、日陰でも育てることは可能だが、あまりにも太陽光に当てないと葉がつかなくなったり、間延びするので注意したい。ワイヤープランツは室内の日当たりのよい場所に置くことをおすすめする。室内の日が当たらない場所にワイヤープランツを置いている場合は、毎日3~4時間はレースカーテン越しに日光浴をさせてあげよう。
加えて、冷暖問わず、エアコンの風はワイヤープランツにとって大敵である。エアコンの風が当たり続けると、ワイヤープランツの葉は乾燥して枯れる恐れがあるのだ。また、弱った葉に害虫がついてしまうこともある。ワイヤープランツは葉の表面が乾きやすく、乾燥に弱いため、エアコンの風が直接当たらない場所に置いてあげよう。
加えて、冷暖問わず、エアコンの風はワイヤープランツにとって大敵である。エアコンの風が当たり続けると、ワイヤープランツの葉は乾燥して枯れる恐れがあるのだ。また、弱った葉に害虫がついてしまうこともある。ワイヤープランツは葉の表面が乾きやすく、乾燥に弱いため、エアコンの風が直接当たらない場所に置いてあげよう。
屋外で育てる場合の日当たり・置き場所
上述のとおり、ワイヤープランツを美しく育てるためには太陽光が必要となる。しかし、ワイヤープランツは高温に弱いため、直射日光が苦手だ。真夏の直射日光に当たり続けると葉焼けを起こす恐れがある。ワイヤープランツを太陽光が長時間当たる屋外で育てる場合には、遮光ネットをかけるとよい。
また、ワイヤープランツは比較的寒さに強い観葉植物だ。一般的に耐寒性は0℃以上といわれている。しかし、寒風や霜に当たると葉が落ちることがあるので注意が必要だ。冬は室内に取り込むか、軒下などに置くようにしよう。
また、ワイヤープランツは比較的寒さに強い観葉植物だ。一般的に耐寒性は0℃以上といわれている。しかし、寒風や霜に当たると葉が落ちることがあるので注意が必要だ。冬は室内に取り込むか、軒下などに置くようにしよう。
用土
ワイヤープランツは、水はけと通気性のよい土を好む。痩せ地でも生育できる植物のため、市販の培養土でも問題ない。または「赤玉土小粒6」「腐葉土3」「軽石(もしくはパーライト)1」の割合で混ぜた用土でもよいだろう。
水やり
ワイヤープランツは乾燥を嫌う観葉植物だ。乾燥に敏感で、少しでも水が不足すると葉が黄変して落ちてしまう。そのような事態を防ぐためにも、ワイヤープランツへの水やりは、こまめに行う必要がある。土の表面が乾いていることを確認したら、鉢の下から水が出てくるまでたっぷりと水を与えるのがポイントだ。その際、受け皿に溜まった水は毎回捨てるようにしよう。受け皿に溜まった水を放っておくと、土の中の酸素が減って根が呼吸困難に陥り、根腐れの原因となることがあるのだ。
また、乾燥を恐れ、水やりを頻繁にしすぎても根腐れを起こしかねない。とくに、冬はワイヤープランツにとっての休眠期であるため、土の表面が乾いても、2~3日は水やりを控えたほうがよい。水やりのタイミングや頻度については、ワイヤープランツの葉の状態を観察しながら見極めよう。
また、乾燥を恐れ、水やりを頻繁にしすぎても根腐れを起こしかねない。とくに、冬はワイヤープランツにとっての休眠期であるため、土の表面が乾いても、2~3日は水やりを控えたほうがよい。水やりのタイミングや頻度については、ワイヤープランツの葉の状態を観察しながら見極めよう。
肥料
ワイヤープランツに肥料を与えるのは、5〜10月頃だ。この時期によくツルを伸ばすため、肥料でサポートしよう。
液体タイプの肥料は2週間に1度、水やりのかわりとして与える。固形の緩効性化成肥料は2ヶ月に1度、ワイヤープランツの根本に置いて与えよう。
液体タイプの肥料は2週間に1度、水やりのかわりとして与える。固形の緩効性化成肥料は2ヶ月に1度、ワイヤープランツの根本に置いて与えよう。
4. ワイヤープランツの育て方1|植え付け・植え替え・切り戻し(剪定)

