1. エアコンの冷房・暖房の設定温度の目安
環境省が推奨している室温は、冷房時で28℃、暖房時で20℃が目安となっている。
エアコンの冷房時の設定温度を1℃上げるだけで、消費電力が約13%も削減される。また、暖房時のエアコンの設定温度を1℃下げると、消費電力が約10%削減できる。
エアコンは長時間使うことが多いため、トータルで見ると設定温度の1℃の違いが大きな節電につながるだろう。
エアコンの冷房時の設定温度を1℃上げるだけで、消費電力が約13%も削減される。また、暖房時のエアコンの設定温度を1℃下げると、消費電力が約10%削減できる。
エアコンは長時間使うことが多いため、トータルで見ると設定温度の1℃の違いが大きな節電につながるだろう。
2. エアコンの設定温度が高くても夏を快適に過ごす方法
夏場の室温は28℃が目安とは言え、「その設定温度では暑すぎて快適に過ごせない」と思う方もいるかもしれない。
そこで、エアコンの設定温度が高くても夏を快適に過ごすためのコツを紹介する。
そこで、エアコンの設定温度が高くても夏を快適に過ごすためのコツを紹介する。
扇風機やサーキュレーターを使う
エアコンと一緒に扇風機やサーキュレーターを回し、空気を循環させて冷気のムラをなくそう。たとえエアコンの設定温度が低くなくても、扇風機の風が体に直接当たることで体感温度も下がるはずだ。
日中にカーテンを閉める
外出時などは、日中でもカーテンを閉めるのがおすすめだ。日照を遮ることで、室内の温度上昇をできるだけ抑えよう。また、冷房の冷気が外に逃げるのも防いでくれる。
部屋の湿度を下げる
部屋の湿度が低ければ、体感温度は変わる。除湿器や除湿剤を使う、換気するなどの方法で、湿度を低めに保つといい。
3. エアコンの設定温度が低くても冬を暖かく過ごす方法
冬場の暖房時、室温の目安は20℃だ。一見低く思えるかもしれないが、工夫をすることで暖かく過ごせるはずだ。エアコンの設定温度が低くても、以下の方法で冬を快適に過ごそう。
こたつや電気カーペットを使う
こたつや電気カーペットなど、部分的な暖房を活用するのも効果的だ。エアコンの設定温度は高めにしつつ、これらの暖房器具で寒さを感じやすい部位を集中的に温めよう。
空気を循環させる
夏場と同様、扇風機やサーキュレーターを使うのもおすすめできる。エアコンの暖かい空気は室内の上のほうに溜まるので、空気を循環させて温度のムラをなくそう。
早めにカーテンを閉める
日が落ちて外が寒くなる前にカーテンを閉め、室内の暖気が逃げないようにしよう。厚手のカーテンや、断熱シートを活用するのもいいだろう。
体が温まる食材を摂取する
エアコンの設定温度が低くても、体がポカポカしていれば体感温度がもちろん異なる。冬場は体が温まる食材を積極的に食べるのがおすすめだ。大根や人参などの根菜類や生姜などを摂取するといい。
4. エアコン節電のために設定温度以外で見直すべきこと
エアコンの消費電力は大きい。設定温度を調節するだけでも消費電力はある程度抑えられるが、それ以外にも節電に役立つことはある。
ここでは、設定温度のほかに見直すべきことを紹介する。
ここでは、設定温度のほかに見直すべきことを紹介する。
連続運転させる
エアコンで消費電力が大きいのは、電源を入れた直後に急激に部屋を冷やす運転だ。そのため、エアコンの電源をこまめに入れたり消したりすると多くの電力を消費する。
温度調節はエアコンの自動運転に任せ、できるだけ連続で運転させるようにしよう。
温度調節はエアコンの自動運転に任せ、できるだけ連続で運転させるようにしよう。
風量設定を見直す
節電には「弱風」や「微風」モードがよさそうに思いがちだが、風量は自動設定にするのがベストだ。そのほうが部屋が冷えるまでの時間が短縮でき、効率よく冷やすことができる。
設定温度を調節する前に、風量を強くしてみてほしい。
設定温度を調節する前に、風量を強くしてみてほしい。
フィルターはこまめに掃除する
エアコンのフィルターを定期的に掃除することも、節電に役立つ。フィルターがホコリなどで目詰まりしていると、エアコンの運転効率が下がってしまうためだ。
フィルターは2週間に1回程度を目安に掃除しよう。
フィルターは2週間に1回程度を目安に掃除しよう。
5. オフィスのエアコンの設定温度に不満があるときの対処法
自宅であればエアコンを自由に操作できるが、そうはいかないのがオフィスだ。オフィスでエアコンの設定温度が高すぎたり低すぎたりすると、仕事がはかどらないうえ、体調を崩す心配もある。
オフィスでエアコンの設定温度を変更してもらえないときは、以下の対策を取り入れてみてほしい。
オフィスでエアコンの設定温度を変更してもらえないときは、以下の対策を取り入れてみてほしい。
寒さ対策1・冷えを感じやすい箇所を集中的に温める
寒さ対策1・冷えを感じやすい箇所を集中的に温める
オフィスで冷暖房の設定温度が低すぎるなら、冷えを感じやすい首まわり、お腹まわり、足首などの部位を重点的に温めるのがおすすめだ。
とくに首には大きな血管が通っているため、ストールなどを巻いて対策したい。ブランケットや厚手の靴下、ハラマキなども活用しよう。
オフィスで冷暖房の設定温度が低すぎるなら、冷えを感じやすい首まわり、お腹まわり、足首などの部位を重点的に温めるのがおすすめだ。
とくに首には大きな血管が通っているため、ストールなどを巻いて対策したい。ブランケットや厚手の靴下、ハラマキなども活用しよう。
寒さ対策2・温かい飲み物を飲む
体が冷えると感じる場合は、温かい飲み物を飲むといい。ホットコーヒーやジンジャーティーなどを飲んで体内から温めることで、寒さが少しは改善されるはずだ。
寒さ対策3・体を動かして血行をよくする
ときどき体を動かすと、血行がよくなって体が温まりやすくなる。伸びをする、足や腕を動かす、トイレに立ったときに軽くストレッチするなど、少しでいいので定期的に体を動かしてみよう。
暑さ対策1・窓のブラインドを下ろす
冷暖房の設定温度が高すぎて暑い場合は、窓のブラインドやカーテンを閉め、日光を遮ってみよう。日光の熱をシャットアウトすることで、室温が少しは下がるはずだ。
暑さ対策2・ミニ扇風機や冷却シートなどのアイテムを使う
暑さ対策アイテムを活用するのも1つの手だろう。机の上でも使用できるミニ扇風機や、椅子に貼って使える冷却シート、首元に貼る冷却スカーフなど、近年はさまざまな暑さ対策アイテムが販売されている。
結論
環境省では冷房時に28℃、暖房時に20℃の室温を推奨しているが、暑さや寒さは人によって感じ方が異なる。とくに夏場は熱中症のリスクもあるので、あくまで体を第一に考え、無理のない範囲でエアコンの設定温度を調節してみよう。