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オリーブの木があるオシャレな室内の写真

オリーブを室内で育てる方法は?水やりなどの基礎知識と注意点を解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年10月 4日

オリーブといえば屋外で栽培するイメージがあるが、コツを押さえれば室内で育てることもできる。本稿はインテリアとしても人気の「オリーブの木」を室内で育てる場合の基礎知識および、注意すべき病害虫と対策などもお伝えする。生活空間に華を添えてくれる観葉植物、オリーブをぜひご家庭でも育ててみよう。

  

1. オリーブは室内で育てられるのか?

天然のオリーブの木の写真
そもそもオリーブとはどのような植物なのかについて、簡単におさらいするところから始めよう。

オリーブは人気の観葉植物(常緑高木)

オリーブは地中海沿岸に自生する常緑高木で「平和のシンボル」ともされている。実から作るオリーブオイルの健康効果などは広く知られていることから、オリーブを育ててみたいという方も多いだろう。常緑高木だが、小さい間は観葉植物として育てて楽しむことができる。水やりなどの世話も手間がかからず、乾燥にも強いため育てやすい植物だ。

オリーブは室内でも育てられる

庭やベランダなど屋外で育てるイメージが強いオリーブだが、ちょっとしたコツを押さえておけば室内で育てることもできる。本稿ではその「室内で育てる際のポイント」について、これから詳しく解説していく。

2. オリーブを室内で育てる方法|品種と選び方・植え付け時期

オリーブを植え付けているところの写真
それでは、オリーブを実際に室内で育てていくために必要な基礎知識やポイントを解説していく。まずは品種と選び方、植え付け適期などから解説する。

主なオリーブの品種

【上へ伸びて成長するタイプ】

  • チプレッシーノ
  • ミッション
  • ネバディロブランコ

【横に広がって成長するタイプ】

  • マンザニロ
  • ルッカ
  • コロネイキ

オリーブの選び方

オリーブを室内で育てる場合、上述した品種を選ぶ前に「置き場所」を決める。そうすれば、上に伸びるか横に広がるかで絞り込める。日光を浴びるとグングン成長するため、ここが適当だと置き場所がなくなり邪魔になることがある。部屋のレイアウトに沿って置き場所を決め、苗木の品種を絞り込むという流れだ。ご覧の通りオリーブは品種で葉の広げ方や背の高さが異なるので覚えておこう。

【オリーブの実を作るなら「2品種以上」の苗木を購入する】

オリーブは自分自身の花粉では受粉しない、自家不和合性が特徴である。したがって結実させたいときは、2品種の苗木を購入する必要があると覚えておこう。

オリーブの植え付け適期

オリーブは5月頃が植え付け適期である。苗木を購入する際もこの時期に合わせて選ぶとよいだろう。

3. オリーブを室内で育てる方法|日当たり・温度管理・水やり・肥料

室内の窓際に置かれたオリーブの木の写真
置き場所(日当たり)や水やり、肥料の与え方など日々のお手入れについて解説する。

日当たり

室内でオリーブを育てるのであれば、屋外以上に日光の量に気をつけよう。地中海から中東の乾燥地域に自生するオリーブは、太陽の光を好む。室内で育てるときは、窓際など日光が降り注ぐ場所に置くようにしよう。通年日光を浴びる必要があるため、室内だけでは日光が不足するという場合、ときおり外に出して日光浴をさせるとよい。

温度管理

オリーブの耐寒温度の限界はマイナス2〜3度である。それを下回ると枯れるおそれがあるため、冬場はとくに温度管理が重要になる。いくら日光を好むとはいえ、真冬にずっと窓際に置いておくと枯れてしまうかもしれない。気温が下がる季節は少しだけ部屋の中へ移動してあげよう。

水やり

室内で育てるオリーブは水やりにも注意が必要だ。とくに夏場は室内温度の上昇が著しく、あっという間にプランターの水が蒸発するおそれがある。乾燥すると枯れる原因にもなる上、その乾燥状態が常態化すると実にシワがよったり、実付きが悪くなったりすることもある。
水やりのコツは、鉢の土が乾いたら鉢底から水が染み出すくらいたっぷり与えることである。受け皿に溜まった水は、根腐れを防ぐためにも必ず捨てておこう。

肥料

4〜9月頃にかけては、2週間おきを目安に水やりの代わりに液体肥料を与えるとよい。緩効性の固形肥料の場合は、1〜2カ月ごとに生え際から少し離して置いておくとよい。なおオリーブ専用の肥料が販売されているので、そちらを使うのもおすすめだ。

4. オリーブを室内で育てる方法|剪定・増やし方

剪定したオリーブの枝のイメージ写真
続いて剪定のポイントと増やし方について解説する。

剪定

樹形を整えたり、風通りをよくして害虫を予防したりする目的で剪定をする。3年以下の若いオリーブは原則として剪定不要だが、インテリアとして形を整えるなら伸びすぎた枝などを剪定しよう。5〜12月の生育期におこなうのがおすすめだ。
逆に年を重ねたオリーブの場合、剪定は2〜3月と夏〜秋にかけての年2回がよい。向こう側が透けて見えるくらいの茂り具合を目安に剪定しよう。茶色になった枝や内側に生えた枝、交差している枝を間引くなどして剪定しよう。

【実を付けたいときは剪定しすぎないこと】

オリーブの実を付けたい場合は注意が必要だ。オリーブは新しく生えた枝にしか花が付かないため、剪定することによって実が付かなくなるおそれがある。生育期に伸びた新しい枝をすべて剪定してしまうことがないように気をつけよう。

増やし方(挿し木)

剪定で切り落とした枝を使って増やすこともできる。先端部分から15cmほどの長さに枝をカットする(切り口は斜めに)。切り口をしばらく水に浸しておき、その間にポットに培養土(挿し木用のもの)を入れて水やりをして湿らせる。次に穴を掘って水に浸しておいた枝を挿し、土で埋める。あとは上述したポイントを押さえながら水やりなど日々のお世話をしていけばOKだ。

5. オリーブを室内で育てるにあたって注意したい病害虫

オリーブの木の葉の部分のアップ写真
オリーブが健康に育つためには病害虫対策も重要だ。

注意したい害虫と対策

「オリーブアナアキゾウムシ」「マイマイガ」「アブラムシ」「カイガラムシ」などには気をつけたい。中でも、オリーブの幹を食い荒らす、オリーブアナアキゾウムシには注意しよう。おがくず状のフンを発見したら、すでに被害に遭っている証拠だ。マイナスドライバーなどで掻き出しておこう。それ以外の害虫についても農薬や殺虫剤で見つけ次第駆除するようにしてほしい。

注意したい病気と対策

オリーブ炭そ病に注意したい。カビが原因となってもたらされる病気で、進行すると全体的に枯れていってしまう。葉っぱに褐色の斑点が見られたら感染しているおそれがあるため、すぐに切り取って殺虫剤を散布することが大切だ。

結論

オリーブは室内で育てられるが、年間を通じて太陽の光を好む点、湿気には弱い点、肥料が成長に大きく影響する点など押さえておくべきポイントはいくつかある。健康に育てばそれこそ部屋のインテリアとしてもしっかり存在感を出してくれる観葉植物だ。ぜひ本稿を参考に、室内でオリーブを育ててみていただきたい。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 公開日:

    2020年2月11日

  • 更新日:

    2022年10月 4日

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