ワイヤープランツの植え付けと植え替え、切り戻し(剪定)について解説しよう。
植え付け
ワイヤープランツは年中植え付け可能だが、春と秋の暖かい日がおすすめだ。先ほどお伝えしたとおり、市販の培養土や上述で解説した割合で混ぜた用土を使おう。
植え替え
ワイヤープランツを鉢で育てるのであれば、根詰まりをしないよう、定期的に植え替えをする必要がある。根が鉢の底からはみ出したり、水はけが悪いと感じたら一回り大きい鉢に植え替えの準備をしよう。植え替えはワイヤープランツの生育期である4月から6月頃がベストであるが、基本的に真夏と真冬を避ければ問題ないだろう。根を傷つけないよう、丁寧に行ってほしい。
切り戻し(剪定)
ワイヤープランツは生育が旺盛なため、切り戻しを行う必要がある。時期は春〜夏が適切だが、株が元気な状態であれば年中可能だ。枝先をこまめに切り戻しするとわき芽が増える。とくに、葉が落ちてしまう株は切り戻しでわき芽を出す必要があるのだ。枝を切る場所はどこでも問題ない。好みの長さに整えよう。
5. ワイヤープランツの育て方2|増やし方・夏越しと冬越し・花

続いて、ワイヤープランツの増やし方、夏越しと冬越しについて解説していく。花や収穫についても見ていこう。
増やし方(挿し木)
ワイヤープランツは、株分けまたは挿し木することで増やせる。株分けは植え替えの際に行うとよいだろう。揷し木は、切り戻しの際に出る枝を水挿ししておくと発根する。新芽が出たら土へ植え替えるとよい。
夏越しと冬越し
ワイヤープランツは暑さに強い植物のため、夏越しに特別な作業などは必要ない。乾燥させないようにしっかりと水やりをしよう。また、直射日光が当たると葉が変色するおそれがあるため、半日陰に移動させるとよい。
冬越しにも、特別な作業は必要ない。乾燥させないよう、暖かい時間帯に水やりをする。霜に当たらないように軒下に移動するか、室内に取り込むとよい。
冬越しにも、特別な作業は必要ない。乾燥させないよう、暖かい時間帯に水やりをする。霜に当たらないように軒下に移動するか、室内に取り込むとよい。
花や収穫は?
環境が適していれば、春〜夏頃にかけて2〜5mmほどの小さな花を咲かせる。花は非常に小さいが、葉よりも明るい黄緑色をしているため、よく観察してみるとよいだろう。花後は、ベルのような形の実をつけることもある。
6. ワイヤープランツの育て方3|注意すべき病害虫とその対策

続いて紹介するワイヤープランツの育て方は、注意すべき病害虫とその対策についてだ。ワイヤープランツを元気に育てるためにもしっかりと把握しておこう。
ハダニやアブラムシ、カイガラムシなどに気をつけよう
夏の乾燥時に、葉の裏にハダニがつくことがある。ハダニは湿気を嫌うため、積極的に行いたいのが葉水である。葉全体に霧吹きなどで水を吹きつけることによって、ワイヤープランツの葉をみずみずしく保つことができるうえ、さらに病害虫予防にもなるのだ。
アブラムシは春〜秋頃にかけて、葉や茎に群生する。吸汁してワイヤープランツの成長を阻害するため、見つけ次第、殺虫剤などで駆除しよう。
カイガラムシは風通しが悪いと発生しやすい。見つけた場合はヘラ、ブラシなどでこそげ落とす。予防するために、日頃から風通しのよい場所に置くようにしよう。
アブラムシは春〜秋頃にかけて、葉や茎に群生する。吸汁してワイヤープランツの成長を阻害するため、見つけ次第、殺虫剤などで駆除しよう。
カイガラムシは風通しが悪いと発生しやすい。見つけた場合はヘラ、ブラシなどでこそげ落とす。予防するために、日頃から風通しのよい場所に置くようにしよう。
7. ワイヤープランツが枯れる原因

