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自作の宅配ボックスは使える?覚えておきたいリスクと作り方を解説!

自作の宅配ボックスは使える?覚えておきたいリスクと作り方を解説!

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年7月13日

再配達による労働の長時間化や、配達員の負担増などが問題になっている。「少しでも再配達の負担軽減に協力したい」そんな想いで自作した宅配ボックスを設置する優しい方も増えているようだ。自作の宅配ボックスはOKなのか?リスクや注意点なども交えて解説する。

  

1. 自作の宅配ボックスは使える?注意点が多数!

自作の宅配ボックスの中に荷物を入れてもらえるかどうかは、各宅配業者の規定によるだろう。

社内規定では認めていなくても、配達員によっては応じてくれることもあるようだ。しかし、基本的には「自作した宅配ボックスには対応してもらえない」または「推奨されていない」と考えたほうがいいかもしれない。

自作した宅配ボックスを設置するリスクと注意点

  • イタズラや盗難のリスクがある
  • 証拠が残らないためトラブルの元になるリスクがある
  • 集合住宅では消防法違反または規約違反になる可能性がある など
上記は例だが自作した宅配ボックスを設置するとなると、こうした問題が浮上する。

宅配ロッカーのような本格的な宅配ボックスならいいが、自作でそこまでしっかりした宅配ボックスを作れる方はそうはいないだろう。盗難されたりイタズラされたりする可能性は大いにある。

それに、盗難に遭ってしまえば荷物の受け手側は「もらっていない」、送り手側は「送ったはず」、配達員は「入れたはず」となり、トラブルに発展しかねない。配達員も気が気ではないだろう。

自作した宅配ボックスを集合住宅の共用スペースに設置する際も、消防法やマンション規約に抵触しないか、事前にきちんと確認しておく必要がある。

再配達の負担軽減に、という優しさが裏目になってしまうこともある。自作の宅配ボックスの設置は、慎重に検討することをおすすめしたい。

2. リスクを踏まえて宅配ボックスの自作にチャレンジするなら

宅配ボックスの自作自体は難しくないが、設置するとなると色々な準備や確認が必要になる。本記事では自作した宅配ボックスを推奨はしないが、「リスクなどをクリアして設置したい」という方もいるかもしれないので、一般的な作り方もあわせて紹介する。

自作した宅配ボックスを設置するための準備や確認事項

  • 宅配業者が自作の宅配ボックスへの配達を了承してくれるかどうか
  • 建築基準法、消防法、マンション規約などに抵触しないか
  • 万が一、トラブルが発生した場合、責任の所在をどうするか など
建築基準法では廊下幅が規定されている。たとえば1階の玄関に設置する際、1階の床面積が100平米を超えていたとすると、1.2m以上の廊下幅を確保しなければならない。仮に廊下幅が1.5mとしたら幅0.3mまでの宅配ボックスしか設置できないということになる。

宅配ボックスの自作方法

用意するモノ

  • コンテナ(格納ボックス)
  • 南京錠
  • 金属ワイヤー
  • 印鑑(シャチハタがおすすめ)

作る手順

  • コンテナに南京錠を取り付ける(ロックせずに開けておく)
  • コンテナの中に印鑑を置く
  • 金属ワイヤーの一方を柱に取り付ける
  • 金属ワイヤーのもう一方を南京錠に取り付ける
  • 南京錠をかけてロックできるか確認する
これで宅配ボックスを自作できる。宅配業者が分かりやすいような場所に設置すること、不在時は宅配ボックスに入れてほしい旨の案内板を設置することも忘れないようにしよう。

3. 宅配ボックスは自作よりも既製品がおすすめ

宅配ボックスを設置するなら、自作よりも既製品をおすすめしたい。自作よりもコストはかかるが、押印機能が付いていたり屋外カメラと連動して荷物の受け取りや取り出しを確認できたり、防犯性の高いシリンダー錠が使われていたりする宅配ボックスもある。

宅配ボックスの自作にチャレンジしようとする理由はコストが安いからかもしれないが、結果的にトラブルに発展してしまっては後味が悪いものになってしまう。既製品の購入もぜひ検討しよう。

結論

セキュリティが行き届いた、頑丈な宅配ボックスを自分で作ることができれば、再配達の負担軽減に大きく貢献できるかもしれない。だがコンテナなど簡易的な宅配ボックスにはある程度リスクがともなうため、設置するかどうかは慎重に判断してほしい。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 公開日:

    2020年2月12日

  • 更新日:

    2021年7月13日

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