1. コンセントの増設にDIYを推奨できないワケ
絶妙な位置にコンセントがあるとは限らず、それによって使える電化製品も変わってきてしまう。大げさかもしれないが電化製品は生活の質にも直結するので、コンセント不足で悩むくらいなら増設を検討したほうがいいだろう。ただしDIYによる増設は推奨できない。
コンセントの増設にDIYを推奨しないワケとは
電気は便利だがおそろしい。うっかり触れれば感電による大ケガや、最悪のケースとして命を落とすこともある。感電せずとも漏電によって電化製品が故障したり、火災に発展したりすることもある。
とくにコンセントの増設にともなう配線工事は、電気工事士の有資格者のみが行えるものだ。たとえ知識や技術に自信があったとしても、DIYによるコンセントの増設は推奨できない。
とくにコンセントの増設にともなう配線工事は、電気工事士の有資格者のみが行えるものだ。たとえ知識や技術に自信があったとしても、DIYによるコンセントの増設は推奨できない。
2. コンセントを増設するにはどういった方法がある?
続いて、コンセントを増設するにはどういったやり方があるのかを見ていこう。
コンセントの増設方法
コンセントを新設する
建物内の電気配線を分岐させてコンセントを新設するというもので、まさに「ここにコンセントがあったらいいのに...」を解決する手段だ。照明や換気扇など、100Vの電圧が通っている配線を分岐させればいい。
ただしエアコンなど200Vの電圧が通っているもの、電子レンジなど消費電力が多い家電がつながっているものなどは注意が必要になるため、どこを分岐させるかの判断はプロに任せよう。
ただしエアコンなど200Vの電圧が通っているもの、電子レンジなど消費電力が多い家電がつながっているものなどは注意が必要になるため、どこを分岐させるかの判断はプロに任せよう。
今使っているコンセントの挿し込み口を増やす
今使っているのものよりも挿し込み口が多いコンセントを取り付け、それに合うように内部の配線をつなぎ替えるという増設がこちら。新設するよりも手軽で、消費電力が少ない電化製品を接続するのに向いている。
ただし、消費電力の多いエアコンや電子レンジなどを使ってしまうとブレーカーが落ちることがあるため「何を使うための増設か」を明確にし、業者に伝えるようにしよう。
ただし、消費電力の多いエアコンや電子レンジなどを使ってしまうとブレーカーが落ちることがあるため「何を使うための増設か」を明確にし、業者に伝えるようにしよう。
新設のための専用配線を引くこともある
分電盤(ブレーカーなどが付いている箱)から、新設するコンセント専用の配線を新しく引くこともある。すでに使用中の配線を分岐させる上記2つのケースとは異なり、他の電化製品を気にする必要がない。
とくに、消費電力が多いエアコンやIHコンロといった電化製品を使いたいときに向いているが、手間が増えるため費用はやや高くなる。
とくに、消費電力が多いエアコンやIHコンロといった電化製品を使いたいときに向いているが、手間が増えるため費用はやや高くなる。
3. コンセントを増設するための費用はいくら?
コンセントの増設にかかる費用は業者によって設定が異なるほか、工事内容や難易度、付帯工事の有無などによって変わってくる。そのため一概には言えないが、おおよその相場は次の通りだ。
コンセントを増設する際の費用について
新設するとき
既存の配線を分岐させて新しくコンセントの増設をする場合、工事費用はおおよそ12,000円が目安になる。
挿し込み口を増やすとき
コンセントの挿し込み口を増設する場合の工事費用は、5,000円前後を見ておくといいだろう。
専用配線を引くとき
分電盤から新しく配線を引いてコンセントを増設する場合の工事費用は、16,000円程度が目安になる。
コンセントの増設費用が高くなるケース
- 配線を分岐させる場所から新たにコンセントを設置する場所までの距離が遠い
- 天井裏などを通さなければならない
- 石膏ボード、クロスなどの張替えが必要になる
このようなケースでは、増設工事費用が高くなるため覚えておこう。
結論
コンセント不足でお悩みなら、ぜひ業者に依頼して増設してもらおう。ただし、賃貸物件にお住まいの方は事前にオーナーや管理会社などに確認しておく必要がある。トラブルを防ぐためにも覚えておこう。くれぐれもDIYによる増設は控えてほしい。