大切に育ててきたワイヤープランツが枯れてしまうと悲しいものだ。そこで、ワイヤープランツが枯れる原因と対策を解説していく。
ワイヤープランツが枯れてしまう主な原因と対策
ワイヤープランツが枯れる原因として考えられるのが、水切れだ。水分を与えることで回復する場合もある。やり過ぎに注意しつつ、水やりのタイミングを早めるとよいだろう。そのほか、葉や茎に霧吹きで水をかける葉水や、枯れた部分を切り取ってしまうのもひとつの方法だ。切り戻しすることで、わき芽が出て成長していく。
また、夏の直射日光による葉焼けも原因である。枯れないよう、直射日光の当たらない場所へ移動させよう。葉が落ちても株は元気なケースもあるため、半日陰に移動させて水やりをしながら様子を見るとよい。
ワイヤープランツは生育が旺盛なため、根詰まりによって枯れることもある。この場合は地植えにするか、大きな鉢に植え替えを行うとよい。
また、夏の直射日光による葉焼けも原因である。枯れないよう、直射日光の当たらない場所へ移動させよう。葉が落ちても株は元気なケースもあるため、半日陰に移動させて水やりをしながら様子を見るとよい。
ワイヤープランツは生育が旺盛なため、根詰まりによって枯れることもある。この場合は地植えにするか、大きな鉢に植え替えを行うとよい。
8. いろいろな飾り方ができるのもワイヤープランツの魅力

ワイヤープランツは観葉植物としていろいろな飾り方ができる点も魅力だ。ここまで解説してきた育て方で元気に育ったワイヤープランツを、オシャレに飾るアイデアを見ていこう。
ワイヤープランツの飾り方アイデア
ワイヤープランツのおすすめの飾り方の1つはハンギングだ。細いツルのような茎をいかし、高い場所から垂らすようにして飾ると華やかなインテリアグリーンになるだろう。
和室にワイヤープランツを飾るときは、苔玉も人気がある。株分けをする際に苔玉での揷し木に挑戦するのもおすすめだ。苔玉を入れる器によって雰囲気が変わる点も魅力である。
ワイヤープランツの株分けをして、小さな鉢をいくつも並べて飾るのもよいだろう。棚や窓辺などに小さな鉢を並べると、ワイヤープランツのかわいらしい雰囲気が楽しめるはずだ。
和室にワイヤープランツを飾るときは、苔玉も人気がある。株分けをする際に苔玉での揷し木に挑戦するのもおすすめだ。苔玉を入れる器によって雰囲気が変わる点も魅力である。
ワイヤープランツの株分けをして、小さな鉢をいくつも並べて飾るのもよいだろう。棚や窓辺などに小さな鉢を並べると、ワイヤープランツのかわいらしい雰囲気が楽しめるはずだ。
9. ワイヤープランツの育て方を覚えて幅広く楽しもう

ワイヤープランツは育てやすい植物である。育て方のポイントを覚えれば、比較的スムーズに育てられるはずだ。ワイヤープランツの育て方がわからないときは、当記事を役立ててほしい。育てたワイヤープランツはいろいろな飾り方ができるのも魅力だ。幅広く楽しもう。
結論
ワイヤープランツの育て方や気をつけたい病害虫対策、そしてオシャレな飾り方を解説してきた。育てやすいワイヤープランツは、初めての観葉植物としてもおすすめだ。育て方については当記事を参考にしていただき、ぜひワイヤープランツを楽しんでほしい。